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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 115

 あの男には分かっていると、その視線が物語っていた。恋人と一緒にいながら、身体はこの男を求めて火照っているということを。その上で自分に嘲笑を投げているということに、彼女の背筋はゾクゾクと震え上がり、子宮が悶絶した。
 男が営業スマイルに戻る。

「6点で829円になりますー」
「あ、3番」

 恋人がそう言うと、あの男は背後にある3番の煙草に手を伸ばす。その時彼女は、舌打ちのような音が聞こえた気がした。



「ああんっ……早くうん……」

 彼が事務所に戻ると、女子大生の3人が甘い声で出迎えた。

「そう盛るなよ。あ、お前、もういいぞ。忙しくなったら呼んで」

 男性のアルバイトは、女子大生に囲まれている彼にそう言われると、自分の存在意義を見出だしたかのように足取り軽く売り場へ出る。これから女子大生たちとエッチなことをする男の分まで精一杯働くために。

「ねぇん……もういい? オチンチン舐め舐めしてもいいですか?」

 事務所のドアが閉まると同時に、先ほど机の下に潜り込んでいた2人がベルトやチャックに手を掛け、恭しく解いていく。

「仕方ないなあ……」

 呆れた風に言う彼は、心底満足げな顔で2人を見下ろしていた。右腕は残りの1人の腰を抱き寄せており、腋から前へ回っている手は当然のように乳房を揉み回している。

「ああ、と……その前にトイレ」

 彼は左手に近い方の女子大生の頭に手を乗せ、窮屈から解放された逸物を彼女の口に納める。
 唇をねじ開かれた彼女は表情を蕩かし、受け入れるように唇をぴっちりと絞め、舌先で窪みをなぞりながら顎の下に両手のお椀を作る。そして、アンモニア臭が漂う水流を陶然とした面持ちで胃に送り込んでいった。

 ☆ ☆ ☆

 昨夜、気を失うというかたちで眠りについた者たちが何の合図もなしに目を覚ます。心身が覚えている生活リズムはよほどのことがない限り崩れず、特に彼の側にいるときは、快適な目覚めを迎えてもらうために彼より早く目を覚ますことが常だった。ある意味それは彼女たちの定めと言える。
 と言っても、彼女たちにとってその定めは後ろ向きに捉えることではなかった。むしろ、目覚まし時計のアラームもなしに目を覚ますことが一種の忠誠の示しであるかのようで、自分で自分を誉めてあげたいと思っているくらいだ。思っているだけで、先にやるべきことをやるのだが。

「あぁぁっ……」

 朝の日差しがカーテンに遮られている、薄暗い部屋。その中に浮かぶ、逞しく天を差したソレのシルエットに、目を覚ました誰もが甘い溜め息を吐いた。彼女たちが色欲狂いというわけではない。彼のモノだからこそ見せる反応なのだ。

「ぁぁ……翔真様ぁ……」

 床に敷き詰められている布団からベッドの上へ景子が這い上がり、彼の片腕をテレビの方へ投げ出させると、反対側の壁際に移り、二の腕に頭を乗せながら添い寝する。景子の後に続いた綾子は、景子が投げ出させた方の腕に頭を乗せ、横になる。そうして彼を挟んだ2人は彼の頬に唇をあてた後、チロチロと舌を躍り出させて首筋に這わせていく。

 腐っても10畳の部屋だ。炬燵机をクローゼットタイプの押し入れに持たせ掛けると、それなりに広い空間が確保できる。そこに翔真が魔法さながらの手品を駆使してありったけの布団を敷き詰め、そこで肉欲に溺れるのが最近の夜のスタイルだ。気を失った女たちは自然に雑魚寝となり、彼女たちを啼かせた翔真はシングルベッドを一人占めというわけである。暖房も除湿機も加湿機も、電気代を気にする様子もなくガンガン稼働させているので、掛け布団を被り忘れても、今のところ、健康面では体調に異常はなかった。
 因みに朝食をとる頃には床に敷き詰められた布団は魔法さながらの手品で消され、炬燵机がセッティングされる。

 景子と綾子は彼の上半身に近い位置にいたので上半身に絡み付いている。となれば、下半身に近い位置にいた者は彼の下半身に絡み付いていくことになる。ある程度は早い者勝ちだが、彼女たちにとって、翔真の肌であればどの部位でも同じこと。極端に言えば、爪の先でも髪の先でも触れることができるなら感無量の思いなのである。
 美幸が彼の片足を跨げば股の間には千夏が入り、知代も続いてもう一方の足を跨ぐ。美幸と知代が茎胴の側面に、千夏が先端の窪みに、軽く口付けする。その後はやはり舌を差し出し、ねっとりと舐めずり回していく。
 テレビの方に投げ出されている手は恵理が両手で受け止め、豊満な乳房にあてがっている。強く押し付けると母乳が滲み出るので、指を舐める時はその雫も一緒に舐めとっていく。
 美幸の秘部の下にある足を沙織が、知代の秘部の下にある足にを里美が、ベッドの下から身を乗り出すようにして湿らせていく。シングルベッドの上の翔真に5人もの女が密着するように絡み付いているので、沙織と里美も這い上がるのは流石に無理があった。

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