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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 251

「んんあっ……違うの……誰にでもこんなだと思わないでぇ……五十嵐くんだから……五十嵐くんだからぁ……」
「俺だから? しげやんなんてどうでもいいって口振りだね。ああ、っていうか、あいつをほったらかして俺のところに来てるのか」
「あああ……だって……もう五十嵐くんのことしか考えられない……あの時会ってから頭の中が五十嵐のことばっかりで、胸も痛いくらいドキドキしてて……こんなの初めてで……だから……」
「だから?」
「だから……あの……あの……すう…………好きっ……好きです……あああっ……」

 翔真の手が大きく円を描いて手中の膨らみをこねると、紗弥加は瞳をしっとりと濡らして頬を上気させる。

「ねぇ、ねぇん……付き合ってぇぇ……1人なんでしょう? 私、五十嵐くんのためならなんだってできるよ……」
「残念ながら1人じゃない。彼女はいないけど、俺の女は一杯いる。だからお前とだけ付き合うことはできない」
「どういう──」

 バイブレーションの音が割って入り、紗弥加は口を噤んだ。

「しげやんかな」

 翔真が紗弥加のバッグを顎で指すと、彼女はそれに従ってスマホを出し、肩を落とした。

「ホンっっっト空気読まない奴……」

 紗弥加は半ば呪詛めかせて吐き捨てる。

「当たりか。お前、彼氏にそれはないだろ……」
「もうこんな奴どうでもいい……五十嵐くんしか見えないもん……あ、そうだ、別れとかないと五十嵐くんに失礼だよね」
「待て待て早まるな。明日のこと考えとけよ?」
「あ……うん、じゃあ明後日くらいに……だから……ねぇぇ……」
「そう焦るなよ。まあ、立ち話もなんだし……」

 翔真は窓辺の椅子に座る。紗弥加も続くが、彼の足の膝を付き、身体に縋り付いてく。もう告白してしまったので大胆な色仕掛けで振り向かせようとしている。

 翔真はプライベート用のスマホをテーブルに置き、指先を滑らせる。

「見てみな」

 胸板に頬擦りしつつ腰をクネクネと踊らせていた紗弥加は、翔真に言われてテーブルの視線を遣った。そして目を丸くし、スマホに顔を近付けていった。

「何これ……」

 名前が羅列されているアドレス帳の画面。5つほど名前が並んでいて、それぞれの左端には5枚の画像が載っている。
 紗弥加は齧り付くようにテーブルの方へ腰まで捻り、スマホの画面に細い人差し指を下から上へ、ゆっくりと滑らせた。伴って画面も上へスクロールしていくが、名前の左端には決まって卑猥な画像が付いてくる。

「そんな……女の子ばっかり……画像も顔もバラバラ……」
「そりゃそうさ、俺の女たちしか登録してないんだから。その画像も1人1枚送らせたやつだ。ほら、この娘がこれ。分かりやすいだろう?」

 翔真は横から名前の1つに指を差し、その名前の左に表示されている、チンチンの犬芸の格好をした全裸の女の子の画像に指先を持っていく。

 紗弥加は恐る恐るその名前をタップした。その女の子の登録情報が表示され、画面の上半分には拡大された画像が表示される。恥ずかしそうに頬を赤らめた美少女が蹲踞するようにしゃがみこみ、パックリと股を開き、大事なところを惜し気もなくカメラに写していた。送らせたということは、彼女はセルフタイマー機能を使って自分でこの恥ずかしい写メを撮ったと思われた。

「こ、こんなことって……」

 紗弥加は画面を戻し、左へフリックして、また上へスクロールさせていく。けれどカ行も同じで、名前の左には隙間なく卑猥な画像がくっ付いている。

「だって……え? 男友だちは? 茂之くんもないの?」
「それはこっち。俺の女以外はこっちに入ってる」

 翔真はビジネス用のスマホを出し、並べるようにテーブルの上に置いた。

「じゃあホントに……女の子だけが入ってるスマホなんだ……」
「ううん。“俺の女”が入ってるスマホ。だからぶっ細工はこっち」
「あ……」

 紗弥加はアドレス帳を見せてもらっている方のスマホのメールアドレスを教えてもらったことを思い出し、スクロールを止めた。

「その……五十嵐くんの女って、セックスフレンドってこと?」
「違うな。俺が思うに、セックスフレンドは立場は対等だ。ヤりたい時に呼んだり呼ばられたりする関係。だけど俺の女は、俺を呼びだしたりしない。俺がヤりたい時だけ呼ぶと、アソコを濡らして飛んでくるんだ」
「やぁぁ……そんな言い方、なんだか……奴隷みたい……」

 口にして、紗弥加はゾクリと背筋を震わせる。心の奥深くで何かが蕩け、微かに骨身に浸透していった。

「そう、奴隷だ。俺はそんな風には思ってないけど、俺の女たちはみんな、自分は俺の肉奴隷だの性奴隷だのって思ってるらしい。俺はただ性行為で愛情を表現してるだけなのに」
「愛情表現……五十嵐くんの愛情を……」

 紗弥加はスマホに視線を戻した。その瞳には羨望が灯っていた。

「まあ人数が多いから殆どヤるだけの愛情表現だけどね。それでもみんな俺がそういう状態だって知ってるから、セックスしまくれるように一生懸命エロいことしてくれるんだよ」

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