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まおーに任命されました。
官能リレー小説 - ハーレム

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まおーに任命されました。 70

「おい夏帆っ。これは何のサプライズなんだ?」

 名を呼ばれた夏帆が人の間を縫って俺の前までやってくる。
 既に首輪を巻いていて、首元でプラプラ揺れているタグには赤文字で名前が書かれ、その前後に丸は付いていない。
 ……って、夏帆も黒首輪なのか。

「サプライズなんかじゃありませんっ。皆、魔王様の素晴らしい行動に感銘を受けてるんですよ」

「は? 素晴らしい行動?」

 そこかしこで気の向くままに性処理させていることがそんなに素晴らしいことなのか?

「魔王様、ニュース観てないんですか!?」

「ニュース?」

 夏帆の口から全く予期していなかった詰問が飛び、俺は当然の如く首を捻る。

「はいっ。魔王様が車にひかれそうになった男の子を助けたと、今朝のニュースでやってたんです」

「新聞にも載ってました」

「うんうん。オッサンが読んでたスポーツ新聞も一面で取り上げてた」

「「素敵ぃ……」」

 何じゃこりゃ。
 要するに、昨日男の子を助けたことがニュースになってて、俺はヒーロー扱いされてるってことかな?
 まさか、性欲発散してる間にこれ程までの騒ぎになるとは……って言うか、実際には俺何もしてないし。
 でもあれだ、悪い気はしないな。
 目をキラキラさせている女の子達の注目の的になるっていうのは。

「あの時は必死だったっていうか……」

 たまたま紋章を触ってたから何とかなってくれたというか……。

「「そんな魔王様もカッコイイですー!」」

「「私も守ってぇー!」」

 またどっと人の波が荒れ始め、電車の中でもないのにぎゅうぎゅう詰めになった。

「お、おい、落ち着けてって……」

「あん、魔王様に腕触ってもらっちゃったんっ」

「私はおっぱい……夢みたい……」

「ひゃん、お尻に手が……素敵……」

 揉みくちゃ状態の中、俺の手が触れただけでそんな声が上がる。
 そして、やっぱり……。

「魔王様、もっともっとぉ……」

「一杯ご奉仕させてください……」

「私で性処理してぇ……」

「「魔王様ぁん……」」

 黄色い声は淫らなお強請りに変わり、キラキラ視線は微睡み始め、きゃーきゃー飛び跳ねていた体はくねくねと捩られる。

「全く……んじゃあ、お前とお前とお前、あとお前に、ついでにお前も」

 と、テキトーに指を指すと、当たった子は頬の朱を深め、漏れた子は悶絶して腰を一層振り回した。

「さあもう解散だ。これじゃあ誰がご奉仕係かも判らないしな」

 実際顔を見ればそんなことはないんだけど、このままじゃ収集がつかない。

「この学校では、種付けされるだけの価値がある生徒に相応しいカッコがあるだろう?」

 言いつつ、夏帆の首輪のタグが繋がったている輪っかの部分に指を掛け、引っ張り上げた。

「なあ? 夏帆」

「はいぃ……魔王様……」

 夏帆は顔を赤くし、瞳を蕩けさせる。
 全く抵抗せず、ただ首輪を引っ張られることでやや上を向き、その先にいる俺を見つめていた。

「ふはぁ……んッ、んふぅ……」

 そのまま口付けると、周囲から羨望の溜め息が漏れた。
 俺は見せつけるように濃厚に唇を重ねたり、舌が絡み合う様子が見えるように軽く唇を離したり、しっかり音が鳴るように唾液を流し込んだりして夏帆の口舌を貪った。
 夏帆の柔らかい唇が熱を持つ程擦り付け、舌の感触を余すことなく舐め尽くし、味わう。
 夏帆もうっとりとそれに応じ、直ぐに

「んふッ、ふぁあ……はあ……ッッッ、ッ! ……ッ! んッ! ッ……」

 達していた。
 ホントに敏感な奴だ。
 そのうち髪を撫でただけでイくようになるんじゃないかな?

「じゃ、俺行くから、前空けてくれるかな?」

 言うと、全身ビクンビクン状態の夏帆を始め、俺の前に集まっている女生徒達が左右に分かれ、漸く道が確保された。
 俺はそこを行き、指名された五人も昇降口でご奉仕係としての装いとなって、プライベートフロアへ。
 そして……。

「さてと、取り敢えず横一列に並んでみようか」

「「はいっ……」」

 と従順な返事が返ってくると、五人は窓を背にして整列し、期待の眼差しで俺の顔色を窺いながらスカートを捲り上げた。
 念のために言っておくが、どこぞの軍隊のような機敏且つ一糸乱れぬ動きで整列したわけじゃない。
 それぞれ恥ずかしそうにもじもじしながら、動きを揃えようともせずに、各々のタイミングでスカートを捲り上げるまでに至るのだ。
 そこまで終えても静止する気配はなく、ある者は引け腰気味で、ある者は内股気味に、またある者はやや前傾姿勢で、羞恥と高揚とに尻を僅かに揺らしている。
 その姿が一層俺をそそらせるのだった。

「うーん……」

 俺はわざとらしく唸り、五人の顔を見比べた。
 だが、ご奉仕係になっている時点で顔なんて合格ラインに決まっていて、本当はタグを眺めていた。
 赤文字はいない。
 名前の前に丸があるのは一人。
 名前の後ろに丸があるのは四人で、彼氏持ち以外のご奉仕係だ。
 悩むな……。
 いや、悩む必要はないか。
 SHRまでの時間は限られてるし、四人の処女を散らすのは今は無理だ。
 一突き交代を処女で味わうのも大いに有りなんだけど、またの機会だな。
 となれば必然的に経験済みをチョイスすることになるな。
 うーん……刺激に欠ける。
 彼氏持ちに腰を振らせるという点を押さえても、ただそれだけではつまらない。
 なんせ電車の中でハメた三人は三人とも経験済みだったし。
 ここは敢えて……。

「よぉし、お前。足元に跪け」

 そう言って彼氏持ちを顎で指すと、そいつは

「はいぃぃぃ……魔王様ぁ……」

 と、嬉しそうに跪き、俺を見上げた。

「残りは尻を突き出して振れ。俺をその気にした奴に種付けしてやろう」

「「はいぃ……」」

 残された四人は俺に背を向けると、窓に寄り添うようにして手を付き、腰をクッと突き出した。
 そうして突き出された尻が四つ、フリフリと揺れ始める。
 黒に近い紺色のプリーツスカートも各々の尻の動きに合わせてひらひらと踊り出した。

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