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まおーに任命されました。
官能リレー小説 - ハーレム

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まおーに任命されました。 129

「『それで、アメリカのどちらに……あの、お取り込み中でしたか……?』」

「いーえ? 全然」

 旦那さんの対応に戻ると千奈美は心底名残惜しそうにして、有り余る思いを首筋を舐め回すことで紛らせた。
 シャフトを握り直した手でも容赦なく扱くことで表現しているようだ。

「俺、ここがニューヨークってことしか判らんですよね……」

「『ニューヨークですか。確か時差が十三時間くらい……あっ! す、すみません! 朝早くからっ……』」

「いーえー、たまたま目が覚めたんで」

 本当のことを嫌味ったらしい口調で言ってみた。
 特に意味はないけど。

「ちょっと待ってください。詳しい場所を知っている者が近くにいるので。千奈美っ」

 呼ばれた千奈美は体に回していた腕を戻し、携帯を受け取る。

「初めまして。魔王様のオモチャにしていただいる、あんッ、大山千奈美です。ぁぁッ……はふんッ、んはぁん……」

 乳首を摘ままれ悶絶した千奈美は、旦那さんの自己紹介が始まったのか、俺の口元をペロペロ舐める。
 向こうの話を聞くのは時間の無駄だと言いたいのか、はたまた、口が空いたから使っているのかは不明だが……。

「ええ。ここはウォードループホテルの本館四十二階にあるスイートです。んんッ、パルソルッカ本社の方なら、ぁッ、聞いたことくらい、あるのでは? んふぅ、んふぅぅ……れろ……」

 乳頭を捻られて肢体を踊らせながら隙あらば頬や首筋や耳をペロペロ舐め、剛直への刺激は止めろどころか加速させていく千奈美。

「はぁぁッ、んくぅッ……はああぁっ、ぁぁ……いえ、お金の心配ありません。宿泊どころか、このフロアには魔王様とッ、女性しか立ち入れないので。んふッ、んふッ……かたいぃぃ、あんッ……はあぁん……。そうですね、他の場所を借りて魔王様にご足労願った方が早いでしょう……んッ、んッ……ああぁッ、ぬるぬるしたのが一杯溢れてくる……」

 千奈美は我慢汁を塗り広げ、必死に竿を扱いた。

「はい、はい……では、私はこれで……。魔王様ぁぁっ……千奈美の口マンコ、性処理に使ってくださいぃぃ……」

 俺が携帯を受けとるや否や、千奈美は艶かしく肌を擦り付けて強請ってくる。
 俺が携帯を耳にあてて

「いいぞ。お望み通り千奈美の口マンコに種付けしてやる」

 と言ってやると、千奈美は腰を捻って既に兆しのある剛棒にしゃぶりついた。
 っていうか、順番を間違えた。
 俺の言葉、旦那さんに筒抜けなんじゃ……。

「『あ……の……で、ではまた、連絡させていただきますね。お忙しい中、しかも朝早くに、失礼しましたっ……』」

 そして、電話は切れた。
 戻った静寂の中で、千奈美の吐息と、屹立に唾液の絡み付くねちっと湿った音が際立っている。
 昼間は決まってポニーテールの髪が今は下ろされ、千奈美の首の動きにつられて激しく跳ね乱れる。
 その髪を耳に掛け直して陰茎を咥えている顔をはっきりと晒した千奈美は、瑞々しい唇で締め付けたシャフトを首を振って扱き立て、見えないところで舌を蠢かし、性欲処理に明け暮れていた。
 室内には朝の光が溢れ、あれもない姿で眠っている女達を照らし出す。
 この空間に千奈美の苦悶と喉を鳴らす音が流れ始めるのは、もう間もなくのことだった。



 記者会見の準備は思いの外スムーズに進んでいるらしい。
 ある国ではネット投票、ある国では政府上層部内での話し合い等々選考方法は様々だが、いずれにせよ国の代表となるメディアを絞る段階にあるという。
 しかしながら、時間が掛かるのはその後。
 国を代表するメディア、そこから会見に臨むメディアを代表した記者を選ばなければならない。
 ケイシー曰く、自分なら魔王様とのパイプラインを築くために記者の素質よりも見た目の素質で選ぶだろうとのことで、それを聞いていた千奈美は、それなら替えの服はいらいなどととんでもないことを言い、結局、全裸で会場に入ってもらうことになった。
 本当に大丈夫なんだろうか……と、俺は内心心配している。
 会場となる、収容人数千八百人という劇場の方は、セキュリティのレベルを上げることで話が纏まった。
 メイリンが提案したセキュリティシステムは頑丈だが複雑で、セキュリティ会社の方がちんぷんかんぷんになり、少しレベルを下げたものになったらしいが……。
 一方ケイシーが携わっているプロジェクトは急ピッチで進められているようで、後二、三日もすれば一区切りつき、退社できるだろうとのことだった。
 シャロルの方もCM効果が大きく影響して早くも全米に名を轟かせていた。
 多くのロードサイドでは、シャロルを起用したCMの大きな看板が次々に撤去されているという。
 何でも、見惚れてしまうドライバーの脇見運転による事故が後を絶たず、事故発生率が半端なく上がったことが原因らしい。
 グラビアモデルはNGというシャロルだが、顔だけでもある意味十分で、きっと多くの男のオカズにされているだろう。
 そうやって毎日少しずつ変化が起こっているというのに、俺は全く変わらない日々を送っていた。
 いや、寝る時間が夜になったから多少の変化はあるのかな?

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