「ああん……翔真様の精液ぃぃっ……」
「私も飲みたぁい……」
「ねえ……私にも分けてぇ……？　おねがぁい……」

　１人の青年が吐き出した白濁汁を求め、四肢に散っていた頭が中央に集まった。舌が届いたものは恍惚の面持ちで一生懸命舐めとり、間に合わなかったものは舌と腰をくねらせて羨ましそうにしている。やがて彼女たちの唇はなりふり構わず触れ合い、その液体を往き来させたり舌で絡め合ったりして至福の時間を共有する。

　手足の奉仕は止まらず、今回の分を見送った美女たちが次の噴精に向けてねちねちと舌を蠢かしている。射精を終えた陰茎は依然として４つの乳房に擦り上げられ、先端は代わる代わるしゃぶり付かれている。そんな中で、沙織と入れ替わった千歳が翔真の顔に跨がり、黄色いショーツの上から湿った縦筋を責め立てている。

　淫靡に爛れていく３０２号室の様子など知らない日曜日の街は、午前１０時現在で既に賑やかな様相に変わりつつある。



　１０畳の部屋に広がる、甘く啜り泣く女性の声。官能的なその声は絶え間なく重なり、時の流動に濃厚なトロみを加えている。男なら目移りすること必至の女性たちは、そうして艶かしく囀ずりながらたった１人の青年を誘惑して獣欲を昂らせ、それを発散させることに尽くし、その行為に至福と悦楽を噛み締めている。

「ああんっ、それだめぇっ、ああぁっ……」
「やだぁ……御主人様のオチンチンが欲しくて仕方がないみたい……こんなにパクパクさせちゃって……」
「イク、イクっ、しょ、翔真さまぁぁっ────……」

　敷き詰められた布団の上で犇めいている半裸の女たちは快感を与え合い、慰め合っている。床一面でそれが繰り広げられる、女体の海が快感に波をうねらせているその光景を、室内で唯一の男がベッドの上から眺めていた。
　彼の側には千歳と里美、そして優子がいる。この３人は興奮を快感へ変化させる役割を与えられていて、残りのものたちが淫らに絡み合う様子を観賞している翔真に愛撫を施している。
　優子は四つん這いになって、まだ脂が乗っていく余地のある未成熟のヒップを差し出している。年齢が年齢なので体つきは華奢なのだが、後ろから埋没している長大な肉杭を確実に根元まで受け入れ、尻を振りたてている。

「あっ、あっ、あっ、んはあっ、気持ちいいっ、ひゃはんっ、お兄ちゃんの極太チンポっ、今日もしゅごくて、さいこうらおぉぉっ……」

　殆ど動かない翔真の腰を小振りなヒップで叩きながら、多幸感に目尻や頬を緩めている優子。上体を浮かせたり沈めたりさせて肉交の悦楽に身悶え、立派に牝の声を聞かせている。

「んひあっ、出ちゃうっ、出ちゃうううッ────」

　千歳が甲高く喘ぐと、肩を抱き寄せるように右手を回されている乳房から母乳が飛んだ。コスプレでセーラー服を着ているとはいえ、秋冬にはブレザーを着て学校に通っている現役の女子高生に変わりはない。けれどその子は、乳輪を強く揉み摘まみ上げるたびに、乳房の根元を掴むたびに、強烈なエクスタシーを感じるたびに、はだけられたシャツから大きく飛び出している乳房から白い果汁を撒き散らす。

「あんっ、翔真様ぁぁっ……はあんっ、ふあぁぁぁぁ……」

　翔真は千歳の乳房を弄びながら、もう片方の乳房に顔を埋めていく。その先端に吸い付くと甘いミルクが口内に迸り、千歳の口から嬌声が流れた。まるで映画を見ながらコーラを飲むように美女や美少女たちの媚態を眺めながら母乳で喉を潤す翔真を、千歳はただ愛しげに抱き込んで嬉しそうに頬を上気させている。それどころか悩ましげに眉を歪め、快感に震えてさえいた。

「あんああん……御主人様ぁぁ……」

　翔真が千歳の胸から離れると、彼の左から里美が猫撫で声で縋り付く。青フレームの眼鏡の奥で瞳を微睡ませ熱心に胸板の性感帯を舌で責め立てていた彼女は、腰をクネクネさせてマイクロ丈のエプロンスカートを躍動させながら唇を強請っている。
　床で絡む女たちの慰め合いを尻目に彼が首を捻ると、哀願が叶った里美は夢中で唇を貪った。メイド服を内側から押し上げている胸の先端を弄ばれても、キュウッと眉根を寄せてビクビクと身体を震わせながら、鼻息を荒くしてに舌を吸いたてる。

　左右の美少女たちをそうして虐めている翔真が自分の前で尻を揺らしている妙齢の美少女から肉棒を引き抜くと、床の上からチラチラと翔真に懇願の色目を向けている女たちはうっとりと溜め息を吐いた。幼い少女が吐き出した快楽汁でネトネトに濡れているそれは、淫水焼けした赤黒い茎胴を反り返らせて先端を臍に届かせているのだが、女たちはその醜悪な男性器に心奪われたような視線を絡めている。