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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 44

「うわっ」
「クローディア、この人は魔王だから気にしてもしかたないわ。あなた、名前は?」
「そうですか。エルフィーヌ様がそうおっしゃるのであれば……」
「……神崎修司だよ」
緩やかなウェーブのかかった腰まであるロングの銀髪、褐色の肌のダークエルフの美女クローディア。むっちりとした太腿や成熟したリリスの巨乳に匹敵する巨乳は、色気がない軍服を身につけていても色気が隠しきれていない。
聞き慣れない名前に二人が顔を見合わせる。
玉座で白いチャイナドレスのような衣装で座っているストレートヘアーの金髪、雪のように白い肌のエルフ美女エルフィーヌもなかなか見事なプロポーションをしていた。
(夢で異様な触手でいたぶった者も魔王と言っていたけども、おとなしそうな人、ハーフリング族ではないみたいだけど)
エルフィーヌは捕らえられた神崎修司を玉座から遠目で見て考えている。
(魔王はこんなに貧弱なのか、いやまだ油断できない。呪術を使うかもしれぬ)
魔剣を突きつけたままクローディアは神崎修司をにらみつつ考えていた。クローディアの魔剣は周囲の魔法を無効化する。自分も剣を鞘に入れていなければ魔法は使えない。
(日本刀に似ているけど刃がどちらにもついていて、斬ったら刃こぼれしまくりそうだな)
神崎修司は見たことのないゲームに出てきそうな剣に興味を示していた。
「あなたが魔王なのはまちがいありません。しかし、なぜ大聖堂ではなく城に現れたのか……」
散歩していたら、城内にいて見回りダークエルフ族の衛兵に捕縛されたのである。
「莫大な魔力を消費して大聖堂の儀式の間に召喚したはずの貴様が城にいるのはなぜだ?」
ダークエルフ族のクローディアは魔王召喚の儀式により神崎修司を大聖堂の儀式の間に瞬間移動させたはずだが、大聖堂にはハーフリングのミーシャが現れた。
「いまいちわからないな」
魔力を消費やら召喚と言われても神崎修司にはわからない話である。
「お願いがあります。魔界の危機を救うには、あなたが必要なのです」
エルフ族の女王エルフィーヌが玉座から降りて近づいてきた。
「エルフィーヌ様、危険です!」
「魔王カンザキに紹介しましょう。彼女はクローディア。ダークエルフ族の当主にして私の右腕と呼べる大事な仲間です」
「で、君は?」
「私はエルフィーヌ。あなたは奇妙な夢を見たことがあるのではありませんか?」
「あっ!」
触手でSMっぽく縛られていた美女。
「断れば、あなたと一緒に移動してきたハーフリングを処刑します」
「ハーフリングって……ミーシャも連れて来られているのか?」
(魔王は冷酷非情、部下にしたハーフリングの小娘ぐらい、あっさり見捨てるのでは?)
ダークエルフのクローディアが思っていると、神崎修司が「で、俺に何をさせる気だ?」と言う。
「わかりやすく言えば、私とクローディアを孕ませてもらいたいのです」
「孕ませ……えええっ!」
エルフのエルフィーヌとダークエルフのクローディアが競い合い、時には紛争を起こすこともあった二つの種族の共存と繁栄を誓い、同盟を締結した。
「魔王の協力がなければ、この状況は打破できないと思われます」
エルフ族の領国とダークエルフ族の領国の中間にある重要拠点である都市が何者かに占拠された。
「我々は淫魔リリスの軍である。
降伏しなければこのロウランの都と同様に侵略するだけだ」
エルフ族とダークエルフ族に宣戦布告した謎の人物と魔界にはいなかった赤銅色の肌を持つ軍勢に対抗して戦うために同盟を組んだのである。

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