まおーに任命されました。 63
「呼んで欲しいなら、何?」
姉さんは途切れた続きを促してくる。
「あ……名前で呼んで欲しいなら、そうするよ」
「やったぁ」
姉さん……いやいや、友美は年齢を問いたくなるような無邪気さで喜びを表す。
反面、
「んんッ、ぁッ……ぁぁッ、はんんッ、んふうぅッ……」
くぐもった嬌声を上げる洋子は、前髪が微かに跳ねる程感じている。
確か、洋子が着てたのはロングのワンピースだった気が……
「ねえ、健ちゃん」
「え?」
俺の想像は友美の声で止まった。
……いや、正確には、想像していたことが事実だと知らしめられた。
「洋子さんね? 自分から擦り付けてくるの。もうお姉ちゃんの靴下ぐっしょり……はしたないと思わない?」
そう言って姉さんは
「ふふふっ」
と軽やかに笑う。
小馬鹿にしたような声色で。
つまり友美は足を使って洋子のスカートを捲り上げ、器用にパンツをずらし、大事な部分を弄くり回してるということか?
足技に関しては右に出る奴いないんじゃないか?
「ふふっ。お兄ちゃん、すっかりギンギンになってる。流石変態って感じ」
そう言って、友梨はいつもの勝ち気な視線を俺に向けた。
頬がほんのり赤い。
右手を、我慢汁を手の平へ塗るように先端にあてて弄ぶように小さく円を描いている。
「自分のモノを弄ばれてこんなにしちゃうんだもんね〜」
言いつつ、友梨は右手をシャフトに滑らせながらカウパーを広げ、シコシコ速度を上げた。
視線は下へ下り、憎たらしいとさえ思える笑みを浮かべて洋子を捕らえている。
「ほら見てみてよ。この人、私の言った通りにタマタマばっかり舐めまくってさ、ギンギンの変態チ○ポをシコシコしてる友梨の手をずっと羨ましそうに見てるの。お兄ちゃんのモノなのにすっかり友梨の言いなりって感じっ」
モノって、コレじゃなくて洋子のことかよっ。
「ふふっ。自分のモノをこんな風に扱われてるのに健ちゃんは硬くさせちゃってるんだぁ。寝取られの素質もあるのかしら?」
待て待て待て、友美。
寝取られマゾなんて有り得ないし、それ以前に洋子は俺のモノじゃないし、色々間違っているぞ……。
「はぁんッ! ああッ……へはぁッ、んッ……」
友美の体が少し大きめのモーションを見せると、洋子は一瞬喉を反らして玉から舌を離してしまった。
「あら、洋子さんったらお尻でも感じるみたい」
普段ののんびりした口調で言う友美。
それが逆に恐い……。
「ああぁ……変態チ○ポがビクンビクンしてるぅ……もう限界って感じ……」
友梨は瞳を潤ませながら、手コキに拍車を掛けた。
何やかんや言っても魔王棒の逞しさには性欲が疼くらしい。
子種発射間近となればその様相がありありと表れる。
実際洋子は友美に尻を弄られ始められてから、玉吸引且つ舐め転がしの奉仕に移行して、喉奥で喘ぎ続けていた。
その快感に友梨の手コキが加わり、友美の自然な振る舞いがテーブルの下の淫猥を引き立てている。
特に、友美が洋子を足でどう責めているのか判らないが何かはされているという状況が妙に興奮を誘った。
「あっ……変態お兄ちゃんのドピュドピュ来そう……」
友梨は切なげに漏らし、洋子へ
「何処に欲しい?」
「んふぁぁぁ、オマ○コ……オマ○コに」
「そこ以外の好きなところにあ、げ、る」
「ああぁぁぁ、そんなぁぁぁ……妹様ぁ……」
「要らないの?」
「ほっ、欲しいです……洋子のお口に、下さいぃぃぃ……」
そんなやり取りを経ると、友梨は直立した剛棒を洋子の方に倒しつつ、猛烈な手コキを施した。
「じゃあ、私もご褒美あげようかしら……」
「はあああん! お姉様ぁぁぁッ、ありがとうございますうううん!」
友美の妖艶な微笑の後に、洋子が嬌声を張り上げる。
一体何が起きたんだ?
そう思う反面、友梨の右手によって膨張に走る快感が大きくなっていく。
「しっかり口開けろってのっ。くわえちゃダメだからね? 犬みたいに舌伸ばして、大好きな魔王様に惨めな顔を晒しながら受け止めてよ?」
「はいいい! あん! あああッ! はへぁあああ! はふうううう!」
友梨に言われるがまま、洋子は大きく口を開けて一杯に舌を伸ばす。
その口から嬌声と一緒に吐かれる熱い息が亀頭に吹き掛かった。
その瞬間、
「あああああ! ッ! ッ……んぁ!」
絶頂と判る痙攣に髪を弾ませる洋子の顔へ、子種が飛び出していった。
「ああん、変態なでけあって凄いドピュドピュぅぅぅ……友梨の力じゃ上手くコントロールできなーい……」
と上気した顔に嘲笑を浮かべる友梨は、シコシコついでに肉棒を小幅に上下させ、洋子の舌を顔諸共白濁で染めていく。
「と言うことで、魔王様っ」
「え?」
突然声を掛けられ、射精で浮ついた意識をそっちに向ける。
なんと、ホロ酔いの旦那さんが握り拳を震わせているではありませんか。
流石に怒りを覚えたんだろうか?
イく前の洋子の嬌声は大きくて絶対耳に入ってただろうし……。
かと言って、未だ洋子の顔に飛んでいるいる子種をストップさせるなんて不可能だ。
「是非、魔王様のアレの型をとらせてください!」
「……は?」
俺の懸念は全く的外れだったようで、旦那さんはそう言うと、両手をテーブルに置いて頭を下げた。
「いやいや……え? 何で?」
混乱しつつも相変わらずの射精は洋子の顔に飛び続け、あの栗色の髪までも飛沫が散っている。
「お父様と話していたんですが、海外企業が流入してくるこのご時世だからこそ新たなシェアを獲得しなければならないのです!」
「ああぁ……靴下に生温かいのが広がってる……。洋子さん、嬉しくてお漏らししちゃったのかしらね……」
熱く堅い話をする旦那さんに、やんわりねちねちと洋子を蔑む友美。
話題にギャップがありすぎる。