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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 7

神崎修司の部屋はバイトの影響もあり、トイレや風呂はきれいである。
押入れの中を見なければ、和風の客室と言えるぐらいまめに掃除されている。
夜中の十二時で他のアルバイトたちは帰って、神崎修司が朝七時に叔父か叔母が交代で来るまでは一人でラブホテルの受付係もしている。
受付の裏側は従業員の控室で、宿直室のようになっており、テレビは客室同様にアダルト番組も見放題で、神崎修司は一人の時間になるとアダルトアニメ番組を鑑賞している。
泊まりの客は朝八時すぎから十時前にチェックアウトすることが多い。
ほぼ十二時を過ぎたらすることがない。神崎修司は夜七時から、朝七時まで仕事場にいる。
夕方から夜十二時までは学生のアルバイトや主婦のアルバイトなどもいる。
神崎修司も客室清掃などきっちり行う。
あだ名は「店長」である。
高校生の頃から今まで、ずっとバイトを続けている。ベテランの中年女性従業員たちよりも立場は上である。若い学生アルバイトと中年女性従業員の間に立って話を聞いて和解させたりもする。
従業員の勤務態度を叔父や叔母に報告するチーフの役目や従業員のシフト調整もしている。
「お兄ちゃん、お弁当だよー」
夜八時ぐらいになると、いとこの鈴木瑞穂がにぱーっとほんわかした笑顔で、神崎修司に手作りお弁当を持ってくる。
「瑞穂ちゃん、ありがとうな」
「うん!」
ロングヘアーで、少したれ目、ワンピースやフリルのついた服が似合う十八歳。
瑞穂は、神崎修司に惚れているが、妹のように思われているのもわかっている。
あわてて告白したりはしないで神崎修司にじわじわ遠回しにアプローチしている。
「瑞穂のたまご焼きは、いつもうまいな!」
「へへっ、ありがと」
こうしたやりとりを見ているので、仕事ができる神崎修司に誰も告白してきたりしない。
仕事ができる男は基本的にもてる。
神崎静は、瑞穂の気持ちに気づかない兄の鈍感さにあきれている。
神崎修司の趣味を実は瑞穂は知っている。
さらに、仕事ができて大学生や専門学校生の女性アルバイトや若い人妻アルバイトも、こうしてまめにアピールしておかないと、告白や誘惑してくるのを知っていた。
見た目、おとなしげでおっとりしている雰囲気だが、実はしっかりしている瑞穂である。
今朝は自分と年の近い十七歳の女子高生退魔師が修司が寝ている上で、はぁはぁしていたり、その母親から娘はいかがとアピールされていると知ったら瑞穂は修司の部屋に、処女を捧げに本気で泊まりに行くかもしれない。
神崎修司がアニメ好きなので、それに合わせた服装や口調を徹底している瑞穂である。
徹夜で眠らない神崎修司。
しかし、仕事場ではオナニーはしないと決めている。今夜の放送は触手レイプされる
淫魔リリスは清河麗華が神崎修司のことを思い出して、あれこれ想像しているのを知った。
麗華は男性のぺニスもチャクラで射精と同時に精気という気を放つことを知っていた。
(あんなにすごいオーラの若い男の子だったら、すごくエッチしたら気持ちいいはず)
ひさびさに麗華は興奮していた。
「私、どうしたのかしら」
つぶやいてベットで目を閉じた。
麗華の夢に淫魔リリスが訪れた。
絢香は深夜、麗華がふらふらと出かけていくのに気がついた。
(ママ、どこに行くのかしら。お祓いじゃなさそう。それに邪悪な気配も……まさかね)
眠ったままの麗華が向かったのは、神崎修司のバイト先である。
(えっ、ラブホテルなの?)
これ以上、尾行するかどうか絢香は迷った。いくら親子で仲がよいとしても、母親が知らない男とセックスするのを覗き見する気にはなれない。

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