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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 47

「あなたが燃やした賢者の塔にはね、性魔術の研究資料があったの。
エルフィーヌちゃん、魔王様の寵愛を独り占めにする計画は破綻したわよ」
狐姫玉藻とエルフィーヌは魔王神崎修司を獣人族とエルフ族で独占する計画を進めていたが、リリスはおしおきで玉藻からそれを聞き出した。
そのため、神崎修司に憑依してやってきたのである。
「ただし、ドワーフ族の最後の生き残りが現れたから、ダークエルフ族と手を組んだのね。
獣人族はハーフリング族を滅ぼさない。
エルフ族はダークエルフ族をどうするつもり?」
「ちがう、私は……」
「わかってるわよ。クローディアちゃんが大好きだから殺せないのよね♪」
エルフ族の夢。魔界の覇者となるために他の種族を配下にするか滅ぼす野望をエルフィーヌは受け継いだ。
しかし、エルフィーヌ個人としてはクローディアのことを想い続けている。
「玉藻ちゃんもハーフリング族のミーシャちゃんが好きなの。エルフィーヌちゃんもクローディアちゃんが大好きだから殺せない」
「レズビアンか……」
神崎修司がため息をついた。
エルフィーヌ、クローディア、玉藻、ミーシャ、全員レズビアン。もったいない。
「魔王様にはリリスがいるでしょう。そんなにがっかりしなくても大丈夫♪」
「そういうことじゃなくてだなー」
クローディアに見つめられているエルフィーヌが頬を染めていた。
クローディアは自分が片想いだと思ってきたので、こちらも頬を染めている。
「魔王様が来なけれは、悲劇よ。
愛し合う者たちが、それぞれの種族の宿命で殺し合い、魔界の四大種族は滅亡。
そのあとは、魔界は天界から占領されておしまいね。
そうなるとあとは夢幻界だけ。
それはすごく困るの。
だって、そうなると力不足で、地上界に行けなくなっちゃうから。
魔王様が君臨して統一しないとね。
みんなかわいそうでしょ?」
「まあ、そうだな」
魔王神崎修司がリリスに連れてこられて、魔界の歴史が変わった。
ハーフリング族の女王ミーシャが聖刻で死亡。その後、自暴自棄になった玉藻がエルフ族の女王を始末しようとしてクローディアと対決。
クローディアが勝利する。玉藻死亡。
エルフィーヌはエルフ族とダークエルフ族との民族紛争の流れに抗えずに、ダークエルフ族との戦争が始まる。
クローディアとエルフィーヌが対決。
エルフィーヌは勝利する。
だが、そこでエルフィーヌにも、ヴァルキリーにより聖刻を刻まれて四大種族は滅亡する。
これが魔界の本来の歴史の流れ。
ヴァルキリーのノルンと天使兵ノルニルが神崎修司によって堕天。
ミーシャは聖刻で死去する運命を逃れた。
玉藻はミーシャを失わずにエルフ族との戦いではなく、同盟へと動きつつある。
獣人族とダークエルフ族の戦いは、玉藻がミーシャを逃がすために撤退。
獣人族とダークエルフ族の戦争は、ひとまず回避された。
さらに、謎の組織がロウランの都を占拠したので、エルフ族とダークエルフ族は同盟を結び、民族紛争は起こらないで協力。
聖刻を刻むはずのノルンはメイドさんになり、エルフィーヌに聖刻を刻まない。
魔界滅亡のシナリオは回避された。

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