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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 103

「そんな男の誘惑の仕方、何処で覚えたのかなあ?」
「だ、だって……見て欲しくて……」

 ニヤニヤしている翔真に、大胆にも玲奈が恥ずかしい内心を打ち明けた。そして彼の視線を浴び、揺らしていた腰をビクビクと震え上がらせる。

「クラスの男子にもそうやって見てもらってるのか?」
「お兄ちゃんだけだもん……お兄ちゃんだから見て欲しいの……他の人なんてイヤっ」

 美苗が口を尖らせる。すると彼はのっそりと腰を上げ、美苗の前にしゃがみ込んだ。美苗がスカートを捲っていなければ、お姫様の前で跪く王子様のような光景だ。

「知ってるよ。美苗は俺だけのものだ」

 奈保は、彼にそう言われる美苗がとてつもなく羨ましかった。恐らく玲奈や優子も同じだろう。憧れのワンシーンを見るような目を向けている。
 しかしそれも、次には信じられない光景に変わっていた。
 彼は美苗の臀部を掬うように両手を回し、彼女の腰を手前に寄せる。そして自分の顔を、美苗の股座に埋めた。

「ふああっ、あっ、んんぅっ……んっ……」

 明らかに口と思われる部分が、明らかに汚いと思える所に密着している。その状態で彼は、まるで擦り付けるように頭を揺らしているのだった。

(な、に……これ……)

 絶句、というやつだろうか。奈保は驚愕のあまり言葉を失っていた。しかし、目を背けたいという光景ではない。今まで美苗の口から聞いたこともない声が、身体の火照りの度を深め、クロッチに生暖かい染みが広がっていく。

「あっ、んっ、んんうっ、あああっ……お兄ちゃん、もっとぉぉ……」

 美苗の身体は、視線を受けた時よりも大きな震えに見舞われている。見られるよりも気持ちいいのだろう。軽く顎を浮かせて宙の彼方を見る顔は桜色に紅潮しており、悩ましげに眉根が寄って、目尻が綻んでいる。同い年とは思えない艶かしい表情だ。
 彼は顎をしゃくるよう頭を揺らしている。口から出た野太い舌がクロッチの中央にベッタリと張り付いて、亀裂に浅く沈みなが陰阜の方に這っている。

「そ、そこ、もっと……ああっ……お願い、お兄ちゃん……」

 彼の頭が止まると、美苗の腰が動き出す。秘部の上部にあるコリコリした部分を彼の舌に擦り付けるように。スカートを捲ってカクカクと腰を振る美苗の姿は、見ている方まで恥ずかしくなる。
 けれども美苗の気持ちよさそうな表情は惹き付けられた。周りのことなんてどうでもいいくらい気持ちいいのだろうか。腰を支えられているとはいえ、爪先立ちの不安定な身体を後ろに反らしている姿は妙にいやらしい。
 玲奈や優子も、上気を広げて食い入るように見ている。自分と同じように下腹部の奥の方に違和感を感じるのか、もじもじと腰を捩っている。
 美苗が執拗に擦り付けていた場所に、止まっていた彼の舌が押し潰すように蠢いた。

「やっ、ああ! イクっ、イクっ! あああっ! あっ! んぅぅっ……」

 美苗は艶かしい声を大きくして、突き出した腰をピクンっピクンっ、と弾ませた。眉間から皺が消え、眉尻が目尻と一緒に下がっていく。まるで何かから解放されたかのような、心地よさそうな表情だった。

(イクッて、何……?)

 トロトロに蕩けた顔をしている美苗、彼女が吐いたその言葉。彼女のようにさせる「イク」という現象に興味が湧いている。それを体感してみたくて、また腰が回り始めた。しかしその動作だけでは足りないと、玲奈の声に気付かされる。

「わ、私も、えっとえっと……お兄さん、だけ。玲奈もお兄さんだけのものになります」

 彼は美苗の腰を解放して玲奈の前へ移った。美苗はへなへなとその場にしゃがみ込み、ピクピクと震えていた。

「『お兄ちゃん』でいいよ」

 彼は玲奈を見上げ、彼女の腰に手を添えた。

「玲奈ちゃんが俺のものになっても、俺は玲奈ちゃんのものにはならないよ? それでもいいの?」
「そ、そうなの?」
「だって、俺が玲奈ちゃんのものになったら、俺のものの美苗はどうなるんだ?」
「あ、そっか……」
「うん。だから俺は誰のものにもならない。言い換えればみんなのものだ。独り占めはできないけど、それでも俺のものになって、みんなと仲良くするか?」
「はいっ。お兄ちゃんのこと大好きだもん。ずっと一緒にいられるなら、玲奈はそれ、誓いますっ」

 その遣り取りは、すんなり飲み込むことができた。むしろ彼が言う“みんな”がここにいる4人を差しているのであれば、舞い上がるほど嬉しいことだ。だが自分の気持ちはまだ打ち明けていないので、それを伝えて取り込んでもらうのが筋と言うものだろう。と言うより、今すぐにでも声を大にして彼へ想いを叫びたい。そして、

「まるで結婚式の誓いみたいだな……」

 美苗や玲奈と同じことをして欲しい。ご褒美を与えるように……。

「はあああっ、ああっ、んんっ……」

 彼が玲奈の尻を抱え込んで足の付け根に顔を埋めると、彼女の口から、やはり今までに聞いたことのない声が漏れた。誰でもそうなってしまうのか、美苗の時と同じように玲奈も踵を浮かせて軽く喉を反らしている。プルプルと震える足の震えは頭の先まで及んでおり、彼女の真っ直ぐなロングの黒髪まで揺れている。

「や、ぁぁっ、お兄ちゃん……気持ちいい……ひあっ、あううっ……」

(やっぱり気持ちいいんだ……)

 玲奈の頬に広がる赤みに妖しい艶が見られる。目元から力を抜いて愛らしい声を上げる玲奈は、同性から見ても自然な可愛らしさを振り撒いていた。


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