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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 27

 男の方は彼女の隣に住んでいる人物。302号室の郵便受けを覗いている場面を何度か目撃しているので間違いないだろう。
 女の方は初見だったが、とにかく可愛いという印象を受けた。がしかし、その女の方が着ていた白いニットの長袖シャツの胸の先端がツンツンと盛り上がっていたのだ。

(あれ絶対ノーブラだった! サイテー!)

 出くわしたの朝だ。しかも男の方はコンビニの袋を手から提げていた。つまり彼らは朝っぱらから露出プレイというのを行うためにノーブラの彼女を連れてコンビニに行ったのである。

(変態だ……そりゃ乱交だってしちゃうか……)

 連日隣の部屋から聞こえてくる女たちの濡れた声。まるで聞いて欲しいと言わんばかりに大きな声を上げて絶頂するのだから耐えられない。

(あぁぁ……また……)

 アソコがジクジクとむず痒くなってきて、腿をモジモジと擦り合わせてしまう。

(イクって……私のイクとは違うのかな……)

 あれほどの大声を張り上げるのだから、程度が全然違う快感なのだろう。そう思うと少しだけ羨ましく思えてしまう。

「里美ぃ〜、授業終わったよ〜」

(ひゃふっ!)

 隣の友人に脇腹を肘でつつかれ、机に伏せていた彼女はキュッと股を締めていた。

「ぁ……終わったんだ……」
「うん……ん? 顔赤いよ?」

 隣にいる、脇腹を肘でつついた池澤恵理(いけざわえり)に指摘され、里美は言葉を詰まらせる。

「あ、跡……ついちゃったかな……」
「それっぽいのはなさそうだけど……」
「ねぇねぇ、それより恵理と話してたんだけど、明日の3限終わってから買い物行かない?」

 恵理の向こうから眞鍋知代(まなべともよ)が身を乗り出し、覗き込むように美形の顔を里美に近付けた。

「もう夏もすぐそこだし、今年こそいい男を捕まえてやる」
「相変わらず気が早いんだから……」

 恵理は、ハーフにのようにも見えるくっきりした顔に呆れの表情を浮かべ肩を竦めてみせる。

「あ〜……男か……うん、行こ行こ」

 青フレームの眼鏡を掛けて、里美は邪念を振り払うように明るく返した。



 常盤女学院高等学校。学校法人常盤女学院に属するこの高校は今昼休みを迎え、うら若き少女たちがそれぞれの時を過ごしている。

「はあ〜……私も彩菜みたいに料理ができたらよかったのにな〜……」

 彼女の左斜め前に座る千歳が両手の頬杖に顎を乗せて恨めしげに彩菜を見る。

(今日はいつもより揺れてるような……)

「ってかさ、今朝作ったの目玉焼きだけなんだけど」

 彼女の右斜め前に座っている彩菜は千歳の方へ腰を捻り、苦笑する。

(彩菜も……いつもの「ぷるん」が今日は「たぷん」って感じ……)

「今日は、ね。だけどほら、お菓子とか作るの好きだし、オムライスとかすっごく美味しいし、家庭的っていうか、直ぐに胃袋掴めそう。梨沙もそう思わない?」
「え……?」

 斜め前に座る二人の胸に気を取られていた中島梨沙(なかじまりさ)は、千歳の言葉が飛んできてビクッと身を跳ね上げた。黒髪のポニーテールが揺れたほどだ。

「……て言うか、『今朝』ってどういう意味?」
「ああ、それは、うちの親が旅行に行ってるから、昨日千歳が泊まりにきて〜、か、ら、の、今朝」
「え〜!? 何で誘ってくれなかったのお?」
「実はね、とっても素敵な人と会っちゃったんだよね。ほら、梨沙が来れなかったこの前の日曜日に」

 千歳は瞳をキラキラさせて宙の彼方へ視線を飛ばす。

「ふーん……その人とオールしたって感じ?」
「まあ、そんなところ」
「とってもカッコよくてとっても凄い人でさ、もうとにかくヤバい! ヤバすぎ! 思い出すだけで頭真っ白になっちゃう……」
「彩菜がそこまで言うなんて珍しい……」

 彩菜と言えばいつも惚れられる方で、いつも別れを切り出す方だ。その彩菜が頬に朱を広げて、二重のぱっちりした目をうっとりと蕩かすのだからよっぽどなのだろう。

「私も見てみたいな……彩菜をこんなにメロメロにする人」

 梨沙は冗談半分に言い、腕を組むように絡めながら机に付いて顔を寄せた。

「聞いてみようか?」

 と千歳がスマホを取り出す。

「え? 千歳がメアド知ってるの?」
「私も知ってるよ?」

 と彩菜もスマホを取り出す。

「え!? どういうこと?」
「二人ともメロメロってこと……」

 彩菜と千歳が声を揃え、蕩けた瞳でアイコンタクトを交わす。

(えーーーー! 実は火花バチバチってこと!?)

 幼馴染みの仲良し3人組に亀裂が生じているような気がして梨沙は顔を青くする。

 1人勘違いしている梨沙の前で、千歳が細い指でスマホの画面を撫でていく。



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