神アプリ 68
白肌に赤い下着だけの姿になると、男から与えられた幾つかの“道具”の中から一つを手に取り、玄関へ向かう。
(どうしてこんなことに……)
その答えは見付からない。
鍵を開けて正座すると、数病後、男がドアを開けて入ってくる。
その瞬間。
「ぁっ……くぅぅ……」
一気に身体が火照り、秘部がジクジクと疼く。身体中が一週間前に味わった悦楽を思い出し、早くもほんのり色付いている。
(どうしてぇ……)
恋人以外に欲情することは、彼女にとってただの屈辱でしかない。しかも恋人でもない男を下着姿で出迎える恥辱も味わっている。
だが命令に背いてはいけないという本能からの忠告により、彼女は弱々しく眉間に皺を寄せながら頭を下げた。
「……お待ちしてました、御主人様……」
「額を床に付けろ」
「っ……」
冷たい笑みに混じった命令に、彼女は背くことが出来ない。どうして彼の命令に従わなければならないのか自分でも分からないのだが、従わなければならない立場にあることは身心が知っている。まるで、DNAの一部に組み込まれているかのように。
「ご、御主人様……お待ちしてました……」
次に彼女がそう告げた時、彼女の額は冷たいフローリングに密着していた。しかしフローリングの冷たさは身体の火照りを鎮めるよう作用せず、むしろより熱くさせている。
「首輪」
男がそう言うと彼女は顔を上げ、玄関まで持ってきた“道具”を捧げるように差し出した。反抗的な表情は、恥ずかしさのあまり赤くなっている。
彼が首輪を取れば彼女は喉を反らして装着を促した。やはり表情は反抗的で、視線が横に逸れていた。
「っ、んっ……」
首に張り付く革の冷たさに背筋がゾクゾクと戦慄き、子宮がジンジンと疼いた。ショーツの底に熱い染みが広がっていく。
男は赤い革の首輪を巻き付けた彼女を眺め見て、改めて口の一端を吊り上げた。そしてふんぞり返るように、ズイ、と腰を軽く前へ突き出す。
「ん……く、ん……んんぅ……」
下着姿で出迎え、首輪を付けられることで人権を放棄させられた後にやることも一週間前に命じられている。男の所作はそれを求めたものだと分かってしまうのが彼女自身とても悔しかった。
しかし両手はそろそろと差し出されており、股間の辺りにねっとりと触れる。しばらくゆっくりとそこを撫でて、いよいよジッパーを下ろしていく。ツマミを摘まむ彼女の指先は一週間前と違い、今は簡単に財布から小銭を摘まみ出せそうだった。
☆ ☆ ☆
「ゴールデンウィークが何だって?」
302号室は肌に絡み付くような熱気に溢れ、淫臭が満ちていた。
オフィスチェアに掛ける翔真の足の間には3人の女が跪き、瞳を蕩かして長大な逸物に舌を這わせている。3人とも、誰もが納得するほどの美少女なのだが、その中の1人はあまりにも幼い顔立ちであった。年齢相応には違いないのだが。
「うん……まあ、予定がない日もあるけど……」
幼い顔を、周りにいる大人びた女性らにも劣らないほど淫らに上気させている美苗は、姉の千歳をはじめとした女性らに手解きを受け、オーラルセックスのテクニックを身に付けつつある。裏筋に舌先をあて細かく震わせているところを見ただけでも、外見からは想像も付かない舌使いだ。
美苗の右側には沙織がおり、静脈がのたくる茎胴にベッタリと舌を張り付けてネロネロと這わせていた。彼女が紡いだ唾液がふんだんにまぶされ、淫靡な輝きが広がっている。
美苗の左側にいる里美は唇の先で肉幹を挟み、控え目な音を立てながらハーモニカフェラを施している。彼女の代名詞とも言える青フレームの眼鏡を掛けているのだが、今掛けている眼鏡は普段使用しているものとソックリの、顔射用伊達眼鏡である。
「帰るつもりはないって」
因みに翔真は室内の誰とも会話をしていない。言葉を向けているのは電話の相手で、背後に立っている千夏が彼のスマートフォンを彼の右耳にあてがっている。と言うのも、翔真の右手はパソコンデスクの上でM字に大開脚している景子の秘部をまさぐっていて忙しいのだ。左手はサイドテーブルに腰を持たせ掛けるように立っている麻友の秘部を弄り回しており、スマホを持てるような状態ではない。