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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 8

 美少女二人による夢中の性奉仕に、瞬く間に膨張は爆ぜた。

「んぐうううううん!」

 喉を打つ灼熱はあっという間に身体を灼き、押し寄せる刺激臭に頭が蕩け、千歳の意識は真っ白に染まった。デロデロとした精塊の噴射であの味が口の中に溢れ、味わい尽くしたいと喉がかってにゴクゴクと動いてしまう。喉や胃から広がる灼熱が骨の髄まで溶け込んで来るようで、その心地は咥えて扱く比ではなく、悦楽が全身を吹き荒れていた。

「はあああああ……」

 足の先から頭の先まで微かな痙攣を起こしながら何かを嚥下している千歳に、彩菜は羨望の溜め息を漏らして胎内に受けた時の法悦の痕をなぞっていく。トロンと蕩けた瞳で千歳の口で達している陰茎を見詰め、背筋をゾクゾクさせながら、やがて絶頂の琴線に触れていた。
 翔真が達したというだけで甘い電撃を走らせ小さな痙攣を起こした彩菜は、淫蕩していく瞳を彼の方に向けた。

「明日も来ていいですか……?」

 ネットリと纏わり付くような視線を向けられ、気持ちいい脱力感に襲われていた翔真は意識を手繰り寄せる。

 彼は大学四回生の就活生。卒業に必要な単位数はクリアしているものの、ゼミなどの修得しなければならない単位がいくつか残っている。火・水・木に二講義ある程度ではあるが。
 コンビニの深夜帯のバイトは就活の都合上週一回に減らしてもらっている。それは週末の土曜日。
 因みに今日は日曜日だった。明日の用事と言えば、夏採用に向けて就職先を探したりする程度の予定しかない。とは言え、内定時期が早い銀行関係や大手企業は今のところあまり手応えがなく、半ば本気で取りかかった方がいいかもしれない。

 そう状況である五十嵐翔真は、彩菜のお強請りにこう答えた。

「いいよ」
「あん、やったぁ。学校が終わったら直ぐに来ますね……」

 彩菜は身を乗り出して告げた。横では千歳が陰茎を咥えたままおかわりを求めるようにゆっくり頭を揺らしている。

 * * *

 翔真の下宿先からケータイショップまでは徒歩10分で着く。多くの私立学校や私立大学を内包した市内は人工密集地となっており、観光名所となる寺院も点在しているので観光客や修学旅行生も多く見られる。ケータイショップやコンビニなどは何処にでもあるような状態で、特にコンビニに関しては激戦区と言えた。
 シャワーも浴びる時間もなく、彼が必死の形相でケータイショップに駆け込んだのは19時37分。いい迷惑かと懸念していたが、老人夫婦が店員の説明を受けていて内心ほっとした。
 彼は手の空いている店員に呼ばれ、事情を説明し、スマホを渡して、そして目が霞んだ。

(可愛い……)

 翔真の対応にあたった店員が眩しかったのだ。美少女二人としっぽり楽しんだ後だというのに、一瞬そんなことを忘れてしまうほどだった。
 栗色の髪をショートカットにしているその女性店員は、あどけなさを感じる丸い輪郭をしていた。目もクリクリとして大きく、ピンクのルージュを塗った唇はとても柔らかそうで、艶があった。
 彩菜と千歳とこの女性を並べると三人ともに負けず劣らずの魅力があると気付くだろう。しかしピックアップされたように一人だけ目の前に来ると、残りの二人の残像は途端に霧散してしまう。

「はい、どうぞ」

 しばらくキーボードをカタカタやっていた店員が、しなやかな指にスマホを乗せて翔真に差し出す。
 白いシャツに紺色のベストと紺色のスカートを合わせた、このケータイ会社のショップ店員が纏う制服姿。彩菜や千歳に比べれば見劣りする胸の左側に、名札の如く社員証が安全ピンで留まっている。

「お客様?」

 大きな目をパチパチさせながら店員が首を傾げ、翔真は慌ててスマホを受け取った。

「ご利用、ありがとうございます」

 店員の見送り挨拶を受け、翔真は踵を返す。
 二、三歩進んでスマホを見詰める。
 画面タッチしたり撫でたりする。

 そして、スレイブ・メイキングを起動させる────

 新しいスレイブに、多野美幸(たのみゆき)を登録する。
 設定を全てONにする。
 踵を返す。
 二、三歩進む。
 対応にあたった店員の美幸が、微かに肩を震わせた。

「あの、マイクロSDって売ってます?」
「はい……あ、どうぞ座ってください」

 美幸の頬に朱が差した。向けられている視線は絡み付くようにねちっこい。

「16ギガと32ギガと64ギガしか取り扱っていませんが、いかがなさいますか?」

 やや甘い息を溶かし込んでうっとりと濡れた視線を向ける美幸に問われる最中、翔真は店内を見回していた。老人夫婦が要領を得ないのか、年輩の男女店員が二人がかりで対応にあたっている。比較して若々しい美幸は新入社員ということなのだろうか。春真っ盛りの今の時期、可能性は十分にあった。

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