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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 26

(ああクソ……一戸建てが欲しい。いや、一戸建てじゃなくていいからもうちょっと広い所に住みたい……)

 彩菜の両親の寝室にあったダブルベッドよりも大きな、キングサイズのベッドを置ける部屋。その上で多くの女を侍らせてもっと快楽にまみれた性活を送りたい。彩菜の家のダイニングにあったテーブルよりも大きなテーブルを置いて、3人くらいの女のオナニーを見ながら性欲処理をさせて食事を摂ってみたい。彩菜の家のリビングにあったソファよりも大きなソファを置いて、美女や美少女に奉仕をさせて一日を過ごしたい。彩菜の家の浴室よりももっと────

(────て言うか、あいつの家って金持ちなのか?)

 思えば、3人家族にしては広い間取りの一戸建てで、書斎やオーディオルームなどもあり、彩菜が「ここはね? ここはね?」と言いながら実際に案内して回った。

(彩菜の家が金持ちじゃなかったとしても……)

 例えば俊明の知り合いに金持ちがいるとか、美幸の知り合いの知り合いに金持ちがいるとか、そうでなくても何処かの会社の誰かを上に繋いで行けば必ず最後は代表取締役や会長などという肩書きを持った人物にたどり着くはず。

(授業なんて受けてる場合じゃない。とにかくスレイブを増やさないと)

 早速スマホを取り出して『スレイブ・メイキング』のアプリを起動させる。
 標準の女性スレイブ一覧が名簿順に表示される。美幸の横には緑で生理中≠ニ示されていた。
 彼は新規登録≠ゥら、まず自分の家族の名前を打ち込んでいった。母、3つ上の兄、そして父。

(親父……)

 父の設定の信頼≠ェ既にONに入っていて、翔真の目頭は熱くなった。

(ダメだ……このままにしとこう……)

 結局父は、既に愛情≠ェONになっていた母と同様、登録のみにとどめる。
 1人涙ほろり状態の中、それでも彼はスレイブの登録を続ける。

(次はどうしよう……あ、ゼミの奴らがいいかな)

 彼が所属するゼミには後12人の学生がいる。その内の7人が女性で、その中の1人が千夏だ。
 千夏は昨日『スレイブ・メイキング』の性能を調べるために大学に行って、たまたま発見し、その場でスレイブ帳に登録して手に入れた奴隷だ。昨年の「予備ゼミ」のメンバーが同じ教授の「ゼミ」に上がっているので、全員が全員の名前を知っているような仲であり、もちろん翔真は千夏をスレイブ帳に登録する時点で既に彼女に恋人がいることを知っていた。その上で、男にも有効なのかどうかを確めるためにスレイブにしたのだ。

(お……?)

 ゼミのメンバーを全員登録し終え、ついでに教授も、とスレイブ帳を開いたとき、その画面に変化が起きていた。
 新規登録≠ニマスター≠フ間にバージョンアップ≠ニいう項目があるのだが、今までずっと暗い白で表示されていたその文字が、今はバックライトが当たったように明るい白に変化しており、隣にある項目と同じ色になっている。

(これは、押せるってことだよな……?)

 タップしてもうんとすんとも言わなかったバージョンアップ≠ェ、選択肢の1つとして浮かび上がっているようにしか思えない。
 彼は妙な緊張から生唾を飲み、バージョンアップ≠押した。

バージョンアップが完了しました

(はやっ!)

 表示されたテキストに内心突っ込みを入れ、テキストの続きに目を通していく。

実物化機能が追加されました

(ジツブツカ、キノー……?)

 翔真は頭の上にハテナの吹き出しを連ねながら、その後に続く使い方らしき文に目を走らせていく。



 ある大教室で1人の教授が大勢の学生を相手に授業を行っている。マイクを通した教授の声は後ろ席まではっきりと届いてるものの、学生らが理解できているかというのはまた別の話で、ほぼ一方通行の講義といえる。私立の大学となると何処も同じようなものだ。
 その大教室の中に、机の上の腕に顔を埋めている女子大生がいる。ピンクのダウンコートを掛け布団のように肩に掛け、彼女の代名詞ともいえる青フレームの眼鏡はケースの中に仕舞われていた。
 ただ、彼女は決して眠っているわけではない。頭から離れないことがあり、授業を放棄しているに過ぎなった。

(あり得ないあり得ないあり得ない!)

 今朝出くわしてしまった一組の男女のことが何度も脳裏を過るのだ。

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