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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 6

「清河家の女は巫女の一族で妖怪とか鬼とか、この世界にいないはずのモノを祓う力が昔からあるんです。男性でそうした力を持つ人はあまりいなかったようです。陰陽師の安倍晴明や修験道の開祖と言われる役小角やなんて人たちは、その少ない例でしょうけどね」
清河麗華が退魔師について説明を始めた。
神崎修司はおとなしく話を聞いているが、退魔師に興味はない。
「世界中に呪術とかありますが、念の強い人が呪詛をかけると鬼が相手を殺したりします。そのあと人を呪わば穴ふたつなんて言いますけど、実際はもっと悲惨です。同じ呪術を使った人の念の力が弱くても、鬼が人を殺害して、さらに犠牲者を増やしていきますから……」
そうした呪いを回避させたり、鬼を退治することのプロとして清河家は活躍してきた。
「鬼とか呪いとか、こわいですけど……」
神崎修司が上品なセレブがオカルトめいたホラー映画のような話を始めたので、おずおずと言ってみた。
「あなたの力なら鬼に狙われても、鬼のほうが逃げ出すでしょうね。それに絢香にかけられた呪いを治療できるなんて、すごい力ですよ」
うっとりした目で神崎修司を見つめながら、清河麗華が言った。
「私や娘の仕事を手伝ってくれるならお給料も払いますし、もし神崎さんが娘が気に入ったら結婚してもいいですよ」
「結婚ですか?」
「ええ、あなたになら、娘たちをいつでもさしあげますよ」
神崎修司はそう言われて清河麗華の顔をまじまじと見つめてしまった。
「絢香には姉がいます。姉の遥は今、修行で家を留守にしていますが、あなたにならどちらの娘でもさしあげますよ」
「あの、絢香さんのお父さんは?」
「私、未亡人ですのよ」
「え?」
神崎修司は、麗華を絢香の母親だとしか見ていなかったがそれを聞いて、妄想が加速する。
(ということは、もしかしてだけど、美人のママさんと美人姉妹をまとめてイタダキマスで、わっしょいなわけですか?)
「お任せ下さい、魔王様!」
淫魔リリスは満面の笑みを浮かべた。
(魔王様のお望みを叶えて、また楽しいコトしてかわいがってもらわなきゃね♪♪)
麗華は十八歳で婿を迎えて二十歳には長女の遥を、二年後には次女の絢香を産んでいる。
絢香は十七歳。来年には結婚できる。
麗華は今年で三十九歳のはずだが、まだ三十代前半に見える。巫女として強い力を持つ清河家の一族の女性たちは、若々しさが保たれている。
淫魔リリスは清河家の麗華、遥、絢香を神崎修司の牝奴隷にするために誰が堕としやすいか考えた。遥と絢香は処女、麗華だけはセックスの快楽を知っている。
(じゃあ、あの熟女からやっちゃいましょうね)
淫魔リリスは狙った獲物は逃がさない。


第3話 淫魔リリスと退魔師たち

「はあ……」
清河邸からボロアパートに送迎されて帰宅した神崎修司は、思わずため息をついた。
エロゲーなら美しい未亡人、美人姉妹、誰に手を出してもいい。現実にゲームみたいなできごとが立て続けに起きている。
昨夜はエロい女悪魔の白昼夢をみて、すごい美人の女神が現れて、寝たらエロエロ触手レイプの夢、そして起きたら柔らかなおっぱいの感触と欲情した美少女、さらに美少女の母親のセレブな未亡人美人と会った。そして、結婚の話まで……。
神崎修司はバイトに出かけていき、ぼーっと仕事をしていた。
神崎修司はさびれた格安ラブホテルの従業員である。
毎晩、客がやってきて休憩や宿泊していく。することは客が帰ったら部屋の掃除をするだけだ。
ごみ箱の中には使用済みコンドーム。ベットシーツには愛液のしみ。シーツを交換。浴室の備品のローションやボディソープやシャンプー、リンスを補充。使用済みタオルやバスタオル、バスロープも交換。
このラブホテルは神崎修司の叔父が経営している。修司の暮らすボロアパートとラブホテルを経営している叔父は、失業中の修司に仕事と住居を提供してくれている。
家賃はタダなので、光熱費や食費などをバイト代でまかなえば贅沢しなければ暮らしていける。
時給も他のバイトには内緒だが高めにもらっている。
神崎修司は酒を飲んだり、ギャンブルはしない。風俗よりオナニーという性生活で、彼女なし。趣味はインドア系のエロゲーマー。
夜勤なので昼間から夕方まで疲れて寝ていることが多いが、休日はゲームショップやアダルトコーナーのあるリサイクルショップなどに出かける。
エロゲー、アダルトアニメ、エロ漫画などが趣味であり部屋に本棚はないが、押入れの中にはそれらが整理されて置かれている。

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