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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 106

 触れるどころの話ではない。2人は相手の唇をじっくりと解すように啄み合っている。

「ちゅふ……んんっ、ぁぁっ……ちゅ、ちゅぷん、んぅっ……」

 湿った音を立てる唇は、見ている方まで高揚するほどいやらしく重なっている。手足を付いたままそうしてネチネチとキスを交わしている美苗は腰をもじもじさせていて、気持ちよさそうに目を閉じていた。
 やがて彼の口から舌が伸びる。それを口内の深くまで受け入れた美苗は腰をゾクゾクさせ、頬の上気を色濃くした。中で舌が絡み合っているのか、美苗の頬が微かに震えている。

「あんなチュー……したことない……」

 羨ましさからか、優子がポツリと呟いた。両手を付いて、惹き付けられるように身を乗り出していた。
 優子の向こうにいる玲奈が、先ほどの姿勢から腰を上げた。いや、お尻を上げたというべきだろうか。美苗と同じ四つん這いの姿勢になった。それから顔を真っ赤にして、片手を前へ付き直した。

「わぁ……わんっ……わんっ、わんっ……」

 そんな声が、玲奈の口から聞こえた。
 彼が玲奈の方を窺った。彼の口が離れた美苗の唇は艶やかに濡れていた。美苗はその唇で、彼の首筋にから耳の方へキスの雨を降らせていく。

「玲奈ちゃんもキスしたいのかな?」
「わんっ……わんわんっ……」

 玲奈は先ほどよりも甘い声を出して、ペタペタと這っていき、肯定するように唇を差し出した。彼はその唇を、美苗と同じように唇で解していく。

(私もしたい……)

 水が跳ねるような音を立てて彼と唇を戯れさせる玲奈が浮かべるうっとりとした顔に、自分もそうしたいという思いがさらに強くなった。

「わんわん……わんっ……」

 舌を差し込まれた玲奈が腰を捩っているところに、お尻を持ち上げた優子が彼の意識を誘うようにそんな声を出す。
 彼はチラと優子を見た。視線に「おいで」という言葉が乗っていることが分かる。

「わうん……」

 紅潮したままの顔を綻ばせた優子は、迎え入れるように解かれた彼の足の間へ這っていく。
 彼は玲奈から口を離すと、四つん這いのまま顔を突き出している優子に、その口を近付けていった。

(はあああ……私もしたい……)

 軽い水音が鳴り始めると優子の尻が小刻みに震え上がり、小さく揺れる。優子の斜め後ろの位置にいるので表情魔ではよく見えないが、気持ちいいのだろうということは簡単に想像が付いた。
 今の今までキスをしていた玲奈は美苗がやっていたように、彼の頬をベッタリと張り付けた舌で撫でている。美苗は彼の耳の内側に滑らせていた。そして彼は優子と唇を重ね、優子は足腰を震わせている。

(私もしたいぃぃ……)

 その思いが、手を床に付かせる。お尻を持ち上げさせる。

「わんわん、わんっ……」

 自分の口から出たその甘い声に恥ずかしさが溢れた。それが心地よく背筋を粟立たせる。
 チラ、と彼の視線が向けられ、呼ぶ。

(あああっ……)

 途端に腰が痺れ、頭まで鋭く駆け抜けていた。頭の中が白く爆ぜてトロトロに蕩けていく一方で、強ばっている足腰は小さな痙攣を起こしていた。
 それが数秒で治まり、優子の横まで這っていくと、彼は優子の口内に押し込んでいた舌を戻し、唇を重ねてくる。

「んんっ……」

 それは見た目より激しい勢いがあり、啄むというより貪るようだった。まるで強く求められているようで、それに応えるように唇が動いてしまう。唇は熱くなり、湿って密着度を高め、擦れる刺激だけで弱い電流が走り腰が跳ねた。
 やがて舌が伸ばされ、唇の隙間を開いて受け入れる。舌を舐めてくるその軟体動物から熱い液体が分泌され、喉の奥に溜まっていく。
 それが何なのかは、ボーとしている頭でも理解できた。だがそれを、彼から与えられたものを取り込むことで、

(ふあああああ……)

 彼のものであるということが強く実感でき、快感と幸福感に飲まれていた。



 奈保の顔が火を吹いた。玲奈や優子の顔も火を吹いた。
 美苗の顔は優しく赤らみ、彼女がうっとりと目を細めているせいか、妖しい艶を含んでいる。膝立ちになっている彼女の眼前には、目を背けたくなるほど大きな男性器が誇らしげに聳え勃っていた。

「はあああ……」

 露出されているソレの根本に指を添えた美苗は、甘えるように頬を密着させて蕩けた吐息をたっぷりと吐いた。臆する様子など微塵もなく、むしろ、会いたかったと言わんばかりにスリスリと頬を往復させている。

(ぁぁぁ……)

 奈保の顔の熱が和らいでいた。しかし、頬の上下に目尻が引っ張られるほど強く頬を密着させている美苗の姿に胸がざわついて、頭がボーとしている。羞恥による一気に沸き立った熱さとは違う、じわじわと熱くなって溶けていくような感覚に囚われていた。

「美苗はホントにコレが好きだな」
「うん……お兄ちゃんも、お兄ちゃんのオチンチンも、大好き……」

 彼を見上げた美苗は、スンナリと男性器の俗語を吐いた小さな口を大きく開いて、小さな舌を目一杯伸ばした。

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