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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 31

神崎修司と同じ白昼夢をみた者がいる。エルフの若き女王エルフィーヌも困惑していた。
(なぜ、こんな夢を……)
大聖堂で祈りを捧げている一瞬に、自分が触手で縛り上げられ、床で転がされていて見たことのない者に踏まれるという体験をした。
それが現実ではない証拠に目を開けば目の前に女神像あり、神官の衣装をまとっている。
全裸で縛られ、舐めるような視線で見つめられ、踏みつけられた。屈辱を与えられて悦びを感じながら小水を漏らしながら泣いていた。
人前で排泄したり、泣かされることなどエルフの女王として許されざる冒涜である。
触手が肌に食い込み、歪ませ締めてくる。
普段は意識しない自分の体が感じられる。
我慢していた排泄を見られているのに耐えきれず行ってしまった時、ぞくぞくとした快感がある。
涙があふれて止まらない。
隠している生々しさをさらしながら、悦びすら感じた。
自分の小水のかかってしまった足の指先を舐めろと言われ、犬が甘えるように舐めた。
それが過去のエルフ族の族長が魔王に調教された記憶であることを彼女はまだ知らない。
神崎修司も魔王の力に覚醒していない。
リリスに奇妙な夢をみた話をすると、リリスは神崎修司の左手を撫でながら微笑した。
少しさみしげな表情だと神崎修司は思った。
二人が起き出して着替え終えた頃、ミーシャがリリスの部屋に来た。
 「……魔王様、ノルン先生の部屋で、何をしていたんですか?」
「ミーシャちゃん、最近、魔王様が疲れ気味だからノルンにマッサージを頼んだの」
リリスが答えた。神崎修司はノルンの服を脱がして、乳房を弄んでいたとは言えなかった。
「そうなんですか?」
「そうだよ、ミーシャ」
「あの、わたし、てっきり……ごめんなさい!」
ミーシャの頭を神崎修司は撫でた。
「ミーシャはかわいいな」
天使メイドのノルニルさんたちが入浴後のリリスをマッサージしているのをミーシャは見たことがあるし、ミーシャも一緒にマッサージをしてもらったことがある。全裸でする性欲増進マッサージではなく、体の血行を良くする美容マッサージである。
(ミーシャはノルンが堕天の刻印で催眠状態になるのを知らないってことは、ノルンは気づいてないってことみたいだな)
「ミーシャちゃん、お勉強して疲れたでしょう。そろそろ、また息抜きで魔王様にかわいがってほしくなったんじゃない?」
リリスが言うとミーシャが顔を赤らめた。
神崎修司の腹がぐぅと鳴る。
「なんか食べたいな」
「あっ、じゃあ、ノルニルさんたちにごはんの用意を頼んできますね!」
ミーシャは部屋から出ていった。
過去の魔王に関する記憶は四大種族の族長たちに封じられてる。
四人の族長たちと交わることで、神崎修司は失われた魔王の力を取り戻すことができる。
ハーフリング族の族長ミーシャには催眠の力が封じられていた。
天界からヴァルキリーが派遣されてハーフリング族の族長ミーシャに聖刻を刻んだのは、女神シャクティが神崎修司の魔王としての覚醒を妨害するつもりだったのだろうが、失敗した。
(魔王様は、エルフ族の女王とやっちゃえば左腕を触手っちにして戦えるようになるみたいね)
神崎修司と交わることでリリスは魔力が増大していて、エルフ族の族長の封じられた記憶を神崎修司に夢としてみせた。またエルフ族の族長にも封じられた記憶を呼び起こした。
人間として転生した魔王である神崎修司は、完全復活まではまだまだである。

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