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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 43

天界の残酷な掟がある。
天使はヴァルキリーの配下、逆らえば呪文の詠唱だけでたやすく天使は命を奪われる。
しかし、ノルンは一度も配下のノルニルたちを道具として使い捨てたりはしなかった。指揮官として、天使ノルニルたちを道具ではなく大事な部下接してきた。妖の刻印により、生命剥奪の呪文は発動しなくなったが、ノルニルたちは自由の身になったが、以前とかわらずノルンに従っている。
「ノルンは魔界の新しい種族になった?」
「そういうことね」
リリスは玉藻の説明を聞いて納得したらしい。玉藻が封印解除した時に天使ノルニルたちの種族が魔界の新しい種族となった。
そのためにノルンは魔界の新しい女王になってしまったのだという。
「魔王様、魔界にいる種族は本当は天界や地上界にいるはずだったのに処分されることになったものを集めた場所なのよ」
「俺は?」
「魔王様はあたしが勝手に連れてきたから、本当は魔界にいないことになってるよ」
「そうなのか」
「ところで玉藻ちゃん?」
リリスは微笑したままだが、目つきだけは鋭く玉藻を見て言った。
「魔王様からクンダリーニを分けてもらったのはわかったけど、魔王様じゃなかったら枯渇して死んでしまうところだったわよ」
(うっ、ばれてたのね)
「まあ、いいじゃないか。俺は無事だし、玉藻さんの封印が解けなかったら、ノルニルさんたちが魔界中でクンダリーニ集めしてたんだろう」
「魔王様はだました相手を許すの?」
「宴会で酒池肉林をしようとリリスがしなければ、玉藻さんの封印が解けることもなかったと俺は思うんだけどなぁ」
「勝手にあたしの魔王様に手を出したのはね。おしおきしてもいい?」
「魔王様、わらわをリリスがいじめようとしておるぞ、なんとかしてくれぬか」
「もっとかわいく頼んでくれなきゃ、ヤダ」
「え、かわいく?」
「魔王様、私を守ってくれますか?」
「あっ、ミーシャ」
「そうだね、このぐらいかわいく……」
「魔王様、私とお散歩に行きましょうね」
「う、うん。行くか……」
「おーい、ミーシャ……はっ!」
神崎修司がミーシャに腕に抱きつかれて部屋から連れ出てされて行く。そして、リリスと玉藻は二人っきりで残された。
「ふふふふふ♪」
「う、うわああぁっ、何をするのじゃ……」

第十一話 エルフィーヌの野望

神崎修司はどうしていたかというと、豪華な大広間にいる。ここは、エルフ連合国の首都にある王城、その謁見の間である。
「さて、何から話せばいいかしら」
玉座に座ったエルフ族の美女が、神崎修司を見下ろしていた。
神崎修司のすぐ脇には剣を抜いて、いつでも斬れるように待機しているダークエルフ族の美女がいる。
「とりあえず、ここはどこなんだ?」
神崎修司は昨夜、ハーフリング族のミーシャと散歩に出て……。
「貴様、エルフィーヌ様にその口の利き方は何だっ!」と神崎修司の言葉づかいに突然ダークエルフ族の美女が切っ先を向けてくる。

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