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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 183

「──会って欲しい人がいるの……」
「あう……ヒト……」

 置かれている状況に思考がついていかない。けれどもドアが開かれると動くものに本能が反応し、そちらへ目が言ってしまう。

「そんなっ──」

 真正面には執務机。その手前に木製のテーブルと、対面に置かれている黒いソファ。向かって右側の、3人掛けの方のソファに人青年が浅く掛けている。
 取り立てて言える彼の特徴はない。線が細く、シュッとした体型で、人並みに筋肉も付いている。顔も良くも悪くなく、20代と予想できる程度のもの。
 それなのに、彼の姿が視界に入った途端、胸が高鳴った。破裂しそうなほどバクバクと脈を打ち、あっという間に全身に血が巡った。顔は燃えるように熱くなり、頭はクラクラしていて、視界は彼の姿を鮮明に映したままその回りが白く滲んでいる。

 彼を見ることができただけで幸せな気分になる。それをいつまでも咀嚼しているかように胸のドキドキが止まらない。けれどもやはり心のどこかでは、彼に触れている2人を羨ましく思っている。

 裸の彼の腰の上に、白い下着だけを付けている美女が腰を下ろしている。切迫した表情で、潤んだ瞳で彼を見つめて、何か耐えているのか、上気した身体をプルプルと震わさている。彼の肩に添えている手はほっそりしてしてとても美しい。
 もう1人は知っている女性、遅刻していてここにいないはずの浜田好美。赤い下着の姿で床に這い蹲り、彼の股間に首を伸ばしている。その頭は蠢いていて、ポニーテールの赤茶色の髪が、彼女の背中でザワザワと動いていた。
 驚嘆を発せざるを得なかった室内の様子は何も変わっていない。変わったのは捉え方。好美が玉袋を舐め回していて、その上にある陰茎は白いショーツの脇から美女の中に潜り込んで隠れているという状態を、ゼロコンマ何秒かで把握していた。にもかかわらず、それより早く彼に心奪われ、彼女たちが羨ましくて仕方がなくなっていた。

 美女がこちらに首を捻った。すると苦しそうな顔がみるみるうちに綻んでいく。けれどもその笑顔はあまりにも妖艶で、美貌に溶けたその妖しさにゾクゾクと背筋が震えた。

「き、来たぁぁ……翔真様っ、翔真様っ……お願いです……腰を、腰を振らせてください……」

 美女は青年に熱視線を注いで、大きなヒップをモゾモゾと蠢かした。腰を動かしているようだが、彼の手がガッチリと押さえ付けていてままならない。

 彼が視線だけ向ける。

「はううっ……」

 彼に認識されたという事実に、胸がキューンとなる。その視線にハートを射抜かれ、腰からフニャフニャと崩れそうになった。

 青年の視線が戻るのを待たず美女が前のめりになり、パンパンに膨らむ胸を顔に寄せた。ブラジャーが痛くないように加減しながらその大きな胸で顔を撫でて媚び、彼の意識を引き付けようとしている。

「あああ、お願いしますっ……ずっと入れているだけなんてぇっ……こんな蛇の生殺し、発狂しちゃううう……」

 腰に跨がっている美女が青年の顔を巨乳でスリスリと撫でながら腰を振りたいとせがんでいる。逸物を受け入れて自分から腰を振りたいと泣きつく彼女の姿は、見ている方も目を背けたくなるほど恥ずかしいもの。けれど、手を下ろしながらさも愉快と言わんばかりにニヤニヤして愉悦を表している彼の表情を見ると、自分もああして彼を愉しませてあげたいと心の底から思う。

「あああああ!」

 美女の腰が動くのと、美女の背筋がしなるのは、ほぼ同時だった。宙を仰いだ美貌は目尻が緩んでいて、開いた口から舌先が伸びている。

「はああっ、翔真様の極太チンポぉぉっ、ああんっ、博美のオマンコ、掻き回してるううっ、ああっ」

 喉を反らしたまま手探りに首に腕を回し、腰を入れるように振りたてる美女。幸せそうに表情を蕩かして、身体を色付かせている。そんな淫らな姿でも美しいのに上の口は卑猥なことを言い、下の口はグジュグジュと下品な音を奏でている。

「いやあん、水瀬せんせぇ……もう白いのが絡み付いてますよ……」

 根元の方は僅かに出入りしているのか、揺れるヒップを眼前にしている好美は悪戯を働くような調子で告げる。雌雄の性器が交わるところを目の前にしているのに全く動じず、ゆっくりと尻を振りながら肉袋を舐め回している。

「だってだって、んあっ、入れたままっ、待機だなんて、はあんっ、ああんっ、ただのお預けより辛くってぇぇっ、うんんっ」
「ふうん、入れて欲しくなかったんだ」
「やんやんっ、違いますうっ」

 美女が快感に緩んだ顔を青年の前に寄せていった。やや前傾したこともあって腰は縦に近い角度で揺れ、好美の舌は根元の方にも及ぶようになった。

「翔真様の性欲処理に使われることが生き甲斐なのぉ……寝ても覚めてもあなたとのセックスしか考えてないのにっ、ハメて欲しくないわけないですぅぅ……」

 まるで捨てられようとしている犬が主人に縋っているよう。泣きついて情に訴える彼女は彼の首にしがみついて瞳を潤ませている。しかし細い腰は揺らしたままで、プリプリのお尻を弾ませている。

「分かったよ。もうよがり声を聞かれても問題ないしね。思う存分俺の子種を誘え」

 彼は彼女の背中へ腕を回す。すると彼女の巨乳に窮屈を強いているブラジャーが綻んだ。
 彼が肩紐に指を掛けると、美女の方から腕を抜いていく。その、美女が背筋を起こすところを見計らい、彼の腰が跳ねた。

「ひゃふうううううん!」

 美女は一瞬にして身を仰け反らせ、陸に上がった魚のように全身をビクビクと痙攣させた。見開いた目で虚空を見、口をパクパクさせている。しかしその恐怖に戦いたような顔は、2度、3度と突き上げるごとに力が抜けて淫蕩していく。

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