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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 196

 強い雨足が家々の屋根を叩く音に、そこでは軽くもねちっこい音が重なっている。それには甘い呻きや猫撫で声などという女性の声も含まれ、淫靡な空気が漂っている。

「暇だなあ……」

 駒付き椅子に掛けている青年が顔だけ向けて確認した防犯カメラの映像の中の1つには、ガラン、とした売り場でせっせと掃除に取り組んでいる店員の姿が映っていた。

「深夜って、雨が降ってるとこんなに暇なんですね……ちゅるっ、はほぉっ……」
「ちゅるっ……暇な方がいい……ずーっとこうしていられるし……へぁぁっ……」
「あん、今日ついてる……ぢゅるっ、ぢゅ……ちゅぷ……」

 足元には3人の女子大生。デスクに対して身体を横に向けて座っている彼の足の間と腰の横から、露出されている赤黒い陰茎を惚れきった顔で舐め回している。

 翔真にとっては当たり前と化した土曜日のバイトの時間の過ごし方。違うことは客の入り方と、事務所でご馳走にありついている女子大生の名前と顔くらいのもの。

「おいおい、いつもこれじゃあ流石に潰れるだろ……」

 翔真は苦笑しながら煙草に手を伸ばした。3人の女子大生は上目遣いを向けているのでそれが見ているが、表情を蕩かしたまま剛直に舌を擦り付け続けている。

「はふうん……だけどオーナー、売り上げが伸びてるって……んぅ……」
「そりゃあそうでしょ……はああ……夕方あんなに忙しいんだもん……ちゅるる、んふ……」
「ふーん……」

 翔真は半信半疑でストアコンピューターから1時間毎の入客数情報を引き出した。

「うわ、こんなに? おあいにく」
「だけど今日は、翔真様に会えると思ったら全然しどくなかったの……」

 横から首を伸ばして根元の方からねっとりと茎胴を舐め上げているその女の子は、心から嬉しそうに表情を綻ばせていた。

「私も……シフト表に翔真様の名前があったから、この日のためって言い聞かせてたの……おかげで今週のシフト、全部楽しく感じちゃった……」

 もう1人の、横から顔を寄せているこの女の子も、頑張ったご褒美を与えられているかのように嬉しそうで、茎胴に張り付けた舌をゆっくりと蠢かしてじっくりと味わっている。

「これは大変だ……売り上げも伸びるよな……」

 同じデータの数日分を遡ってみても夕方の時間帯が圧倒的に入客数が多く、売り上げも高い。他の時間帯から流れてきてるわけでもないので単純に入客数が増え、その分1日の売り上げも上がっている。

「もう納品に手が回らなくて。それをオーナーに話したら、バイトを増やして夕勤を4人にしようみたいなこと言ってたし」

 足の間にいる女の子が根元の方をやわやわと扱きながらそう話す。

 翔真は缶コーヒーを一口飲んでから、

「折角増やすなら女だな。ポスターに『可愛い女の子限定』て書いといてもらわないと」
「やだぁ、翔真様ったらぁ……どうせ自分のものにしちゃうんでしょ……だけど私も『女の子限定』とは書いといて欲しいかも。アイツとか来たら嫌だし……」
「アイツ?」
「なんか、メアドとか渡してくる人とかいるんですよぉ。ソイツが募集見て、面接とかきて、採用とかされちゃったら、付きまとわれそうじゃないですか」
「オーナーにソイツがレジにいる映像を見せて、不採用にしてもらうように言っておいたら?」
「それが1人2人だったらいいんですけどね?」
「え……?」
「週に1回はもらうんですよね、違う人から。しかも『彼氏がいるんで』って断っても、殆どの人が今も普通にお店を利用してるんですよ? 信じられなくないですか?」
「し、週に1回は……?」
「それにみんなも……ねえ?」

 シコシコと茎胴をさすっている女の子から視線を受け、エラを啄んでいた1人が、

「うん、私も今月は……あ、もう先月か。先月、そんな感じの頻度でメアド渡されました。今週なんて、3回の出勤で3回とも」

 と鬱陶しそうに告白する。すると、彼女の向かい側にいる、傘の裏側に舌先を這わせていた女の子が、

「って言うか、夕勤の女の子全員渡されてるよね。週に1回は渡されてるし。1日に3人から渡されたこともあったなあ……」
「ああ、成る程。忙しいのはお前たち、夕勤バイトの女子全員のせいだな」
「え?」

 3人は顔を見合わせ、首を傾げた。翔真に構ってもらいたいがために見た目も意識して磨き、それが他の男も惹き付けて、惹き付けられた男が噂で広め、それを聞いた男もリピーターになり、そうした繰り返しが入客数の増加と売り上げに繋がっているというのに、彼女たちは翔真しか見ていないのでそのカラクリに全く気付いていない。
 翔真もそんなスケールまで考えは至っていないが、夕方の時間帯の映像には男の客が多かったので、忙しい原因が彼女たちだということは分かった。男なら誰でも、対応してもらう店員さんは可愛い女の子の方がいいに決まっている。しかし実は、女性から見ても賛同を受ける可愛さなので、女性の客すらも取り込んでいるというのが真相。
 しかし、だからといって彼と彼女たちの関係に何か影響があるわけでもない。強いて言うなら、以前より男の目を引くようになった分、翔真に愉悦を強く感じさせられるようになったということ。

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