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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 11

(欲しい……欲しいです翔真様……)

 肉茎をさする手がスピードを増していく。淫らな涎が垂れ流れ、腿を擦り合わせるたびにニチニチと恥ずかしい音が立っていた。
 触るだけでは足りない。だけど生では受け入れられない。それならば口で……口で味わうことには何も言われなかったのだから、それは行っていい行為のはず。彼の許可を得ている行為のはずだ。
 そう思い至れば美幸は布団に潜り込み、翔真の足の間に身を置いて、長大な屹立に口を寄せていった。

(あああん……翔真様ぁぁ……)

 彩らずとも血色のいい唇が大きく開き、桃色の舌が伸びていく。
 鼻先が触れるほど顔を寄せベッタリと根元に張り付いたそれは、剛直の裏に滑りを残しながら先端まで這い登っていく。

「んはあああ……はああああん……ふへえええ……んっ……」

 美幸は蕩けた瞳で屹立を見詰めながらじっくり丁寧に舌を這わせる。膝を付いて持ち上げた尻を、言葉にできない悦びを代弁するように横に揺らしていた。
 舌で感じる逞しさに意識がふわふわと舞い上がり、頭の中が白く濁っていく。彼の一部を味わえる悦びに求める想いが膨らみ、股の間から止めどなく溢れ出ている。

「ああ……翔真様ぁぁ、んぁぁ……」

 陰茎を布団から守るように両手を添え、裏側をネットリ舐め回し、時には突き出した唇を擦り付け、ソレを味わえる至福を貪った。
 やがて淫蜜が膝の辺りまで腿を伝い、それを掬うため右手を秘部へあてがうものの、指先を膣内に侵入させて蜜を掻き出すように動かしてしまっていた。

(翔真様ぁぁ……翔真様ぁぁ……)

 挿入したいのに挿入できない。美幸はお預けを食らった犬のように目の前の陰茎に上の口で尽くし、下の口を慰めて、夢中で強請った。そうしながら下では行えないことを上で実行していく。

「はんぅううう…………」

 長大な陰茎を上の口に挿入し、顔を埋め、口腔を支配されていく心地に脳髄が蕩けていた。それを何度も味わうように頭を揺らし、肉幹に舌を絡めながら口内粘膜を張り付かせる。

「んううんっ、んふううん、ん、ん……」

 翔真の腰の辺りの布団が浮き沈みしている。中で男性器を咥えている美幸が頭を揺らしているのだった。ジュボシュボと唾液が絡む音がアラームがわりに紡がれている。

「えっ……」

 彼の驚嘆の後、布団が跳ね除けられた。
 頭を振りながら上目遣いを向ける美幸と、眠気が吹っ飛んだ翔真が互いの状況を確認し合う。途端に屹立は脈動を起こし、美幸の身体は痙攣を起こしていた。

(翔真様の精液ぃぃ……あああ……)

 濃厚な味と強い刺激臭に頭を痺れさせながら喉に飛ぶ白濁液を飲み下していく美幸。喉から胃に広がる灼熱は瞬く間に身体を回り、白い炎で灼き焦がしていった。
 快楽で沸騰した身体は蕩けきり、白く濁った頭は翔真のこと以外はもう何も考えられない。口で受け止めただけでこれだけの悦楽を体感できるのだから、むしろ口に出してもらったと言うべきだろう。

 美幸が恍惚に染まる顔でスローに頭を揺らし最後の一滴まで搾り上げていく。
 彼女の栗色の髪を触る翔真の手付きは、犬の頭を撫でる動きに似ていた。

 * * *

「はあ〜……」

 翔真は脱力し、背中がベッドに引っ付くまでパソコンの画面から顔を離していた。自分のこれからを決める就職先を探すことだというのに、どうも力が入らなかった。そもそも銀行なら規模を問わず何処でもよく、その辺の第一面接は既に終了しており、討ち二つは結果待ちの状態なので、他を探すことに熱が上がらないのは当然と言えた。
 しかしそれとは別の要因で集中が欠けている。その要因とは言わずもがな、あのアプリだった。
 臭いが付くのを避けるため最近本数を減らしている煙草に彼の手が伸びる。一本取りだし火を点ければ、ヤニで黄ばんだ天井に紫煙が昇る。彼はその光景をぼんやり見ながら数時間前のことを思い返した。

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