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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 20

ミーシャが国に帰れば暗殺されかねないと神崎修司は、リリスに説明されて納得した。
「あと三人で魔界統一よ♪」
リリスは神崎修司を魔界の帝王、自分は魔界の帝王の妃になるつもりらしい。
ハーフリング族には評議会と若い商人たちの確執があるが、ミーシャだけは若い商人たちから慕われている。
そのミーシャにあんなことやこんなことをして恥辱の限りを尽くし孕ませる魔王。
かなり悪者の役割だが「ミーシャちゃんが暗殺されるよりはましでしょ?」と言われると神崎修司もそうかなぁとも思う。
「魔王様の赤ちゃんほしいです」
ミーシャに神崎修司は言われて頭をかいた。
「赤ちゃんは好きな人とだなー」
「私のことはお嫌いですか?」
「そういうわけじゃないんだけどな」
ミーシャはなんとなく、いとこの瑞穂を思い出させる。神崎修司はかわいい妹系キャラのミーシャに迫られて少し困っていた。
「純潔奪って、中に出したくせに♪」
淫魔リリスは神崎修司に笑顔で言う。
「そうだけど、ああしなきゃ、ミーシャの刻印が消えなかったんだろう?」
「死ぬかもしれないのに、無理してがんばったくせに。ミーシャちゃんも恩返しがしたいのよ。それに……ごにょごにょごにょ……」
「ええっ!」
淫魔リリスは神崎修司に小声で囁いた。魔界の娘たちは中出しされると相手に惚れてしまう。魔界には神崎修司しか男はいない。
「だから、やっちゃったら身も心も魔王様のものなんだから、優しくしてあげなきゃねっ♪♪」
「ねっ、とか言われてもなー」
神崎修司とロリのハーフリング族ミーシャがお楽しみの間、本当なら一緒に楽しみたい淫魔リリスが文句を言いながら、森に侵入したヴァルキリーのノルンと天使兵ノルニルが罠にかかったので夢幻界に行った。
「あら、森に侵入すると眠らされるのは本当だったんですのね。いい情報ですわ」
ノルンが天使兵たちが眠り込み、自分も眠らされる直前まで指輪で狐姫に救援を要請していたが、狐姫は無視して聞き流した。
「これじゃ、相討ちも無理。役に立たないヴァルキリーですわ。ダークエルフに期待しましょう」
夢幻界。
清河家の三人が神崎修司を探索しているが、ノルンたちは不運にも発見されなかった。
百人の天使ノルニルたち。
そして、ヴァルキリーのノルン。
異界の森とは夢幻界に意識を飛ばされる森。
「……さあ、ノルン、あと、天使ちゃんたち、賢者の塔に帰るわよ!」
「はい、おねえさま!」
夢幻界ですっかり淫魔リリスに調教されたノルンと天使兵ノルニルたちである。
「おわっ、なんだ?」
塔に百人のメイド服の女性たちがいる。
そしてノルンはひときわ目立つピンクのメイド服を着せられている。
「魔王様のメイドさんたちよ♪」
「リリス、でかした!」
「へへっ♪」
賢者の塔では、ツインテールの髪型にされたお嬢様風のミーシャと百人の若いメイド天使さんとノルン。
リリスもコスプレで若奥様風の服装である。
「魔王様、お茶の時間ですよ」
「うん」
「魔王様、お風呂の時間ですよ」
「ふむ」
「魔王様、今夜は誰とおやすみになりますか?」
「一人で寝る」
「今夜は寝かさないんだから、ミーシャも一緒」
「はい!」
「あのなー、まあ、いいか……」
神崎修司は王様気分を満喫していた。
不治の病のように民から怖れられている聖刻の原因が天界のヴァルキリーとその配下の天使たちなのを知る者は、四大種族の王族と、狐姫から教えられてミーシャを贄にした評議会議員などしか知られていない。ミーシャを抹殺しようとした議員たちが、天使のメイドさんたちとヴァルキリーのメイドさんを見たら唖然とするだろう。
ハーフリングの王城を占拠したあと、ミーシャを追って姿をくらませたヴァルキリーと天使は、今は賢者の塔の戦うメイドたちである。
お掃除、洗濯、料理、耳かき、お風呂での背中流しまで、しっかりこなす優秀なメイドさんたちである。
天使兵ノルニルは百人とも同じ名前、同じ顔、同じ声、同じ体つきである。
「ノルニルさん」と呼ぶと全員が振り向く。

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