神アプリ 25
「美幸さん、まだなんだ……」
千夏が腰をモゾモゾさせながら口を開いた。
翔真の手を頭に乗せられた彩菜が瞳を鈍く光らせて、艶かしい吐息を荒々しく鼻から抜き、大きく頭を揺らしていく。そのしたで千歳がグッとせり上がる玉を肉袋越しにネロネロと舐め回している。
「とっても気持ちいいよ……ううん、気持ちいいなんて言葉じゃ言い表せない……すっごく熱いのがいっぱいビューッビューッて入ってきて、頭が真っ白になって……ぁっ、ぁぁぁっ……意識、ぶっ飛んじゃうの、ぉっ、んっ、んんぁっ……」
語りながら千夏は甘美な電流を駆け巡らせ、腰をピクピクと跳ね上げている。
「んうううんっ……んっ、んっ、んっ……」
と蕩けた呻きを上げた彩菜が頭を止めて喉を鳴らしている。テーブルの下で彼女の足腰が小刻みに揺れていた。
「ああぁ……私も早く、中に……」
美幸がうっとりと瞳を濡らす。
彼女が見ている先で逸物を咥えた千歳は、尿管の残液を搾り上げて頭を痺れさせていった。
8時に出勤しなければならない美幸に合わせて5人は斎藤宅を出た。
翔真はコンビニに寄った後、授業の準備という取り敢えずの目的があるので下宿先に向かい、千夏は腕を絡めて彼い付いていた。
「店員のオバサン、千夏の胸見てたぞ?」
千夏の服は昨日と変わっておらず、キャラメルカラーのダッフルコートは彼女の左腕に引っ掻けられているので、白いニット生地を押し上げている二つのぽっちが丸見えだ。
「やぁぁ……恥ずかしいです……」
途端に千夏は顔の赤らみを色濃くさせて腰をクネクネと捩らせた。
裾がヒラヒラと揺れる緑のブロックチェックの赤いスカートの中にも、もちろん何も穿いていない。
「恥ずかしいのにこんな濡らしちゃうんだよね?」
「あ、ん、あ、はあああっ、んんぅ……」
千夏が絡み付いている方の手をスカートに潜り込ませて割れ目を弄れば、瞬く間にクチュクチュと水音が立つ。その音は茶色い外壁の学生アパートに入って直ぐにある、各部屋の郵便受けが一纏めに固まって設置された小さなエントランスに響き渡る。
「はあああっ、翔真様ぁぁ……イッちゃいますぅぅ、ぅっ……」
「まだダメ」
ニュポン、と指が抜かれて肘を支点に下から上に手が上がる。その手の中指は第一関節から先がヌメヌメと湿っている。
千夏は恥ずかしさにまた顔を赤くして、自分の方に向けられている中指の先を舌で念入りに清めていった。それが、指を咥えて何かを強請るようにしゃぶる行為に変わって数分経つと、頭上でドアが開閉する音が届いてくる。
「続きは後だな」
今度は上の口から指が引き抜かれ、チュポン、と音が鳴った。
翔真たちは階段を上がり、302号室へ向かう。途中、二階の踊り場でこのアパートの住人の1人と出くわした。
「あ……おはようございます」
と翔真はどもり気味に発するものの、相手の女性はただ固まっていた。
彼女の茶色の髪は、はだけられているピンクのファー付きダウンコートから覗く白いブラウスの胸元まで、真っ直ぐ綺麗に伸びていた。青いデニムのショートパンツから黒いタイツ履いた長い足が伸び、茶色いブーツの中へ納められている。
(確か、お隣さんだったような……)
特に挨拶があったというわけではないが、彼女が301号室の郵便受けを覗いている場面には何度か遭遇している。その時に見た、ロリフェイスにクールさを加える青フレームの眼鏡が強く印象に残っていた。
実用性よりファッション性のために用いていると思えてしまう青フレームの眼鏡を掛けた彼女のロリフェイスが、今、急に赤くなった。
(え?)
不思議に思う翔真の横を、会釈かどうかも曖昧な動きを見せて青フレーム眼鏡の彼女が早足に過ぎていく。
「ねぇ、翔真様ぁ……早くぅん……」
千夏が腕を抱き締めて腰をくねらせる。
(ああ、そうか)
「またバレたな」
「ああんっ……はあっ、んあっ……」
翔真が白いニット生地の尖っているところを摘まんで嬲ると、千夏の腰が跳ね上がった。
4面もある黒板にカツカツとチョークを走らせる講師が大教室の中で講義を行っていた。その講師のマイクを通した声を耳から耳へ筒抜けにしている青年がいる。
(やっぱいいよなあ……一戸建て……)
窓際で頬杖を付いている翔真はそればかり思っていた。彩菜の両親の寝室にあったダブルベッドでハーレムプレイを堪能したこと、広い浴室でハーレムソープさながらの入浴を楽しめたこと、まったり食事をしながら股座に女を控えさせて性欲処理を行わせたこと、などなど今の生活空間では実現が難しい経験をしたことが彼の欲求を膨らましていた。
(家を建てるとなるとかなり金がいるよな……)
当然俊明1人で足りるはずがなく、性奴隷状態の女たちを金銭要員に含んだとしても届く額ではない。
(やっぱりどっかの金持ちをスレイブにするしかないよな……)
だが、金持ちという条件で思い浮かぶ知り合いはいなかった。