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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 25

(んー、気持ちよかったぁ、大好きっ、魔王様♪)
神崎修司の胸に頬をすりよせて猫のように甘えているリリスが、つぶやくように言った。
「二人とも、おつかれさま」
ビクッと寝たふりをしていたノルニルさんたちが反応して、ゆっくりと身を起こした。
「これは、あの、その……」
「リリス様のするのをのぞいていたわけでは」
神崎修司が眠ったらそっと寝室を出ていくつもりだったのに、タイミングを逃した。
「ちょっと興奮しちゃったわ、ご褒美あげる♪」
リリスが起き上がり困惑している天使ノルニルさん二人にキスをした。
「あ……」
「ふにゃあ」
ノルニルさん二人が恍惚とした表情になる。淫魔のキスの効果は絶大である。
ふれられていないのに緊張して元の小粒に戻っていた天使ぺニスが勃起している。
(リリス様が見てるっ)
(勃ってるのをそんなに見られたら)
どきどき胸を高鳴らせているノルニルさん二人にリリスは艶やかな微笑を浮かべる。
リリスがさっと、二人の天使ぺニスを撫でた。
「ああぁぁっ」
「ああぁっんっ」
二人のノルニルさんがリリスの腕にしがみついて、びくびくびくっといかされて身を震わせた。
「天使ちゃんたち、魔王様がネクタルを飲みたいと言ったら、ちゃんとご奉仕するのよ。がんばったら、またご褒美あげるね」
「はぁ、はぁ、はい、リリス様」
「はぁ、はぁ、わかりました、リリス様」
リリスが二人の髪を撫でると、ノルニルさんたちはベットに倒れ込んで、そのままぐったりとしたまま眠りに落ちた。
この二人のノルニルさんたちから他のノルニルさんたちに伝言が伝わった。
神崎修司が目をさました時には、賢者の塔のノルニルさんたち全員に、リリスの通達は伝わっていた。
「んー、よく寝た。おはよう、ミーシャ」
ずっと起きてこないから死んじゃったんじゃない、とリリスに言われたミーシャが心配して寝室に起こしに来たのである。
「生きてた、よかったぁ」
ミーシャが抱きついて涙目なので、神崎修司は驚いて頭を撫で落ち着くまで待っていた。
(リリスとすると毎回、気絶するぐらい気持ちよすぎるから死ぬかも知れないな)
「少しお話があるのですが」
寝室から出ると普段は話しかけてこないヴァルキリーのノルンが神崎修司とミーシャを見かけて話しかけてきた。
「なんだ?」
「ここではちょっと……」
ちらっとミーシャをノルンが見た。
「わかった、あとでノルンさんの部屋に行くよ」と神崎修司が言うと、ノルンがペコリと頭を下げて足早に立ち去った。
(……めずらしいな。あっ、もしかしてだけど、ノルニルさんたちに手を出したから、俺、ノルンさんに説教されるのか?)
賢者の塔にノルンが来たとき、武装していて百人の天使兵を連れて来たのを神崎修司は見ている。だから、ノルンが本気で怒ったらは、神崎修司はリリスに泣きつく気であった。
翌日には武装集団がメイドさんにコスプレしただけではなく、本当に家事全般をこなしていたのは驚きだった。「あのさ、俺、ノルンさんが笑っているのを見たことないんだが」とノルニルさんに言ったところ「私たちも見たことないですねぇ」と言う。
神崎修司はノルンさんにびびっている。
リリスやミーシャみたいに甘えてくるわけでも、天使ノルニルたちのように親しげに接してくるわけでもないのである。
女騎士カッコイイというエロゲーからのイメージに近い容姿のノルンだが、威厳というか武威といった迫力があり近づきにくい上に無愛想で神崎修司はエロゲーの主人公が、いきなり女騎士に手を出さないのはなぜかわかった気がした。
無愛想なのに美人で笑顔や蕩けきった表情などを見てみたい。欲望をそそる。でも、手を出したら斬られて成敗されそうでこわい。
ノルンの部屋にため息をついて、職員室に呼ばれた生徒ぐらい緊張しながら神崎修司が行った。
「魔王様、ノルンさんはこわくないよー」
「斬られないようにね、魔王様♪」
ミーシャがガッツポーズで応援、リリスが神崎修司の首をすっと撫でて微笑する。
「お、おう、ミーシャ、がんばる。リリス、こわいからそうゆーこと言うなよ」
神崎修司はベットの上で気持ちよさとたまにちょっぴり痛みもあるが、はあぁっ、と体から力が抜けた吐息を洩らしてしまった。
「ノルンさん、あぁ、そこ、いい!」
ベットでうつ伏せで寝そべっている神崎修司は上半身だけ裸になって、背中をさすられたり、親指でぐいっと押されてマッサージされている。

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