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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 231

(いやっ……いやっ……)

 恋人に抱かれる時はずーっとあの男のことを想像しているのに。あの男に遊んでもらっているときは、チラチラとしか出てこないくせに。

(ちがう……ちがうっ……)

 恋人さえいなれば……恋人さえいなければ……

(ああ……もうダメだ……私、壊れちゃうよ……)

 葛藤の末項垂れる彼女。ふと横に目をやれば、ガラス窓にできた白い筋が目にとまった。

(はあああああ……)

 その元を辿りながら頬を緩める。そしてガラス窓にへばり付いたそれを見付け、頬を上気させる。

(御主人様ぁぁっ……)

 縋るようにガラス窓に張り付くと、へばり付いている白い粘液を舐めとる。大事なものをかき集めるように、舌腹をベッタリと張り付けて必死に体内へ取り込んでいく。

「御主人様……美味しい……美味しいです……ああっ、御主人様ぁぁ……」

 それは、壊れ行く今を忘れてしまうほどの味。葛藤の苦しさから解放してくれる、あの男に没頭できる行為だった。

 ☆ ☆ ☆

 恭子は水色の開襟シャツをはだけ、黒いブラジャーを丸出しにしていた。白いスーツは脱ぎ捨てて、白いタイトなスカートは彼の手の弄りで上へずり上がってきていた。

「んぁぁっ……」

 擦り合わせていた唇は艶かしく湿っている。その隙間から熱っぽい呻きを漏らすと、しなだれかかって彼の口に舌を捧げていく。彼の口の中で舌を戯れさせると、さすられている長い脚をビクビクと弾ませる。

 彼は彼女の舌をたっぷり味わってから、白いガーターベルトに吊られたベージュのストッキングと黒いショーツの間にある腿肉を変わらぬ手付きで撫でながら話の先を促した。

「提案って?」
「大きなリビングや寝室、お風呂を備えているところなら、マンションよりも一戸建ての方がいいと思うんです……んふ、翔真様、1度にたくさん眺めたいって言ってたし……」

 恭子は胸をクイグイと押し付けて、薄く笑う顔を上気で彩る。翔真の要求に話を続けるかたわら、裸の胸板に白魚のような指を遣わせて官能的な愛撫を施している。

「一戸建てなら、翔真様の要望に適いそうな物件があるんです。新築で、一昨日から登録されたところが。常磐の高校には近くなりますし、就職されるなら好都合かと……ふふふ、と言うか、その一帯は常磐系列の学校に近いから、お金持ちの目に適うように設計された広い物件が多いんですけどね……」

 恭子は獣欲を煽る色目を向け、胸板の尖端を人差し指で甘く嬲る。そうしながら腿を舐める手の感触に湿った吐息を漏らしている。

「それに……常磐の寮も……」
「ふっ、まったく……俺をどういう男だと思ってるんだか……」
「ああんっ……」

 ショーツの底に指が這い、恭子は柳眉を艶かしく歪める。一方で頭をもたげる乳頭を優しく摘まみ、クリクリと軽く捻る。

「熱海の別荘を手に入れた翔真様には、これくらいの特典がないと話にならないでしょう? 交通の便は悪くなりますし……」
「駐車場は付いてるんだろ?」
「もちろんです……3台置ける大きいのが……」
「じゃあ車も買うから問題ないさ。熱海の別荘はあっちで遊ぶ用だから、どのみちこっちで住むところは必要だ」

 翔真は灰色のスーツスカートから丸出しになっている尻を鷲掴みにする。すると彼の横から肉柱にしゃぶりついている美女が甘く呻き、背筋をビクビクと戦慄かせる。

 恭子の反対側にいるこの美女は、ある貿易会社に勤めている社長秘書の1人。例の高級クラブでスレイブにしたその会社の社長に差し出させた、その会社一の美人。今は事実上の翔真の秘書の1人として社員名簿を渡すなど、その会社と翔真を繋ぐ架け橋となっている。

 長い脚はベージュのストッキングに包まれていて、恭子の白とは違えど、やはり赤いガーターベルトで吊られている。スーツジャケットを脱ぎ、ピンクの細いストライプの開襟シャツをはだけ、白いレースブラが露になっている。シャツからこぼれる胸はパンパンに実っており、ブラに窮屈を強いられて色っぽい谷間を深くされている。
 秘書の美女は、社長が所有していた別荘の名義を翔真に変更する作業が完了したことを告げに参上し、その報告が済んだ今は真の仕事に従事していた。栗色のショートボブを耳に掛けて肉柱を頬張っている横顔はまだ若く、恭子と同じ20代後半。英語が得意ということで入社を希望し、叶ったのだが、英語圏の人たちと難なく会話を交わすその口で赤黒い肉茎を愛しげにさすっている。

「中身は今度見るとして……いくら?」
「土地込みで7300万……家だけだと5800万。都心の高級高層マンションで7000万前後ですから、土地が付いてこの価格は、安くはありませんが、お得です」
「うーん、よく分かんねえ……都心の方がいい物件があるってこと?」
「いいかどうかは人それぞれの価値観によって変わってきますが、翔真様の条件なら断然こちらの一戸建ての方がいい物件だと思います。夜景も楽しみたいというのなら別ですが、どのみち市の条例でこの辺りには高層マンションは建てられません。おそらく、今後も」

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