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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 48

 それがそれを許された合図だと分かり、里美は踵を浮かせていた。

「んぅ……はあ、んぁぁ……」

 捧げるように唇を尖らせ、彼の唇に密着させていた。息を乱して擦り付け、夢中で啄んでいく。
 彼の背中に腕を回して、抱き締めて、唇を捧げる行為。昼下がりの、いつ誰が通るかも分からない学生アパートの階段でそれを行う里美。その空間に反響する唇が戯れる音や甘い声が混じる吐息は、彼女が奏でているものだ。

(蕩けちゃう……)

 青いフレームの眼鏡のレンズの奥で、彼女の目がうっとりと目蓋を下ろしていった。彼の腕に捕らわれている腰はクネクネと女々しく躍り、彼との接吻に悦んでいるようにも見える。

 彼の手が茶色い髪を掻き上げ、乱す。その毛先まで自分の物だと示されているようで、彼女は歓喜に身を震わせた。
 彼のもう一方の手が腰から臀部に下りた。この身体はあなたの物だと示すように里美自ら尻を揺らして彼の手に擦り付ける。

 身心も彼に染まっていく。それが里美には快感だった。だからそれらを差し出す証として彼の行為を阻まず、情熱的な接吻で幸福感を伝えていた。
 舌が伸ばされれば言わんとしていることを悟り、チュウチュウと吸い付きながら唇で擦る。あるいは、動かない彼の舌を夢中で舐めずり、絡み合った口液を飲み込んで従順さを示し、恋情と劣情を潤す。

(ああぁ……)

 彼の方が舌を動かすと里美の全身に甘い刺激が広がり、腰が跳ねる。腰が跳ねると尻が揺れ、彼の手の圧迫を強く感じる。
 舌から伝い落とされる彼の唾液を飲み込むと、身体の火照りに拍車がかかり、頭の奥が蕩けていった。

 彼の口が離れる。里美はまた唇を突き出して骨抜きになるキスを求めるが、それが届く前に彼は声を発した。

「部屋に行こうか」

(部屋……部屋に行って何するの……?)

 頭の片隅の方で思うが、身体は予期している答えに期待を膨らませて愛液を吐き出している。

「はい……」

 里美は朱を深めて即答していた。

 二人が入ったのは、彼の住み処である302号室だ。甘い香りが残っているような気もするが、玄関には女物の靴は見られなかった。

 玄関の扉が閉まるや否や、里美の方からまた唇を強請る。
 青年の方は甘えん坊の女子大生にやれやれというような様子で舌を吸わせ、唾液を飲ませた。
 そのような、誰がどう見ても里美の方が熱心に口付けている淫靡なキスが数分続く。悠然と立っているだけの彼に、彼女が腕を巻き付けて胸や腰を擦り付けながら唇や舌を蠢かしているのだった。

 しばらくすると彼は彼女の片手をひっぺがし、股間へと導いていった。

(んはああぁぁ……)

 里美の掌が、ズボンの内部にある膨張に触れた。彼の手が離れても彼女の手はその隆起に触れ続けていた。

「大きいぃ……」

 そのように囁やき、惚れ惚れとして彼を見つめる。その眼差しは、逞しい男へ向ける牝の光で濡れている。
 気が付けば、ごく当たり前のようにその場で跪いていた。それは一種の敬意の表明であり、隷属意思の表れでもある。水を求めるように飢えた息遣いを聞かせ、乞うように切なげな視線を向けながら、恭しく両手を這わせている。

「苦しそう……」

 ズボンを押し上げている膨張を挟むように両手を添えてやわやわと撫で回す。細く長い指で屹立の形状を確かめ、頭の想像を膨らまし、目尻を垂らしていく。

「そう思うなら楽にさせろ」
「あああああ……はい……」

 肉筒を愛しげにさすっていた両手がソレに密着したままそろそろと這い登り、ベルトのバックルにたどり着く。さらに、白い10本の指がそこに絡み付いて甲斐甲斐しく緩めていく。

(やだ……私……)

 白い霧に囚われた理性が、玄関に入ってすぐの所で男の前で跪き彼のベルトを外していく自分を客観的に眺め、その異常さを分析している。発情した牝犬のようになっている自分が彼との交尾を求めてズボンをくつろげていると、自分自身に判断させる。

(はああぁぁ……)

 その異常さを理解していながらやめることができない。恥ずかしくて顔が熱くなっているのが分かるのだが、ズボンの中から出てきたボクサーブリーフの黒いテントに両手を添え置いて、機嫌を窺うように優しくさすっている。

(これも下ろさなきゃ……)

 指に触れる硬さに陶然としながら丁寧に撫でさすり、いよいよ腰ゴムに細い指の先を掛ける。

(んああ……すごいぃぃ……)

 弾けるように飛び出した牡の生殖器が、雄々しく反り返り傲然と聳えた。ゴツゴツと静脈を浮かせているソレから放たれる不思議な臭いに頭がポーとしている。

(かたいし、おおきいし……)

 長大な肉柱にほっそりした指が巻き付いて、その逞しさを感じている。優しくさする様子は、まるで労っているようだ。

(んああ……)

 彼に頭を押さえ付けれ、里美は根元の側に鼻を押し付けていた。そうして甘えるように男性器に頬を添わせてスリスリと擦り付ける。

(熱い……こんなに……)

 それを頬で感じる。両方ともしっかりと押し当てて、屹立とその持ち主を崇め慕うように頬擦りをし、その行為を行えることに身体が悦んでいた。

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