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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 47

「そんなところまで……?」
「ん?」
「い、いえ、何でもありません……」

 若い方はお茶を濁し、青年の股間に集中した。

 正座するように身を屈めた彼女が、さらに股を開いて頭を下げ、陰嚢の裏側へ舌を伸ばしていた。そのまま顎をしゃくり、ペロンと玉を掬い舐める。それを何度も繰り返す。おそらく、玉を一つずつ交互に舐め上げているのだろう。
 しばらくすると次は口を開き押し付ける。心持ち凹んだ頬がホロホロと蠢いた。それも玉の一つに、交互に施していく。
 そうして陰茎同様にヌラヌラと濡れ光るようになった肉袋を、飽きもしない様子で、舌先でくすぐるように滑らせていく。まるで皺をなぞっているようだった。

「翔真様のことだ。問題ないだろう。じゃ、後よろしく」
「っ! は、はい!」

 肩を叩かれ、若い方は背筋を正し、股間にテントを張って出ていく彼に敬礼する。
  取調室に視線を戻してみると、刑事の方が「ご協力有り難うございました」などと言っているところだった。調書を書いていた彼の相棒も筆を置いている。

「なんだ、意外と早く終わったな。真希(まき)、咥えろ」
「はあぁぁ……はい……」

 名前を呼ばれた彼女は、陰嚢から裏側へネロネロと舌を登らせ、頂上で頭を前傾させる。ボブカットの黒髪の隙間から、彼女の唇の間に屹立が埋まっていく様子が垣間見える。

「んふううううう……」

 アイドル婦警が甘く長い鼻息を漏らす。眉を顰め、目を細め、顔に紅潮を広げている。

「んぅぅん、んぅぅ、ん、んふううん……」

 表情を変えず、頭を揺らす彼女。逸物を捕らえる唇がヌップヌップとソレをさすっている。
 彼女にその行為をさせている青年は、三本目の煙草を燻らせながらスマートフォンを弄っていた。まるで彼女の行為が特別なことではなく、喫煙やスマホ弄りと変わらぬ“当たり前”の一部であるかのように。

 その光景を見ているだけの若造刑事が翔真よりも先に白濁マグマを噴火させ、下着やズボンの股間部を湿らせた。



(ない!)

 昼下がり、里美は慌てた様子でクローゼット式の押し入れをひっくり返していた。

(ないないないない!)

 今夜の「お泊り会」に向けて粗方部屋の片付けを終えたのだが、仕上げにコロコロで細かい埃を取ろうと思っていたのに、それが見当たらない。

「最悪〜……」

 部屋の中をザッと見回し、決心した。

「ガムテでペタペタするかぁ……」

 知代がクッキーを焼いてくることもあり、夕刻に落ち合う約束だ。それまでまだ3時間ほど時間がある。

 コンビニコンビニ、と財布を片手に301号室を出る。右に曲がれば直ぐそこに3階の踊り場がある。そこに出て、踊り場でターンし、2階へ。さらにターンして次の踊り場へ向かおうとするが、強い胸の高鳴りに足が止まった。

「あ……」

 と漏らしたのは、半階下にいる青年だった。302号室に住んでいる、あの隣人である。
 最近になって隣から聞こえてくる騒音じみた嬌声に頭を悩ませている里美は、それが由縁で軽蔑めいた感情を彼に抱いている。しかし今感じている緊張感は、嫌悪からくるものとは明らかに違う種類のものだった。

(ぁぁ……)

 彼の目が自分に向けられている。それだけで胸が張り裂けそうになる。
 彼の目と視線が合うと、心が奪われた。頭の中が彼一色に染まり、周りの景色させぼやけているように思える。

 彼が階段に足を掛けた。
 距離が縮まる。
 また胸が高鳴る。

(ど、どうしよう……)

 どんな顔をしたらいいのか、何か言葉を掛けなきゃ、もっとお洒落して出てこればよかった。そのような思考が働き始め、そのことを不思議に思う。

(もしかして……もしかして……)

 今、トキメキを覚えている。最低な人だと思っていたのに、まるで考え方が変わっていた。

 しかし、そんな思考回路すらも白く爛れていく。

「はああぁぁぁ……」

 自然に吐息が漏れていた。互いに手を伸ばせば届きそうな距離まで彼が近付いてきた瞬間に、熱くなりすぎた身体が一気に蕩けて火照り始める。
 その場にへたり込みそうになるほど力が抜け、膝を寄せて踏ん張る。胸の鼓動が下腹部まで響き、腰がモジモジと揺れる。熱くなりすぎて愛欲が爆ぜ、滴り、ショーツを湿らせていく。

 彼が目前に迫り、背中に腕を回した。突然のその行為が死ぬほど嬉しい。
 何を期待しているのか、唇が乾燥していないか気になってペロリと
舐めずり、胸元から彼を見上げる。

「ああ……」

 彼の視線が下りて、その目と焦点を合わせる。間近で見つめられると胸が押し潰れるほどの幸福感が押し寄せる。
 彼の手が髪を梳かすように頭を撫でている。今まで恋人にされてきたどの手付きよりも嬉しく思え、甘美な刺激が身体中に広がっていた。

「はああ……ねぇぇ、早くぅぅ……」

 彼に向けて発した言葉は、自分のものかも疑わしいほど甘えた声だった。女が男にお強請りするときに出す、艶かしい、媚びている声色だ。
 その後、惚けたように口が開いて、自然に舌先が下唇に乗る。それをチロチロと揺らしながら、彼を見詰め続ける。

「いい顔だ」

 彼は後頭部から頭の横に手を移して、クイと眼鏡を揺らした。
 その手を後頭部に戻すと、腰に回している手と一緒に、自分の方へ抱き寄せる。

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