まおーに任命されました。 99
「二人とも、そのまま肌を擦り合って、イけ」
「「んふぅんッ!」」
途端、重なり合った二人の女の裸体が艶かしく蠢き出した。
千奈美はケイシーの左脚を挟むようにして、ケイシーは千奈美の左の腿に陰唇をくっ付け、はしたなく腰を振る。
上では乳房を押し付け、縦横無尽に擦り合わせている。
唇を忙しなく貪り、舌を舐め、種汁をしっかりと味わい合っている口からは
「んふぁぁッ……うふんんんッ! んんッ!」
「ひふぅぅぅッ、ぁぁッ、はぁん! くふぅんッ……」
と歓喜の声を上げ、しかし、子種を溢さないように相手の唇を使って互いに協力している。
「んくぅッ!」
ケイシーが膝を立てると千奈美はしなやかな背筋の曲線を細かく跳ね上がらせた。
そしてそうなってしまうのか、ケイシーの腿と密着度の増した陰部を擦り付けるために腰上下にカクカク振り、喘ぐ。
ケイシーも膝を立てたことで足に力を入れやすくなり、腰をクイクイさせて千奈美の腿に陰唇を滑らせている。
二人のその恥ずかしい腰の動きは俺に見れていると知りながらも加速の一途を辿り、やがて、ビクビクっと大きく弾んだのだった。
ルームサービスで朝食になりそうなものを適当に頼み、摘まんでいた。
と言っても俺は口を動かしているだけで、食事を口元に差し出してくれているのはホテルのスタッフだ。
スイートルームのあるこの階はフロア全部が魔王の専用にあてがわれているため、別の部屋でも廊下でも好きなところで種付けができるらしいだけど、仕事の合間に偶然その場に遭遇してもいいようにと女性スタッフが出入りするようになっているそうだ。
魔王に見初められた女の情事を男が目撃するというのは、夫や恋人だけに許されることだという。
確かに、洋子の旦那さんも似たようなことを言ってたな……。
そういう理由からルームサービスは女性スタッフが運んできたんだけども、その人が普通に綺麗な人だったので、俺の食事に立ち合うよう命じたのだ。
スタッフは何処かに連絡してアッサリと許可を得ると、俺に命じられるがまま傍らに掛け、フォークを手にしたというわけだ。
因みに二つのオモチャはスタッフの反対側の床の上で大人しく四肢を付いている。
今はズボンの中に仕舞われている魔王棒を気にしながら、しかしつぶらな瞳で俺を見上げるよう努めていた。
「あーん……」
ホテルのスタッフは脚に脚を絡めながら身を擦り寄せ、フォークに刺したワッフルを口元へ寄せる。
黒いストッキングを吊るガーターベルトを見せながら求愛行動のように腰を微妙に擦り付け、灰色のタイトスカートとストッキングの間から見せるピチピチの太腿で俺の太腿にすりすりと撫で回し、健康的なピンクのグロスを塗る唇を艶やかに輝かせ、俺が口を開けると小さな吐息を吐きながらワッフルを滑り込ませる。
ホテルのスタッフから優しく漂うフローラルなコロンの香りに鼻腔を擽られていたが、ワッフルと口内に入れると蜂蜜の匂いが勝り、噛むと芳ばしい風味が加わる。
つぶらな青い瞳で俺の顔を見ていたホテルのスタッフは、俺の命令ではだけさせたシャツの胸元からピンクのブラジャーで支えられる豊潤な胸を俺の腕で押し潰し、尚も身をくねらせて求愛してくる。
胸に劣らない色気を振り撒く尻をスカート上から撫で回し、ワッフルをもぐもぐと噛んで飲み込むと、少し喉の渇きを覚えた。
「喉が渇いたな」
「はいい、ただいま……」
求愛行動を止めたホテルのスタッフは尻を撫でる俺の手に気を配りつつテーブルに腕を伸ばすと、アイスカフェオレを手にしてまた脚を絡めながら体を擦り寄せる。
口に迫ったストローからアイスカフェオレを吸い上げた俺は、二、三度喉を鳴らして、最後に口の中に溜め、口を漱ぐように転がす。
そしてホテルのスタッフに口付けると、口移しに流し込んだ。
「んぅぅッ、んッ……んッ……」
ホテルのスタッフは小顔の頬を乙女みたくほんのり赤くしながら味わうように嚥下し、魔王を求める体を娼婦みたく卑猥にくねらせた。
尻も淫らに揺れ、そこから胸へ移動させた手で中の詰まる果実の一つを鷲掴みにすると、ポニーテールを振ってコロンの香りを振り撒いた。