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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 277

 淫臭が立ち込めていた。その臭いが漂う、かつて翔真の父親が使っていた八畳の和室には、異なる息遣いが重なっていた。
 深い眠りを思わせる寝息と、乱れた呼吸を噛み殺したような息遣いと。酔いが回り寝入っているのは和彦、シーツを噛んで呻いているのは彩月だった。

「んううっ、ふうううぁっ……」

 きちんと布団に入っている和彦と比べ、彩月は腹這いの状態で尻を高く突き出していた。掛け布団は捲れ、ネグリジェの裾が捲れ、白い下半身は丸出し。
 そしてもう1人。兄の嫁になる人のはしたない姿を眺めるように見下ろしているのが翔真だった。サテンの白いショーツを片方の足首に引っ掛けている彩月が秘部を捧げる姿を眺めながら中指を膣孔に埋没させ、中をほじくり回し、肉壁をキュンキュンさせて肢体をくねらせる姿に嘲笑を浴びせている。

「んくぅーーッ!」

 遮光カーテンの脇から街灯の灯りが漏れ入る仄暗い部屋の中で、這いつくばるような格好の女体が全身を戦慄かせた。もう何度目かも分からないその甘美な電撃に足の指先まで反らせている。
 後ろを窺う彩月の瞳は、婚約者の隣で陵辱されているにも関わらず悦びに満ちている。正確には何か訴えているのだが、責め立てるというよりも物欲しそうな視線。現に蜜壷は陵辱者の指を放すまいと収縮し、もっと太くて長いのが欲しいと涎を足らし、時折ねだるように自ら腰を揺らして指の出し入れを促す始末。
 肉の隙間で蠕動していた指が抜かれると、切なげに眉を歪めて小振りなヒップを揺らす。少しの間そうして媚びていたが、翔真が股間を寛げていることを知ると忽ち表情を蕩かしてグイッ、と腰を突き出した。

「んぁっ、はあああぁぁっ……」

 焦らすようなスローな挿入に彩月は甘い吐息を吐き、背中を仰け反らせる。まだ膨張する余地を残した陰茎に対して、快感もさることながら、その逸物に貫かれたということに至福を噛み締めている。寝ている婚約者の横で、だ。
 逸物の挿入が止まると滑らか肌のヒップを鷲掴みにされ、抽送が始まった。ねばついた液体がこねられる卑猥な音が静かに響く程度の、スローかつ力強い突き上げだ。
 彩月は悦楽に染まりゆく顔で、浅ましくも迎え腰で肉棒を受け入れてる。犬同然の体勢で自ら腰を揺らす姿は、とても婚約者の横で犯されているようには見えない。

「ふわああっ、はあっ、んあぁぁっ」

 乱れた息に噛み殺した嬌声を混ぜ、うっとりと目尻を垂らしつつなおも腰を使う。胎内で強くなる拡張感や硬く熱くなっていく肉幹に嬉しさが隠せず、淫語という言葉にして翔真に伝えたいところだったが、隣に婚約者がいる手前、それはかなわない。けれども婚約者の直ぐそばで自分が誰のなんなのかを思い知らされている背徳的な状況がまた得も言われぬ快感となり、脳髄が甘く麻痺していた。

「はぁっく……んんぁっ──」

 肉壁を擦る陰茎が熱くたぎり、膨張し、子宮を強く歪める。甘美な電撃が全身を駆け巡り、彩月の意識は幾度となく白く染まった。
 肉襞を掻き毟るエラは快楽汁を絡め出し、茎胴には白濁色のドロドロした汚れがこびりついていく。肉棒の出し入れにあわせて汚ならしくもいやらしい水音が絶えず響き、和彦の間抜けな寝息を掻き消している。

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