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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 3

「あ……姫騎士エミリア……」
「ひ、ひどい……」
目を開けた神崎修司のそばにいたのは、美しすぎる若き乙女である。
パンティ一枚の姿ではなく、ゆったりとした映画に登場するローマ人やどこか西洋ファンタジーゲームの登場人物のような純白の衣装である。
乙女の清楚な雰囲気の小顔や優雅な衣装には、神崎修司の精液が飛びぶっかけられていた。
妄想と淫夢と現実が重なり神崎修司は、チンポ丸出しで呆然としていた。
絶句して涙目になり、じっと乙女は神崎修司をにらんでいた。
ベットホンを外し、あわててしゃがんで、神崎修司が机の下に脱ぎ捨てしたトランクスのパンツをはいた。
(なんで俺の部屋に、姫騎士エミリアが……)
「私は守護女神シャクティ。淫魔リリスがあなたに害をなそうとしていたのですが……」
口調は冷静さを装おっているが、顔がこわばっているのがわかる。
「私の聖力をあなたのひたいのチャクラから与えて、リリスを撃退するつもりだったのです。しかし、あなたはリリスを自力で夢幻界に撃退したようですね。そんなことができた人間はナザレのイエスぐらいです」
(……チャクラ……イエス?)
神崎修司は正座して女神シャクティの話を黙って聞いていた。
女神シャクティに精液をぶっかけてしまったので、かなり気まずい。
いきなり部屋に現れてそばにいるほうが悪いとも思うが、言える雰囲気ではない。
聖人キリストは荒野で誘惑を拒み「悪魔よ、去れ!」と一喝したと伝えられている。
淫魔に狙われたが、逆に捕らえたのは、服従させた悪魔たちの知恵から、魔法の指輪をチンポにはめて犯して魔王てして君臨したソロモン王だけである。
神崎修司は神に選ばれた聖者でも、魔法の指輪の所有者でもない。
夢幻界には天界と魔界が消滅して女神や天使、淫魔などが存在している。
地上界の架空の物語やマンガやゲームなどの一部には夢幻界の情報が含まれていることがある。
地上界の人間の夢や妄想は、夢幻界と地上界の狭間にある異次元の領域である。
姫騎士エミリアと女神シャクティが似ていたのは、キャラクターデザインのイラストレーターが、締め切りにあせって、夢で見た美しい乙女を思い浮かべながら描いたからだ。
「リリスは一度狙った獲物を逃がすほど甘い相手ではありません。
……あなたを私が全力で守護します」
「ボディガード?」
「そうですね」
女神シャクティはそう答えた。
リリスが神崎修司を狙ったのが偶然でも、撃退され、むきになって堕としにかかるだろう。
「えっと、その、シャクティさんはここに泊まるつもりだったりするわけですか?」
「いつもそばにいます」
「お風呂もトイレも?」
「はい」
神崎修司があきらかに迷惑そうな顔をした。監視されていたら、のびのびオナニーができない。
(淫魔リリスもなかなかエロい女の子だったけど、シャクティさんもすごいな……)
「気になるようなら姿を隠します。普段と同じようになさっていていいですよ」
「えっ、そんな……」
シャクティの姿が一瞬で消え失せた。
(俺の部屋に美人の同居人がいるエロい夢の生活が実現するはずだったのに!)
神崎修司はため息をついて、その夜は寝ることにした。

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