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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 230

「まさか、ハメてもらえるとでも?」
「いやあぁぁ……」

 1時間かけたオーラル愛撫で子種にありつき、また1時間かけてフェラチオして、その間に数えきれないほどアクメを味わっている。そのアクメのせいで余計に子宮は期待していて、もう足首までいく筋ものラブジュースを滴らせている。実際身体は抑えることができず、命じられてもいないのに腰を揺らし、求める想いを陰茎の裏側に塗り付けている。

「何が嫌なんだ?」
「あううっ!」

 胸を鷲掴みにされるとビリビリと電流が迸り脳髄を直撃する。その甘い痺れに目をトロンとさせながら、裸体を艶かしく波打たせる。

 男はそのまま身体を密着させるように彼女を引き寄せると、美しく巻かれている金色の髪に顔を埋めた。

「股を閉じろ」
「ああっ……」

 耳元での命令に、彼女は心地よさそうに桃色の吐息を吐いた。そしてそれを実行し、昏い快感に溺れた。

「はああっ……ああっ……」

 そして、内腿の隙間に捩じ込まれる熱い肉茎に色っぽい声を漏らす。秘部にも触れるその硬さは本能の期待を煽りたて、理性を食い潰していく。

(あああ……こんなの──)

 男が後ろから腰を打ち付ける。パンパンと肌が打ち合う音が響き、彼女の桃尻が激しく波を立てる。

(──こんなの……いやあああぁぁっ……)

 臀部に走る衝撃に身体は錯覚を起こしているのか、腰からじわりじわりと快感を舞い上がらせてくる。けれどもあるはずのものを締め上げるように収縮している胎内は隙間を窮屈にするだけで、強請りに下りてきている子宮も嗚咽するように疼き狂う。

(いやいや……ああっ……いやあああっ……)

 ──何が嫌なんだ?

 耳の奥で、大きな時間差を経てその問いがこだました。

(なにが……いや……?)

 性行に及ぶこと、交合すること、自分の中に名前も好きでもない彼のものを受け入れること。それだけは避けさせなければならない、そこだけは死守しなければない、その行為だけは絶対に嫌、だったはずなのに……

「これが素股か。思ってたより使えるな」

 彼女の内心など気にもとめず、腿の隙間を味わう男。蜜液にまみれた内腿で肉茎を扱きたてるたび、ねちっこい音がヌチヌチと鳴っている。表側がさすり嬲る秘部からは次々と恥液が垂れ流れ、肉柱に纏わりついていく。

「いいくらいまでしゃぶらせてた甲斐があった」

 男はそうこぼすと、腰のピッチを上げていく。熱い陰茎を激しく摩擦させて、さらに熱くさせていく。

(御主人様がイッちゃう……あああ……違う、それでいいの……それでいいのにっ……ああっ、いやぁぁぁっ……やっぱり欲しいの……オマンコ切ないぃぃ……で、でも、でも……ああ、ダメ……ダメなのぉぉぉっ……)

「んくうううッ……」

 男の腰が密着して桃尻を歪めたまま痙攣を始めると、微かに白い火花が散って頭の中が甘く蕩ける。秘部と腿が作る僅かな隙間に捩じ込まれてる陰茎が雄々しく吠え、逞しさを見せつけるように窓ガラスに濃厚な体液を長々とぶちまけている。
 それが落ち着くと、男は首輪に繋がっている鎖を引いた。

「ああっ……はい……はああっ……」

 彼女は瞳を昏く光らせて、彼に向かい合って跪いた。肉柱に舌を張り付けて、伝っている牡の樹液を舐め上げながら先端まで口を持っていき、唇を被せてく。

(あああ……たまらない……御主人様ぁぁ……)

 スローに頭を揺らして残液搾り上げ、ドピュッとそれが吐き出されると脳髄を痺れさせる。自分のはしたない蜜に汚れた下半分も、陰嚢や鼠径部も執拗に舌を這わせ陶然としている。鎖を引かれただけでこれほどの奉仕をする被征服感に快感を覚え、陶酔している。

「ふっ、もういいぞ」

 男に鼻で笑われると、恥ずかしいのにゾクゾクと心地いい震えに襲われる。それは、嘲笑に彼の愉悦が混じっているから、自分の姿にそれを抱いてもらえたことで身も心も喜んでいるせい。

「さて、来週はどう弄(あそ)んでやろかな……」

 去り際、男は目を細め、口の一端を歪めていた。その暗い加虐に満ちた笑みにも全身が心地よく粟立ち、キュンキュンと子宮が疼いた。

(もう……もう無理……耐えられない……)

 男の背中を見送ってから、彼女は跪いた格好からへたり込んでしまった。

(たえる……?)

 どうしてこんなに耐えているのだろう。我慢しているのだろう。彼を拒んでいるのだろう。
 初めこそ、恋人がいるのに見ず知らずの男の言いなりなり、おぞましいオーラル愛撫を行っていた。けれどその時から既に快感はあり、そんな行為に快感を覚える自分を呪いさえしたものだ。
 しかし今はどうだろう。時間を忘れるほどあの男の肉幹に夢中になり、彼に奉仕をしているだけで恋人に抱かれるよりも感じてしまう。恋人のことよりあの男にどう遊んでもらえるのかばかりを考えて、週に一度の逢瀬を心待にしている。
 それなのに“耐える”? 語弊もいいところだろう。我慢しているのは胎内に彼を受け入れることだけなのに。むしろ、どうして頑なにそれだけは守っているのか。

(あああああ……)

 それは、恋人の顔が過るから。繋がる方向へ向かおうとすると、恋人の顔が浮かんできて罪悪感を持たせるから。それがなければ……それさえなければ……もう……

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