まおーに任命されました。 130
「イクッ! イクッ! イクううう! ッッッッッ!」
ホテルのスタッフが大理石の床の上から背筋を浮かせ、跳ね狂っていた。
スタッフと言っても服は着ていない。
身に付けているのは膝に巻き付いている黒革のベルトと、その間に渡してある棒。
手首と足首には黒革の枷を填め、右の手足首と左の手足首がくっ付いた状態で固定されている。
そして黒革のアイマスクを施していた。
硬く尖った乳首はクリップに挟まれ、ローターの刺激を受け続けている。
クリキャップというのは陰核が勃った状態を強制的に維持させるものだというのも、このホテルのスタッフに使ってみて理解した。
「しっかし凄いな。弾くだけで簡単イくのは体の方の問題か?」
さっきと同じ様にクリキャップを施した若芽をデコピンで弾きあげると、スタッフは拘束された体を張り詰めさせ、悶えた。
「ひぎぃぃッ! 魔王様ッ、もうだめッ! 強すぎますううう! あッ! ああッ!」
「次はこれを試してみるか」
俺は電気按摩機、通称電マに手を伸ばす。
しかしその様子が見えないスタッフは、モーター音を聞いた瞬間にか弱く許しを乞うことしかできなかった。
「AVではこの辺にあててたよな……」
電マの先……振動している丸い部分を、肉蕾を押し上げるようにしてあててみた。
「ひぐうううん! 魔王様許してぇぇえええ! お願いッ、お願いしますうううううーーー! あひぃぃぃいいいいいイイイッ!」
スタッフは喉を反らして、絶叫した。
ヘッドの部分が密着している辺りから夥しい量の透明な液体が飛沫を上げ、その下にある孕ませ穴から粘度の高い白い汁を垂らしている。
そんな状態にある花びらを見せ付けるように腰を突き出し、大きくバウンドさせていた。
流石に遊びすぎただろうか。
千奈美の傍にある時計に目を向けてみる。
このスタッフの体を使ってアダルトグッズの使い方の研究を始めてから、かれこれ三十分も経っている。
……え、まだ三十分しか経ってないのか。
ちょっと飛ばしすぎたかな……。
「イヤあああぁぁッ! またイクう! イクイクイクううううう!」
おっと、電マをあてたままだった。
いつの間にかスタッフは踵まで浮かせて身体中をガクガクいわせている。
夜寝るようになってからは、被害者の女性陣がこの部屋を出た後、夕方近くまでこうしてスタッフの体を使ってアダルトグッズの使い方を検証しているんだけど、三日目にもなるとその殆どを使い終えたように思う。
数は沢山あっても機能が重複している物が多く、例えば、後ろ手に拘束した大用便器がテーブルの上で腰を振っている吸盤の付いたディルドーも数で言えば十五個くらいはあるし、同じく後ろ手に拘束した小用便器のパンツの中で一際高いモーター音を響かせているバイブも数で言えば二十個近くはある。
勿論、便器の二人を拘束している道具も複数個ある。
電マにイきまくっているスタッフに使っている拘束具も、乳首クリップも、クリキャップも然りだ。
まだ使っていないものと言えばコスチュームくらいなんじゃないかな?
「あああああぁぁぁあああぁぁぁぁぁッ! ッッッ! ひぐッ、ぁぁッ、ッッッ、あぐッ、はぐッ、ッッッ……」
また絶頂したスタッフから電マを離しても腰は高い位置に留まったまま、止まらない痙攣に弾み続ける。
股の下は水浸しで、俺の手にも水滴が付着する程撒き散らされていた。
そこにメイリンが飛び込んできた。
「魔王様ぁぁっ! オナニーしたいですぅぅ!」
「またエロゲーやって盛ったのか……懲りないやつ」
「ああんっ……」
俺の呆れはメイリンの意味不明な猫撫で声で遮られた。
メイリンは瞳を輝かせて俺が弄くり回しているスタッフを見ている。
「すごおぉぉい……何このはしたない牝豚ぁ……」
「お、おい……メイリン?」
メイリンは瞳を輝かせたまま、組んだ手を頬の横辺り据えて体をくねくね捩らせている。
吐かれた台詞が「ちょーかわいいっ!」とかならまだ相応な動作なんだろうけど、何と言うか……シュール……。
「魔王様まおー様ぁっ、私にも弄らせてくださいよぉっ」
まるで欲しいオモチャを前にした子どものように、メイリンは俺の腕を取りながら言う。
「……それも面白いかもな」
レズ……しかもただのレズではなく、一方がなされるがままに弄ばれるSMチックな絡み。
友梨と友美に弄ばれる洋子の姿はなかなか興奮したからなぁ……。
「よし、じゃあ今から三十分間、メイリンの好きに弄らせてやろう。おいっ」
俺はスタッフの肉芽をデコピンで弾き言葉の矛先を変えたことを悟らせた。
「今から三十分間、メイリンの言葉を俺の言葉と思え。判ったな?」
「ぁぁぅッ、はぃぃぃ……魔王様ぁぁッ……」
スタッフの声は震えていた。
しかしそれは恐怖のせいではなく、止まらない痙攣のせいだろう。
「ああんっ、魔王様ぁぁっ、ありがとうございますぅぅっ……」
メイリンは腕に頬擦りしながら述べると早速ハイヒールをカツっ、カツっと鳴らしてスタッフに歩み寄り、何とわ脇腹にそっと片足を乗せたのだった。
「ねーぇー……クリキャップは気持ちイイのぉ?」
あどけない声とは裏腹に、踵をグリグリと押し付けているメイリン。
そのまま白いシャツに手をかけ、払っていく。
その下にはアダルトショップで試着した物と同じデザインの、水色の下着を付けていた。
「ぁぁぁッ……気持ちいいですぅぅ……」
「ふーん……気持ちイイんだぁ。一杯お漏らししてるもんねぇ……うんしょっと」
「あぐぅぅぅッ!」
突然スタッフは苦悶の声を上げた。
メイリンがスタッフに乗ったのだ。