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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 15

第六話 魔王とハーフリングのミーシャ

ハーフリングのミーシャは天界から襲来した敵兵から逃亡してきた。
異界の森に逃げ込んだと知ったヴァルキリーの指揮官ノルンは、ハーフリングの女王捕獲を断念した。
「あの森に近づいてはならぬ」
ヴァルキリーの指揮官は有翼の女戦士である。
「大丈夫か」
「ひどいことするわね」
淫魔リリスは気絶しているミーシャの全身に刻まれた聖刻印を見て唇を噛む。
森の中で、神崎修司が倒れているミーシャを見つけて塔に連れ帰ったのだった。
ベットには全裸のミーシャが仰向けに寝かされている。腹部の正面に大きく魔法陣のような紋様が刻まれて、淡い白い光を放っている。
「これがこのハーフリングの命を蝕むのよ」
「うぅっ、はぁ、はぁ、はぁ……」
ミーシャはうなされていた。
「ひどい熱だとは思ったけど、なんだこれ?」
「聖刻、このままだとこの子は死ぬ」
リリスが濡れた布で汗をぬぐってやる。
「逃げないで戦ったのね」
「こんなチビが戦ったって?」
「これは天界で反逆した罪人を処刑するために刻まれるの。天界のヴァルキリーがこちらに来ているのね」
淫魔リリスによると天界からヴァルキリーが襲来してくることが十年に一度ぐらいあり、四つの国のどこかが標的とされる。
今年はハーフリングの王国だったらしい。
「どうすればいいんだ?」
「この子が助かれば別のハーフリングが身代わりにされるだけ。それも、この聖刻だと、千人以上は身代わりにされる」
「助けてやろうぜ」
「この天界のヴァルキリーが刻んだ聖刻を消すには地上界の一万人分の精気か生気が必要。魔王様、やってみますか?」
「やる……それしか方法ないんだろう?」
「わかったわ」
神崎修司は服を脱いだ。
「目を閉じて」
リリスが神崎修司にキスをすると姿が消え、神崎修司の全身が深紅の光を放つ。 
(魔王様を死なせるわけにはいかない。だから、限界になったらあたしが金縛りをかけるわ。魔王様、無理しないでね)
「ああ、わかったよ、リリス」
ハーフリングの王城を陥落させ、司令官として玉座にいるヴァルキリーが「うっ」と声を上げた。
ぽたぽたっ、とわずかに切れた眉間から床に数適、血が落ちる。
「誰かが、戒めを解こうとしている」
「ノルン様」
「大丈夫だ。ここは任せたぞ」
玉座から傷を手でを押さえたまま謁見の間から奥の部屋に入った。すぐに、ヴァルキリーのノルンは両膝をついた。
「はぁ、はぁ、はぁ、おのれ、凄ざましい気をぶつけてくるな、あぁっ、体が熱い、んあっ、だが誇りにかけて、このノルン、負けられぬ、んっ、あぁっ!」
神崎修司は、ハーフリングのミーシャを抱いていた。聖刻に肌がふれると快感が走る。
神崎修司を深紅のオーラになって防御している淫魔リリスにも快感が襲いかかる。
もしリリスが防御していなければ、神崎修司は連続射精して気絶してしまうだろう。
もう三回目の射精だが、神崎修司の性器は勃起したままである。
「はぅ、あぁ、んっ……」
「がんばれ、死ぬなよ」
神崎修司は、ハーフリングのミーシャの小さな体を抱きしめてやる。
部下には見せられないほど、鎧の下の体は熱く、淫らに疼いている。ハーフリングの女王に与えた戒めの聖刻を解除すれば、この襲ってくる快感から逃れられるのはわかっている。
しかし、ヴァルキリーのノルンは誇りにかけて聖刻を解除する気がない。
他の千人以上のハーフリングに聖刻を刻むよりも、女王に聖刻を刻み消し去るほうが、魔界の者を服従させ、天界には逆らえないと犠牲者が最も少なく教えることができる。
(ん、まだふくらみかけのつるぺたに近いオッパイだけど、効果あるのか?)

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