神アプリ 280
触れられた足首からゾワゾワとしたものが這い上がる。腿を蹂躙し、腰を犯し、背筋を撫でる。恐怖による身震いにしてはあまりにも生温く、身体が熱くなっていく。
「そうそう、いいよ」
「やぁぁっ」
次は遠慮はなかった。突然押し倒され、膝を掴まれ、力強く脚を開かされる。身の危険を感じ足掻こうとするが、全身に甘い倦怠感が蔓延し上手くいかない。
「たまぁにしたくなるんだよね、こういうの」
「やん……無理矢理な、レイプチックなプレイですか? 言ってくれたらいつだって……」
「いつもを知っているからリアリティに欠けるよ」
翔真は苦笑気味に美優に言う。
しかし友理奈なからしてみれば、リアリティもへったくれもない。今紛れもなく、望んでいない現実がこの身にふりかかろうととしている。
けれども。
「んああっ……」
陰部に圧迫が及んだ瞬間、ビクビクと腰が踊った。微かな痺れがじわじわと腰の奥へ溶け込んでいき、熱を孕んだ。
「これがあの友理奈の……」
「ひぁっ、やめてぇ、ぁぁっ、あっ」
全身の力が抜けていく中で、卑劣な感触から逃れようと腰を蠢かすもののままならない。上がる声は嫌悪を示したいという意に反し甘く濡れてしまう。
「へえ、友理奈はこういう声で啼くのか」
翔真は黒く笑むと、友理奈の脚の付け根へ顔を埋めた。肉厚で柔らかな陰唇と縦に延びる筋に舌を押し付け、水着越しに擦り上げるように舐める。そうすると友理奈が腰をクナクナと揺らし、ビクビクと震えながら身を捩る。グラビアアイドルが見せるその姿と声が堪らない。
「んんっ、あっ、ああぁぁっ、ひゃんっ」
「さて、と……」
水着の底を片側に寄せると、ヌラヌラと光を弾く陰部が姿を現した。その中央にあるクレバスを、翔真は両手を使って無遠慮に押し開く。
「ふうん……」
剥き出しになった秘部への感想はそれ。サーモンピンクの綺麗な花弁と、なぶって欲しそうにヒクヒクしている膣孔を前にしても、毎日見ている彼にとって劇的な感動があるわけもない。
けれども友理奈は違う。何処の誰かも分からない、顔も姿も分からない、異性としか分かっていない誰かに大事なところを無許可に観察されている。信じがたい事実を否定するようにイヤイヤと首を振るが、一方で身体は火照りきり、蕩けきったかのように力が入らなかった。
「やぁ……やめ、んぁっ、あんっ……」
ニュルリとしたものが大事なところを這い、友理奈は全身に甘美な電撃が走るのを感じた。頭がクラクラして、ボーッとして、否定したい想いが霞んでいく。
「ああっ、いやいやっ、いやあああッ!」
軟体が敏感な肉豆をクリクリと刺激すると途端に快感が爆発し、腰が跳ねる。不本意なアクメを否定したい半面脳髄が白く爆ぜ、拒みたい快感が容赦なく駆け巡り、理性が薄れていく。
「いっ、あっ、あっ、あはああっ、んっ、んんぅっ」
グラビアアイドルの長い脚を押さえ付け、股を開かせ、無理矢理晒した肉唇を貪る翔真。後ろ手に縛られたグラビアアイドルは為すすべなく快感を浴びせられ、括れた腰を艶かしく捻りながら悶絶し、いつの間にか甘い声で囀ずっている。
世の男たちからすれば、友理奈の秘所を貪ってよがり声を上げさせるだけで噴精もの。しかも、そのような遊びに興じている翔真の背後にはトップモデルタレントのみゆ≠ェ控えていて、彼の臀部に口を埋めている。
「っんはあ……んぅん、れへ……」
艶かしい息継ぎを聞かせた美優は再び優美な唇を翔真の菊門へ寄せ、可愛らしい舌を張り付け、トイレットペーパーで拭くように舌腹をヌロヌロと擦り付ける。頬を赤らめながら優しく目を閉じてそれを行う顔は、うっとりとしているいう表現が一番相応しい。