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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 88

「あれからずっと、か。ならご褒美は生ハメの中出しでいいんだな?」

 翔真は満足げに笑み、屹立を荒ぶらせる。その肉茎を惚れ惚れと彩月は、身体に滲んでいく快感に頭をボーとさせながら会陰に舌を及ばせる。

(ご褒美に生ハメ中出し……)

 極楽へ誘う法悦がご褒美に値するということに対し、彩月は納得してしまっていた。無比無類の快楽であることを身体で知ってしまったので、求める気持ちが分かるのだった。
 しかし彩月は婚約者がいる身であり、電話の誰かのように声を大にして肉交を強請ることは憚られる。それに罪悪感がないわけではないので、葛藤もしている。
 それでも目の前に彼の屹立があれば、彼が電話をしていようとも顔を寄せてしまい、舌を這わせる行為に酔って快感を覚えてしまう。今も、種汁を溜めてパンパンになっている玉を自ら舐め回している。ねっとりと纏わり付くようなその舌遣いには敬意や服従心などが剥き出しにされているように見え、よく懐いた犬みたいだった。

「今からそんなに盛ってどうするんだよ。さすがにここからそこまでは飛ばせないぞ?」

 唇の隙間に吸い入れている1つの玉を、小さな鼻を荒々しく鳴らしてもごもごと舐め転がしている彩月。頭を撫でられると堪らず頬を緩め、艶かしい吐息を鼻から抜く。

(あああ……止められない……)

 肉袋を隅々までネチョネチョにした小さな舌が屹立を登り、ささくれを刺激する。ビクビクと過敏に反応する逸物に彩月は上気を広げ、丸めた手の中で茎胴を撫でている。

「まあ、それまでお強請りの仕方でも考えながら慰めてろよ」

 剛直を包んでいく口内粘膜の生暖かさに長い息を吐いた翔真は、通話を切る。

「困った先生だ」

(セン、セイ……? はあああああん……)

 頭に手を置かれると彩月は余計な思考を霧散させ、目尻を和らげながら頭を揺らした。彼女の背筋はピクピクと震え、膣孔からドロリと蜜が垂れていく。

「ここにも困った女がもう1人いたな……何も言ってないのにしゃぶりついちゃって」
「んふう……ぢゅぶっ、んぅぅ……じゅろぉぉ……」

 彩月は顔を赤らめつつも、唇で捕らえる肉茎を離さず頭を揺らす。ヌプヌプと口内粘膜に扱かれている肉筒は妖しく塗れ光っていた。

「ちゃんと起きてくるなんて……そんなにハメて欲しいか? 婚約者の弟の、コレを」

(ああ……んあああ……)

 肯定するように子宮が疼き、腰が捩れる。コレに突き上げられる衝撃を思い返すと頭の中が白み、蕩けてしまいそうだった。あの快楽は何度でも、いつでもいつまでも味わいたいと思ってはいるが、彼女にはどうしても譲れないこともあった。

「んはああ、お願いします……もう、中には……中出しだけは……許して……」
「ナマでヤることには何も言わないんだね」
「そ、それは……」

 恥ずかしそうに視線を伏せる彩月に翔真は嘲笑に似た笑みを浮かべ、左手に持ったままのスマホを3回タップする。

「それに、どこに出すかを決めるのは俺じゃない。お前だ」
「え……?」

 彩月が顔を上げる。どこから取り出したのか、彼女の蕩けた瞳にピンクのファーが付いた手錠が飛び込んできた。



 白い肌を桜色に染めて躍動する、しなやかな身体。艶やかな黒髪は宙に揺れている。
 男女の身を包むべき衣類が乱雑に散った部屋に、女の甘い啜り泣きが広がっている。熱い吐息と粘質な水音も紡がれており、室内の空気に熱気を溶かしていた。

「ぅんーーーーッ! んんッ! あぁぁッ……」

 頭を突き抜けていくような鋭い快感に撃たれ、彩月は胸を突き出した。しかし、ビクビクと震える彼女に構わず乳房を覆う手は淫靡な柔らかさを揉みほぐしている。

「はは、その調子そのちょー、しっ」
「ひぐ! んんん!」

 翔真が腰を揺らすと、肉柱が膣壁を擦って子宮孔を突き、彩月は張り上げそうになった嬌声を必死に堪えた。

「気を抜くと兄貴に気付かれちゃうよ?」
「んあ、ぁぁ……許してぇぇぇ……」

 婚約者が寝ている隣の部屋で、婚約者の弟と快楽を貪っている。しかも刺さっている怒張と飲み込んでいる蜜壷は直に雌雄の器官を認め合い、求愛するように擦れ合っていた。

「許しても何も、彩月の方が俺に跨がって腰を振ってるんじゃないか。やめたきゃ抜けばいい。そうだろ?」
「あああああ……」

 抜く、と聞いただけで彩月の肉壁は屹立を締め付け、腰を揺らしていた。

(ごめんなさい……ごめんなさい……)

 やめるか否かを選択できるのに、やめることを選ばず快楽を貪ってしまう。和彦への罪悪感がないわけがない。が、こうして得られる快感がその罪悪感をぼやかしていく。

「抜かないのか。手も自由にならないのに頑張って腰振っちゃって」
「だ、てぇ……んん、あっ、あっ、うんぅぅぅっ……」

 ピンクのファーが付いた手錠が、後ろで重なっている手首を戒めている。キュッ、とくびれた細い腰が蠱惑的に揺れグジュグジュといやらしい音を紡いでいるところを隠すことなど、当然できない。

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