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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 53

 陰茎に熱心に奉仕を受けながら翔真は防犯カメラ映像を眺めた。そこに映っているもう1人の夜勤“も”最早忠実な僕なのである。それどころか、このコンビニの店員は、1人残らずスレイブ予備軍であり、彼の姿を見た瞬間に完全なスレイブと化す。

 こんな淫らに濡れたバイトの後は、里美の部屋で催されているお泊まり女子会へ乱入することになっている。
 彼はお泊まり女子会をどのよう楽しもうか考えを巡らせながら、手にしていた1枚の料金収納票を机の上に投げ置いた。

 あるコンビニの事務所に、一本の屹立にねっちりした水音を立てて舌を這わせる2人の女子大生の濡れた息遣いが充満していく。



「ふぁ〜……」

 話題も尽きてきた頃、恵理は口に片手を添えて欠伸を吐いた。上品に薄い唇の瑞々しさもさることながら、それを隠した手の美しさも男心を沸かせる。
 ぱっちりした目を微睡ませつつ、彼女は里美にふった。

「てかさー、いつまでこうしてんの?」
「う〜ん……」

 スマホに視線を落とす里美につられ、恵理も自分のスマホへ目を遣った。もう5時前になろうとしている。

「いいんじゃん、今日は徹夜で〜」
「あんたはそろそろ着替えなって。てか、メイク落としたら?」

 未だメイクも服も気合いが入ったままの知代に恵理は苦笑する。シャワーを借りたというのにまた身なりを整え直したという辺り、里美の部屋の隣人に本気でアタックするつもりのようだ。

「メイク落とした後に例の“騒音”が聞こえてきたらどうすんのさぁ〜」
「いや、別に……っていうか、なくない? 時間的に。ね、里美?」
「え……?」
「『え?』じゃなくて。時間的に隣から“騒音”が聞こえてくることはないと思うんだけど。むしろ私たちの方が五月蝿くて萎えてたりして」
「それはない、かな……」
「ん?」

 ぽつりと返された声に恵理と知代は首を傾げながらお互いを見つめ、改めて里美へ視線を戻した。

「どういうこと?」
「そんなに“お隣さん”を悪者にしたいわけ?」
「そういうわけじゃないんだけど……」

 お茶を濁して視線を落とす里美。
 どことなく煮え切らない態度の里美に言及しようとする恵理だったが、全く予期していなかったドアチャイムの音がそれを妨げた。

「は!?」

 唐突のことに恵理も知代も身を縮めていた。しかし里美は来訪者があることを知っていたかのように至って冷静で、すっくと腰を上げている。

「ちょ、え? どういう、こと……?」

 困惑を声にする恵理に、里美は薄く笑うだけだった。その妖艶さに恵理も思わず息を飲み、ドアを開ける彼女を見ていることしかできなかった。

 そしてドアが開かれる。
 1人の青年が入ってくる。
 途端に恵理の胸は、未だかつてないほど躍動していた。

「はあああ……お帰りなさい……ませ……」

 青年に向けられた里美の声は甘く蕩けている。おまけにべったりとしなだれかかり、熱視線で見上げていた。

 青年は中に慣れた所作で上がると、炬燵に入ったまま硬直している二人へ目を遣る。まずは恵理の方に、その視線が突き刺さった。

(あああ……)

 まるで品定めをするかのような目付きに獣欲が見え隠れしていた。そのいやらしい目付きに恵理の心は敏感に反応し、胸を高鳴らせている。顔から胸へ、舐めるように這う視線に猛烈な緊張感と底知れぬ嬉しさが駆け巡っていた。

(もっとちゃんとしたカッコしとけばよかった……)

 黒いジャージに長袖のインナー、そしてパーカーと、テキトー丸出しだ。長々と胸元を見られ、後悔がズンズンと大きくなっていく。いっそのこと脱いだ方がまだマシかもしれないと思い始めた辺りで彼の視線は知代の移っていった。
 メイクも服もバッチリ決めている知代が今はとても羨ましかった。黒いインナーと薄手の青いシャツに、白いミニのフレアスカート。今は見えないが、黒いニーハイソックスを履くことで男が好きな絶対領域を築いている。里美が部屋の掃除をしている間に自分が合わせてあげた服装とはいえ、着ているのは知代だ。
 知代を見る彼に焦燥感が生まれていた。知代は微かに口を開けて肩で息をし、湿った吐息を漏らしている。うっとりした瞳は彼に釘付けで、見惚れているのは一目瞭然だった。
 対抗できそうな胸を強調させつつ彼の方へ目を遣れば、また胸が高鳴った。これは間違いなく一目惚れだろう。肩を抱かれていた里美も、彼の手が離れたせいか、甘えるように寄り添って上気した顔で彼を見上げていた。

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