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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 169

 しとしとと降る雨が夜の街を濡らしていた。日付を跨いだその頃は静けさが満ち始めており、弱い雨足が拾えるほど。

 ムード溢れるラブホテルの一室にも微かに雨音が侵入している。けれどもベッドで絡む2人にはそんなことなどどうでもよく、久々のデートの終わりにこの上ない愛情を注いでいた。

「んんぅっ……あっ、あんっ……」

 ベッドの上で身悶えている彼女は、長い脚をM字に開いて男の顔を迎え入れている。サーモンピンクの花びらを舐めずられ、いやいやと首を振って巻いた金髪を踊らせるのだが、それは拒絶を示しているわけではない。
 それを心得ている男も、ビクビクと震えている脚を押さえながらその付け根を舐め回した。そこは内部から蜜を染み出させ、花びらをしっとりと湿らせている。

「やっ……はあああん!」

 肉芽を責めていると、彼女は乳房をプルプルと揺らして身体を戦慄かせる。人形のような整った顔立ちを上気させ、瞳を濡らしていた。
 その姿を見ているだけでも獣欲が滾る。なにせ彼女は一目見た目だけで男を虜にしてしまうほど愛らしく、美しい。その身体を自由に弄れるというだけで堪らない彼は、既にはち切れんばかりに膨張した陰茎をあてがっていく。

「ま、待って……」

 彼女は重くなりつつある身体を起こした。

「あの、ね? 今日は、私も……してあげる……」
「え!?」

 男は天に昇る思いだった。今までずっと拒否されていたその行為を、ついにしてくれるというのだから無理もない。

「一応友だちとかに聞いたんだけど、その……上手くできなかったら、ちゃんとしたやり方、教えてね……」

 尻餅を付いたようになっている彼に、彼女は顔を赤らめてそう告げた。そしていよいよ股座へ、その美貌を寄せていく。ガチガチになっている茎胴に指が巻き付いただけで、彼は心地良さそうに目を細めていた。

 けれど彼女は────

(全然違う……)

 男の感動など知らず、その逸物を目の当たりにして、ついそんなことを思ってしまった。確かにこの男に喜んで欲しいから申し出たことなのだが、いざ目の前にすると、彼女の網膜に焼き付いている長大なそれと比較してしまう。

(これが私の彼の……)

 初めて見たわけではないが、どこか貧弱に見えてしまう。ただ指を巻き付けてやわやわとさすっているだけなのに、のたうつようにビクビクと弾む様子も、何故か情けない。

(御主人様のはもっと……)

 指が回りきらない茎胴は、指の拘束を振り解くような逞しい脈動でその雄々しさを誇示する。青筋を浮かせ、鋼のように硬く聳えるあの陰茎は、目の前のそれより圧倒的な存在感を持っていた。

(同じものとは思えない……)

 腑に落ちない自分を感じながら、彼女は根元の方に指を集め、裏側に舌を這わせていく。舌腹が擦ったその後には唾液が残り、ヌメヌメと肉幹を濡れ光らせる。

「うく……ああ……」

 舌を張り付けネロリと這わせるたび、彼が呻く。だらしなく開いた脚をピクピクと引き攣らせ、肉棒をブンブンと荒ぶらせている。
 その様子に嬉しさ以外のモヤモヤしたものを芽生えさせつつ、彼女は裏筋へアプローチしていった。ささくれを舌先で擽ると彼は腰まで震わせて、まるで悶絶しているよう。

(いやん……何これ……)

 傘が閉じているほど高級と言われる松茸だが、男根に関して言えば開いている方が誇らしげに見える。あの出っ張りが口腔と擦れるとジワジワと快感が溶け込んで来るのだが、彼のそれはあの男のものに比べると、それほど張り出していなかった。舌を回転させて縁をなぞるのも、意図も簡単にこなせてしまう。まるで空転しているようで、舐めている実感さえ沸いてこない。

(やだ……もう咥えちゃお……)

 大して時間をかけていないのにベタベタになってしまった屹立。あの男のものに比べると、それだけ体積が大きくないということ。この陰茎を舐めることをまるで作業としか思えないので、彼女は彼女自身も感じがいために、5分足らずで先端を口に含んでいった。

「んふううう……」

(ああ……なにこれ……)

 咽喉に先端が到達した。けれど彼女の唇は根元まで到達してしまっている。肉筒の太さもあの男のものに比べると細く、唇を窄めなければ包みきれない。

(御主人様のはもっと太い……もっと長い……)

 咥えただけで唇が張り付いてしまうような太い肉幹。口腔粘膜を抉るエラと、喉奥に詰め寄ってくる圧迫感、それらを感じるたびにクラクラと意識が揺れ、頭に白い靄が立ち込める。

(ああ……御主人様……)

 あの頭の奥が痺れる感覚を思い出そうとすると、自然に目を閉じていた。目蓋の裏にあの男の剛直を浮かぶと、教え込まれたとおりに舌を蠢かしながら、ユルユルと頭を揺らして肉茎をしっかりとしゃぶりたてる。

「ちょっ、もうヤバいっ!」
「んぷっ……ふぇ?」

 彼の悲鳴のような声が聞こえると、彼女は何故か仰向けにされていた。足の間では彼がいそいそと体勢を整えており、秘部に肉棒をあてがっていた。

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