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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 182

 理事長室に紫煙が昇る。その煙を飲んでは吐き出す青年を、巨乳の美女が熱い視線で見つめている。白いランジェリー姿の彼女は白肌を桜色に染め、ショーツに染みを広げながら、灰皿を両手に乗せて灰が落ちる先へ健気に灰皿を差し出している。

 執務机の上で青年の視線を浴びるスレンダーな美女は、紫色のショーツを引っ張って食い込ませ、くびれた腰をクネクネと踊らせている。厚めの唇の下側にあだっぽく左手の人差し指をあてて、ゾクゾクするほどの色っぽい視線で見つめながら、自慰の快感に美貌を歪めている。

 赤いランジェリー姿で日焼け後を見せている美女は、足の間に跪いて股座に顔を埋めている。ヌメヌメに濡れた茎胴を受け入れている唇はピッチリと張り付いていて、ユルユルとそれを擦り上げている。

 理事長室に充満していく淫臭、水音、媚びた声。校内に淫らに爛れていく空間があることなど知るよしもない生徒たちは、野獣の眼光に気づかないまま青春の汗を流している。



 グラウンドでラケットを振っているのはバドミントン部の女子生徒。上の白い体操着は半袖で、下はハーフパンツタイプの赤いジャージ。6月下旬の晴天に浮かぶ太陽の狂暴な光線に、日焼け止めを塗りたくった白肌は汗ばんでいた。
 体育館では、バドミントン部と入れ替わりに入った新体操部が活動している。武道場では剣道部が練習に励み、屋内プールでは水泳部が水を掻いている。校舎の回りを走っているのはバレー部で、バドミントン部から少し離れたところでは陸上部の姿がある。

 午後になってから、午前中よりも多くの部活が活動していた。校舎の中からは吹奏楽部が奏でる音楽が漏れている。そして理事長室から辛うじて一部が見えるテニスコートでは、硬式テニス部が球を追いかけていた。

「そう! もっと前に出て! 今の! 拾えたでしょ!」

 走り回る生徒も大変だが、指導する側も大変だ。2年生のサーブを1年生が返しているコートには亜理沙が付いているのだが、その額には汗が滲んでいる。

「相変わらずですね」

 と亜理沙に声を掛けるのは、常磐側の顧問である森本朝子。

「つい熱が入っちゃって……」
「ふふ、私も見習わないと」
「いえ、そんな……それより、新しい練習法でも導入されたんですか?」
「さあ……うちは部員任せなので……どうしてです?」
「なんだか以前とキレが違うというか……特にあの娘たち」

 亜理沙は1つ向こうのコートに目を向けた。そこでも亜理沙が見ているコートと同じ練習が行われているのだが、2年生は常磐の生徒で、1年生は栄丸東第二の生徒だ。

「倍も数が違うのに息を切らしている様子もないし……」

 常磐の2年生部員は6人。対して栄丸東第二の1年生は13人。サーブを返す側が1巡するまでに、サーブをする側は2巡することになる。

「中でもあの2人。サーブ1本見ただけでも他の娘より差があるのが分かる……」
「あら、流石一色先生、いい目をお持ちですね。生徒が言うには、東堂さんは元々の素質がいいらしくて、もう次期部長確定なんだそうです。対して中島さんは1ヶ月くらい前からメキメキと実力を上げているって、その東堂さんが言ってました」
「森本先生……ちょっと生徒に委ね過ぎなんじゃ……」

 亜理沙は柳眉を棒のようにして苦笑する。

「私は部の維持の都合上で顧問になってますから。一色先生と違ってテニス部じゃなかったし、それなりに勉強はしましたけど、やっぱり生徒の自主性に任せて伸び伸びと活動してもらった方が楽しいかなって。好美ちゃんも、『上達するにはまず楽しむこと!』って口癖のように言ってますから」
「ええ、私も楽しむことは大事だと思います。というか、あの娘たちを見てるとそう思わざるをえませんね……そう言えば浜田さん、遅いですね」
「あ、本当。遅れるって言ってた1時間、もう経っちゃってますね。電話してみましょうか……ここは一色先生の方からガツンと言ってあげてください。『遅刻はダメ! 絶対!』って」
「もう、森本先生ったら。いくら熱血って言われてても、インストラクターを叱るほどの度胸はありませんって」
「いいからいいから……ふふふっ……」

 朝子は亜理沙の身体をクルリと180度回すと、後ろから肩を抱いてコートの外へ押していく。

「え、ちょ、ちょっと!? どこまでが冗談なの〜っ……」

 森本朝子はこんなに掴み所のない人物だっただろうかと人物像を洗い直す亜理沙は、こんなことで激しく抵抗するわけにもいかず、よく分からない状況に顔を引き攣らせた。

 そして。

「…………森本先生?」
「どうかしました?」
「浜田さんに電話するんですよね?」

 亜理沙は視線を斜め上に向けて、学校のどこにいるのか表している札を確認する。

「ここ、理事長室……ですよね? どうしてこんなところに?」
「ふふっ……」

 朝子が薄く笑う。コートでも聞いたような気がする、少女のようなのに艶がある、背筋をゾクリとさせる声で。

「一色せんせ……──」

 朝子が浮かべる微笑は妙に艶かしい。若々しいテニスルックでありながら、大人の色気が全く薄れていない。いや正しくはここに着いてから突然、同性まで呑み込んでしまいそうなほどの妖艶さが溢れ出ていた。
 強烈な危機感に亜理沙は片足を引いていた。しかし、茶髪のポニーテールがプランと揺れただけ。

 朝子がドアノブに手を掛ける。

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