まおーに任命されました。 100
俺から出された液体を口移しに飲んで青い瞳を蕩けさせ、まだ次を強請るように唇を密着させるホテルのスタッフは、従業員着である灰色のスーツの上から乳房を揉み潰され、ねちっこく擦り付ける体を弾ませていた。
「ドリンクはもういいよ」
下唇を啄まれたまま言うと、ホテルのスタッフは一旦身を離してフォークに刺したワッフルを勧めながら擦り寄り、脚に絡み付けた脚と共に卑しく体を揺すって撫でる。
俺はホテルのスタッフを抱え込むようにして口元に迫ったワッフルにかかっている蜂蜜を人差し指に絡め、逆にホテルのスタッフの口元に寄せてやると、ホテルのスタッフは迷いつつも咥え、甘い指先に舌を這わせた。
「んふぅぅっ……んふっ、んっ……」
艶かしい吐息を荒らげて赤子のように指のおしゃぶりに吸い付くホテルのスタッフは、その幼稚さとは裏腹に大人な舌遣いで指先の蜂蜜をいやらしく舐め尽くし、喉を鳴らした。
口内から出てきた人差し指は一本丸々照り輝き、ホテルのスタッフが飽くなき舐め上げを繰り返す。
それを見ながらワッフルを口にした俺は、大きく開いた胸元へ空いている手を忍ばせながらオモチャを見下ろした。
全裸で跪く日本製のオモチャと米国製のオモチャは、同じ様に身体中に子種の濁った輝きを散らしたまま切なげに尻を振って俺を見上げている。
ソファ側にいるに千奈美の口を空いている足の指で抉じ開けながら膝をソファの上に乗せ、言わずとも始まる足舐め奉仕を見ながら手探りにホテルのスタッフのブラジャーをずり上げた。
「いつ日本に帰れる?」
手をシャツの中へ捩じ込んで生の巨乳を鷲掴みにすると、五本の指は容易に沈み込んで甘美な柔らかさを思い知らせた。
思いの外弾力はないものの、張りのあるスベスベの肌の感触はしっかと感じることができるので、撫でるように揉んで楽しんだ。
指を舐めるホテルのスタッフは忽ち吐息を熱くさせ、身の擦り付けを強めながら求愛を続けた。
「特にいつとは決めていません……」
ホテルのスタッフと千奈美を羨んでいたケイシーが、自分だけが返答できる状態にあると気付いて俺に視線を戻した。
「って言うか、俺が死ぬ予定だったから考えもしてなかったんだろ?」
足の親指へフェラをするように唇で擦っていた千奈美は、俺の言葉を聞いて慌ただしく足の裏を舐めた。
多くの唾液を仕込んだ舌の腹がアウトサイドからインサイドに向けて這い回り、こそばゆくも多大な征服感を快感と共に与える。
「仰る通りです……」
泣き出しそうな顔で声を絞り出したケイシーに我関せずといった様子でホテルのスタッフはフォークを手放した手で魔王棒を閉じ込めるズボンの股間部を撫でていた。
舐める、咥えるを人差し指に繰り返して発情任せに体をすりすり擦り寄せ、乳房から及ぶ刺激に茶色い髪のポニーテールを尻尾のように揺らしていた。
「帰国の際には私も連れて行ってもらえるのでしょうか?」
足の裏に舌の刷毛で唾液を塗り広げる千奈美は、物申すように捩らせていた腰でケイシーの腰を小突く。
「あ……私達も連れていっていただけるのでしょうか……?」
ケイシーが言い直すと千奈美は満足したのか、親指と人差し指の股に舌を割り込ませてねろねろと舐め回していた。
「うーん……オモチャだしな。持ち物検査で引っ掛からないなら持って帰っても良いけど?」
「ありがとうございます……」
ケイシーは嬉しそうに尻を振り、同じく尻を振って気持ちを表す千奈美は休みない足舐め奉仕にもその想いを込めて人指し指を愛おしげにしゃぶり尽くす。
「では、今のプロジェクトにキリがつき次第……」
「はあ? そんなの今日にでも辞めてっ……」
いやいや、ここは魔王として寛大さをアピールしておこう。
「ってわけにはいかないか。あとどのくらいで目処がつく?」
人指し指を存分に奉仕されていた手をホテルのスタッフの頭に回して軽く押すと、ホテルのスタッフは万を辞して体勢を崩し、擦っていた股間へ顔を寄せた。
乳房を揉む手をそっちに代えながらズボン越しに浴びせられるキスを堪能する俺を、ケイシーは情欲を深めて見上げている。
「日数で言えば、あと二週間程……組織の活動に従事したいということは既に伝えてあるので、或いはもう少し早くできるかもしれません」
「千奈美は?」
「彼女はあのハゲに言われ既に退社しております」
足の薬指と中指の間を舌で舐め擦る千奈美に代わり、ケイシーが答えた。
親指から中指まで湯気が立ち上りそうな程のおしゃぶりを施した千奈美の口は指の股を舌先で弾き上げ終えると、薬指を咥え込んで唾液に浸しつつ舌を回転させて隅々まで舐め回す。