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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 329

「恋人なし、経験3人、自分でするのは週に1、2回、バスト85センチの、日野穂波(ひのほなみ)」
「はい!?」

 視線で射られた穂波の声は上擦っていた。頬の朱が耳の方まで広がっていく。

「恋人あり、経験1人、自分ではしないEカップの、野々宮日和(ののみやひより)」
「はひっ!?」
「恋人なし、経験なし、自分でするのは週2回、Cカップの早川結衣」
「はっ、はいっ」
「恋人なし、経験2人、自分ではしないBカップの、東谷佳子(ひがしたにかこ)」
「はいっ」

 反射的に返事をした4人だったが名前を呼ばれるまでの前置きに気付いてじわじわと顔を赤くしていく。

「君たちは、俺から褒美をもらうためなら何事も頑張れそう?」

 これは、あのアンケートの最後の質問と同じ問い。今改めて気持ちに変わりがないか確認しているのだろうか。

「はい……」

 誰だかがか細く応じた。それが合図だったのか、ポツポツと、全員が肯定した。

「いい返事だね。だけど俺は誰かれ構わず可愛がったりしなくてね。『俺の女』にしかご褒美は上げないんだ」

 俺の女──結衣のボーッとしている頭にその言葉が雪崩れ込み、記憶の片隅へ届いていく。

(「五十嵐先生の女にしてもらえたの……」)

「ちなみに『俺の女』っていうのは恋人とは違うらしくてね。いやいや俺はそう思ってるんだけど、俺の女たちは『性奴隷』とか『肉便器』とかって思ってるらしいんだ。まあ、俺の女は数えきれないほどいるから愛情表現は身体の繋がりをメインにしてるし、そう思っても仕方ないのかなぁ。つまり、ご褒美っていうのは俺の愛情で、俺の女たちはそれをもらうために色々と頑張ってるんだね」

 顔の熱が身体に浸透していく。時が止まったような感覚が、生温いとろみを帯びて溶けていく。

「君たちは『俺の女』の候補として俺が選んだ。あとは君たちが決めるだけ。俺からご褒美をもらえるなら色んなことを頑張れる、その思いが本当なら──」

 彼は背もたれに沈み込み、ふんぞり返りながら右足を組む。格下を見るように目を細め、口の一端に小さな嘲笑を含んでいる。

「──靴を舐めろ。そうしたら褒美として、俺の女にしてやろう」

 何かをおびき寄せるように組んだ足の先をプラプラさせて言い放つ。まるで小バカにしているような、蔑んでいるような、そんな態度だ。

(く……靴を……)

 靴を舐める。テレビなどでしか見たことがない非現実的な、屈辱的行為。身分が低いことを認め、媚びへつらうような行為。

(せい……どれい……)

 彼の女とはつまりそれのこと。いや、正確には彼の女が持つべき意識がそれであるということだろう。つまり彼が求めていることは、彼の女になって褒美を享受する資格を得るための──性奴隷になる覚悟を示すための行動。

 逆に捉えると、靴を舐めさえすれば彼に認められるということ。そう思うと、人としての尊厳を放棄する行為が容易いことのように思える。教師と生徒という関係から一線を画したいと、彼を一目見たときから思っていたのだから。 

 ハッ、とするが早いか、結衣以外の3人は既に這いつくばっていて、ペタペタと進んでいく。結衣もそれにならい、躊躇なく四肢を付いた。 
 這うという犬のような行為は、屈辱を覚えるよりも恥ずかしいという思うの方が大半を占めていた。普段の生活でベッドの下を覗き込むことはあっても、四肢を付いて進むなんてことはそうそうないことだった。 
 けれども、ほんの少し進んだだけでドッと身体が熱くなった。羞恥だけでは説明がつかない、トロリとした火照りがゾクゾクと浸透していく。腰の奥がジンジンと疼き始め、腰がゾワゾワと震え上がる。 

(っあぁぁッ……) 

 快楽への欲求が、あっという間に膨れ上がっていた。大事なトコロはむず痒くて仕方がなく、切なすぎて腰が回りそうだ。いや既にヒップをゆっくりと揺らしてしまっていて、それは先の3人も同じだった。
 組まれている右足へ我先にと顔を寄せ、彼が履く黒革の靴へ舌を差し出している。結衣の入る隙がそこにはない。

「競うのはいいことだ。だけど奪い合うのは良くない。俺はこの世に1人しかいないし、俺が選んだんだからみんな平等だ。それに足はこっちにもある」

 彼がそう言ってから左足を踏み鳴らすと、結衣は救われた思いでそちらへ顔を埋めた。舌を出して押し当てると、惨めさよりも嬉しさで胸が張り裂けそうになっていた。



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