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まおーに任命されました。
官能リレー小説 - ハーレム

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まおーに任命されました。 58

 その列から外れた黒い首輪のご奉仕係が早足に俺へ近寄った。

「お前は……」

 靡く金色の髪に、楕円形の小さな顔。
 制服を着ると裸体とは違う可愛らしさが滲み出ている。
 しかし可愛いいという自覚がある分自信過剰なのが玉に瑕の……

「お疲れ様です、魔王様っ」

 俄かに頬を赤くする黒い首輪の女の子。
 タグに書かれた名前は赤い文字で、前には丸が付いてる。

「環っ……お前も役員なのか……」

「そうなんですぅ」

 環は種付け室から俺の制服を取ってくると、にこりと笑って先を促した。
 何て可愛い笑顔なんだ……とは思うが、実は家で練習してんじゃね? とも思ってしまう。
 環は純真無垢ではなく、計算型。
 面接の時に抱いたその印象はとても強く残っている。

「それで? 今日はどんな実習で奉仕してくれるんだ?」

「宇野班はリップセラピーで魔王様を癒やします」

 リップセラピー……つまり全身リップですね?

「へぇ。そのリップセラピーとやらをしてくれるご奉仕係の代表である環は、相当なテクニックがあるんだよな?」

「それは魔王様が判断してください」

 そりゃそうか。
 奉仕される人が「お前最高!」て決めることだ。
 試しに環の口元へ手を近付けてみた。

「舐めろ」

 言うと、環の舌が中指の先をチロリと舐めた。
 その幅は広がり、中指は見る見るうちに光輝いた。
 ちらちらと上目遣いに俺へ視線を送るのは計算なのかもしれないが、荒くなっていく息遣いや上気していく頬などは意図的に出来るようなことではない。
 それに……可愛い。
 可愛過ぎる!
 計算であろうでなかろうと天性の蠱惑的な愛らしさは確かに股間へ響いてくる。
 面接の時は自慰によって数え切れない程のアクメを迎えた体に魔王棒を挿入されてリアルアヘ顔を晒していたのに、そこまでさせなければこんなにも可愛いと言うのかっ……。

「ああ……はあッ、ん……んぁッ……」

 俺の制服を両手で抱えるように持っている環が顔を動かして右手の指を舐め尽くしていく。
 生温かい舌が指に絡み付き、ねっとりと擦りながら滑っていく最中、環は悪寒を覚えるように身を震わせた。
 やがて全てを唾液塗れにすると、次は中指をくわえ込むと共に腰を捩らせた。
 大きな瞳がトローンと微睡み、濡れ始める。
 その瞳で俺の顔を見つめ、強請るように指をしゃぶりながらもじもじと内腿を擦り合わせた。
 くそ……どうしてこんなにっ……。

「んふぁ……魔王様……」

 指を抜くと環は惜しそうに顔を突き出した。
 そんな環の肩を掴み、引き寄せ、手を背中へ回し

「ん……」

 接吻に及ぶ。
 悔しくなる程環は可愛い。
 並みのアイドルじゃ歯が立たないだろう。
 一生懸命指を舐めていた口が、舌が、俺のそれらと絡み合い、求めてくる。
 俺の制服を抱えているので腕こそ回してこないものの、甘えるように擦り寄せてくる体は小さな震えを起こして、環が欲情していく様子を肌で知らせていた。

「んはぁ……魔王様ぁ……」

「魔王様ぁ……魔王様ぁぁ……」

「あん、ん……はあん……」

 ほぼ放置気味だったご奉仕係達から瞬く間に吐息が漏れる。
 環との接吻で頭を持ち上げた逸物が、環のスカートの中へ入ってしまう程のそそり立ったせいだろう。
 性格なんかに関係なく、口付けだけでそれ程の興奮を覚えてしまう可愛さを環は持っている。
 環はソレを受け入れるように軽く足を開くと、腰を蠢かして陰唇によるキスを先端へぐりぐりと浴びせた。
 そして朱を深めるのだった。
 舌の戯れを解くと唾液の橋が架かり、ご奉仕係達は環へ羨望の眼差しを向ける。

「彼氏にもこんなキスするのか?」

「はあん、ご奉仕係の役員として彼とは別れました……もう、魔王様にしかしません……」

 環はパンツ越しの陰唇キスを亀頭へ続けながら、吐息混じりにそう言った。

「え? 別れたの?」

「はい……あん……魔王様の激しい種付けを体に刻み込んでもらって、もう……魔王様しか見えないです……んぁぁ……」

 顔を赤くして告白のように言う環。
 陰唇によるキスは激しさを増し、聳え立つ肉棒を上から押さえつけるように擦り付けている。

「じゃあこの丸は?」

「あ……ご奉仕指導で頭が一杯で、変えるのを忘れてました……」

 なんだ、そういうことか。
 寝取り気分はなくなるものの、別れてまで俺に尽くしたいと言われると悪い気はしない。
 それに強要したわけではないし、後宮入りの確約はしなくて良いはずだ。
 環くらいの上玉なら入れてやっても良いけどね。

「口を開けて、舌を出せ」

 その命令に環は何の疑いもなく従う。
 蕩けた瞳で俺を見つめたまま、愛らしい口を開けて愛らしい舌を伸ばした。
 その上へ唾を垂らすと、環の頬は燃えるように赤くなったのだった。

「「ぁぁぁぁぁ……」」

 と、その様子を目視できる周りのご奉仕係達が羨ましげに声を上げる中、環はうっとりと俺の口液を嚥下していく。
 焦れったそうに腰を振って、陰部による陰部への愛撫を続けながら。

「ああん、美味しい……ああぁ……」

 まるで媚薬を飲んで性欲が高ぶっているかのように環は悶え、喘いだ。
 ドッと溢れてきた愛液がパンツに染みきらず、亀頭の先端はヌルヌルが広がっている。

「そんなに発情して良いのか? 宇野班を纏めないといけないんだろ?」

「あん、魔王様……早く、実習室へ……」

 我に返ったのか、環は名残惜しそうに陰唇キスを止めてそう促す。
 実習室の方へ体を向けると、スカートを捲り上げていたご奉仕係達の列がもぞもぞと蠢き、発情の様相を存分に表しているのが視界に入ってくる。

「お前達、胸を出せ」

「「はんん……はい、魔王様っ……」」

 スカートを離した手はどれも真っ直ぐにスカーフの結びを解き、そのスカーフを襟に引っ掛かった状態にしたままボタン全て外していく。
 自習室の方に後退しながら、ブラジャーをずり上げたりフロントホックを外したりして露わにされる胸を眺める。

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