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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 317

(「五十嵐先生の女にしてもらえたの」)

 果たして、真実なのだろうか。桜子は嘘を吐いてまで注目を集めるような性格ではない。仮にそのような性格だったとしても、もっとマシな嘘を吐くだろう。そう考えると、風呂場でのあの言葉は嘘ではないのではないかと思えてくる。

(「チア部の娘と一緒に──……」)

 その前置きがあったが故にますます真実味を感じる。その娘に真実か否か問いただせば直ぐに分かるのだから。もっとも口裏を合わせていれば話は別だが、そこまでして嘘を吐くことに何の意味があるというのか。「五十嵐先生の女」という響きが特別なものであるが故に、そんな嘘は虚しいだけだろう。

 そう、「彼の女」とは特別なものなのだ。「彼の生徒」とは一線を画し、特別な関係を示唆させる表現。それを求めている自分はイケナイ生徒なのだろうか。

(「あっちの方に、歩いて5分くらい」)

 風呂場で桜子が指した方向。月や街の明かりがカーテンで遮られている薄暗い部屋の中で、結衣の視線は自ずとそちらに向いた。
 忽ち早くなる鼓動。夜の静寂が広がりつつあり、心音が耳まで届いてくるような気さえする。それほど強く、激しく、今にも張り裂けそうなくらいに胸が高鳴っている。
 そしてフラッシュバックする放課後の光景。恵梨香の身体を這う彼の手、情熱的で扇情的な接吻、猥褻で淫猥な行為────

(せんせぇぇ……)

 視線の先、数多の障害物を突き抜けた先に彼がいる。そう思うと自然に体もそちらに向け、そうすると焦燥感が少し和らいだ気がした。けれど、鎮めるには足りない。

「ああっ……」

 ハーフパンツの上から腿を撫でると、気分が昂る震えに襲われた。大事なところがジクジクとむず痒くなり、腰の辺りもぞわぞわと落ちつきをなくしてくる。

「ああ、せんせぇ……五十嵐せんせぇぇっ……」

 追い縋るように瞳を濡らし、彼がいるであろう方向を見つめながらハーフパンツを脱いでいた。ノーブラなのは女子寮故か、柄の入ったTシャツを2つの突起が持ち上げ始める。

「んんっ、あっ」

 そのTシャツの上から乳房を掬い、揉む。片手はショーツの上から秘部を撫でる。脚をM字に曲げた姿はオーソドックスな部類に入るのだろうが、視線の先にいる彼に向けて身体を開いているという見方をすれば、その姿は健気であると同時に変態的。

「あうんっ、あっ、はああっ」

 彼を思いながらの自慰は今までのそれとは違ったが、視線の先の彼を意識してする自慰もまた違う。次元が違うと言っても過言ではない。乳頭に触れただけでチリッと快感が走り、反射的に顎が浮いていた。

 秘部がジクジクと疼き、クロッチには生暖かい染みが広がっていく。内腿を撫でただけでゾクゾクと甘い震えが足の先まで走り抜ける。ヒクヒクと跳ねる腰の動きはまるで誘っているかのよう。

「私にもっ、してぇぇっ……んん、せんせぇぇん……」

 恵梨香の胸を揉む手つきを思い出しながら自身の乳房を揉み歪め、目蓋の裏で彼を描く。たまに薄く目を開け、その視線の先に彼がいるという昂りを無自覚に加え、胸の高鳴りと羞恥心を煽る。内腿を這う指先は股関節を遊び、やがてクレバスの上端に至る。

「んんんぁッ!」

 途端、想像していたよりも大きな快感が全身を貫いた。あまりの出来事に喉は反れ、張り詰めた足指までピクピクと痙攣に見舞われる。脳髄が熱くなり、溶け、心地いい気怠さに侵されていく。

「んはぁぁ……こんな子じゃない、のにぃぃ……」

 しかし、止まらない。止めたくもない。彼のことを思うと愛欲が逆巻くから仕様がないし、快楽も病み付きになるもの。

 この先にいる彼へ股を開き、気持ちを示し届けるような自慰。それによって大きな快楽と小さな自己満足が募っていった。



 その街に彼を想い胸を焦がしている女性たちが何人いるだろう。彼と関係を持った者もそうでない者もベッドに入れば彼を想い、胸を焦がし、中には女の器官を疼かせる者もいる。夫や恋人がいようとも彼が毒牙にかけると決めた時点で彼女たちの全てが彼中心になると運命付く。身も心も彼に染まることを望み、それを悦びとするようになる。

 ある1人の女子高生は彼が住む方角に股を広げ、その身を差し出し誘うような自慰に耽っている。が、彼女がそれほどまでに全てを捧げたいと思っている彼は、全く別の女性たちと1日を締め括る夜伽の真っ最中。

「あぁぁっ……翔真さまぁっ……」

 甘い媚声が重なり、丸いヒップがいやらしく揺れる。その数、9人分。リビングを見下ろせる手すりの間際に女子大生が整列し、足を肩幅に開き、腰を直角近くまで曲げ、彼に尻を突き出しているのだった。纏っているメイド服はマイクロミニ仕様なので、彼女たちがノーパンなのが一目で分かる。丸出しの陰唇はどれも涎を垂らしていて、ニーハイソックスを留めるガーターリングの付近まで内腿がテラテラと光を返していた。

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