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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 171

「かっ、かっ、カノジョ……なんて……」

 早苗はカァァ、と耳の先まで赤くする。感動のあまり目が潤んでいた。

「俺の女って、そういう意味“でも”あるから」

 翔真はトレーを受け取りながら意味深に微笑する。

「ところで──」

 2人は適当なテーブル席に掛けた。もちろん喫煙席で、トレーの上には灰皿も乗っている。禁煙席と喫煙席を分けているのは当然、煙が隣席に流れないように喫煙席同士も間仕切りがされている。

「──あの財布、本物? シャネルだよね?」

 席に着くなり、ガムシロップやミルクを加えながら翔真が切り出した。今の服装からは相応の代物に見えなくもないが、それでも彼女は高校生に違いなく、かなり背伸びしているように思える。

「え? 多分……去年の誕生日にパパからもらったものだから……」
「母親はしっかりしてても父親は娘に甘いのか」
「どうなんでしょう。パパがブランドとか好きで、ついでに私のも買ってくるってことが、たまに……」
「ついでって……早苗ちゃんのお家は裕福なんだねぇ」
「議員たるもの、経済回復のためにお金を使わなければならない、だそうです」
「議員!? って、国会議員?」
「いえ、県議会議員です……」
「へぇ〜……って、その金、税金じゃないか……」
「だからこそ使って、県民のもとへ返さなければならない、だそうです」
「はあ……なんというか……」

(ものは言いようだな……)

 翔真は紫煙を燻らせ、一呼吸置いた。その何気ない仕草にも早苗は「カッコイイ」と言わんばかりに熱い視線を向けている。

「で、その県議会議員の娘さんは俺の女なわけだ。俺の女は彼女って意味と、どんな意味があるんだっけ?」

 わざとらしく訊かれると、早苗は熱っぽい溜め息を漏らした。それを答えられることが幸せなことだと、緩んでいく表情も物語っている。

「肉奴隷……セックス奴隷……です……」

 恥ずかしそうに周囲を窺った後、小さな声で呟く。その顔は紅潮し、身体が微かに震えていた。

「それってどんなことするの?」
「あああ……翔真様の好きなときに、性欲処理に使ってもらいます……」

 乱れていく呼吸は湿っている。瞳もしっとりと濡れ、物欲しそうに翔真を見つめている。

「どんなカッコで突っ込まれるのが好き?」
「どれも好きですけど……手足を付いて、後ろからが、一番……」
「どうして?」
「その……初めてを捧げた時のカッコ、なので……」

 テニス部の2年生が初めて翔真に抱かれた夜、彼にバージンを捧げたのは3人。翔真が上下に重ねた処女を交互に突くという贅沢に興じていた時、上にいたのが早苗だ。

「どこに出してもらうのが好き?」
「どこでも……あああああ……だけど、中に出してもらうのが、一番……んぅぅっ!」

 ビクンッ! 身体を弾ませる早苗。その勢いは、ショートボブの金髪がサラッと宙に跳んだほど。そうして身を縮こめた彼女の身体はビクビクと戦慄いた。

「イッた?」
「はい……はあっ、ぁぁっ……」

 快感の余波に早苗の吐息まで震えている。パッチリした大きな目は弛緩し、口はほぼ半開き。湿った唇の隙間から、今にも垂れてきそうな赤い舌が覗いている。

「どうして?」
「あああ……翔真様に中出ししてもらったことを、思い出したら……何故か、その……」
「どうやら早苗は、バックで中出しされるのがよっぽど好きなんだね」
「やあ……翔真様だけです……」
「そりゃそうだ。誰に出されてもいいなら俺の女失格だよ。早苗は俺とエッチなことをするのが大好きないやらしい子。ほら、言ってごらん」

 翔真が顎をしゃくると、早苗の身体の震えがまた大きくなる。表情は多幸感に溢れ、蕩けた瞳は熱烈な視線を絡めている。

「早苗は、翔真様とエッチなことをするのが大好きな、いやらしい子です……」
「これで早苗ちゃんのことがよーく分かった。それじゃあ、早苗ちゃんが好きそうなデートをしよっか」
「ふえ?」

 ボー、としている頭で何とか翔真の言葉を把握するものの、言っている意味は分からず首を傾げる早苗。彼女の前では翔真がスマホを頻りに弄り回している。そして彼が画面を3回タップするような素振りを見せると、スマホの背面から赤い光線がテールブルに伸び、そこに何かを出現した。
 初めに現れたのは楕円形の青い物体で、長細い一端には輪状になった青い紐が付いている。次は同じ色の、煙草の箱の半分くらいの正方形の物体。一方の表面には丸い円があり、円周上に左右を示す三角が、中央には四角が描かれている。その次は単4電池が2本出現した。

「あ、あの、それは何ですか? 何処から出てきたんですか?」
「何処から出てきたとかどうやって出したとかは気にするな」

 単4電池を楕円形の物体に詰めながら翔真が言うと、早苗そういうものかと納得して、以降は言及しなかった。けれど、出現した物体への興味に関しては何も言われていないので、翔真の作業を不思議そうに眺めている。

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