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まおーに任命されました。
官能リレー小説 - ハーレム

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まおーに任命されました。 128

 それを横目に俺はベッドへ……

「あ、千奈美。俺の携帯の充電しといて。あと、できたらグローバル設定も」

「はい、やってみます……」

 千奈美の返事を聞き届け、今度こそベッドへ、大の字になって寝転んだ。

「「魔王様ぁぁっ……」」

 蕩けた声と数多の舌が身体中に纏わり付き、全身を快感で包み込む。
 ところ構わず蠢く舌に、擦れる肌に、吹き掛けれる吐息に俺は目蓋を閉じて身を委ね、意識が沈んでいくまで子種を噴射した。



 翌朝、なんだろうか……。
 身を起こして窺った室内はまだ暗く、大きな窓から拾う人工光に物影が浮かび上がっていた。
 しかしよくよく見てみると、室内から光を発している……正確には光を点滅させている物がある。
 体に纏わり付いている女に気を付けながらベッドから下りて近寄ってみると、それが千奈美の傍に置かれている携帯だと判った

 しかも俺の。
 日本では毎日必ず一回以上は触れていたと言っても過言ではない携帯が、アメリカに来て漸く息を吹き返したように光っているのを見て懐かしいとさえ思えた。
 ソファに上体寝かせている千奈美の手中から携帯を抜こうとしたとき、それは起きた。
 携帯が震え始めたのだ。

「んんっ……ん……」

 そのバイブレーションに千奈美は目覚め、徐に身を起こした。

「んん……まおーさ、ま……?」

 微睡む目をこしこし擦る千奈美から携帯を取った俺は、隣に腰掛け、千奈美を抱き寄せた。

「ありがとう、千奈美。ご褒美だ」

 千奈美の顔を胸元へ寄せると、微睡んだまま瞳をそっと閉じて代わりに唇を僅かに開き、吐息を吐いて、口付ける。
 俺は肩を抱いていた手を腰へ回し、もう一方の手で唸り続けている携帯へ視線を落とした。
 どうやらメールじゃなくて電話のようだ。
 見覚えがあるようなないような数字の羅列が画面に出ている。

「もしもし?」

「『まおーーーさまぁああーーーーー! やっと、やっとコンタクトが取れたーーー!』」

「うわっ」

 耳元から聞こえたバカでかい男の雄叫びに、咄嗟に携帯を離していた。 
 コイツ誰だ? と思いつつ、恐る恐る携帯をあて直してみる。

「あの……どちら様ですか?」

「『なななんとっ! 俺ですよっ! 柊ですっ!』」

「ああ、お隣の。洋子の旦那さんか」

 そう言えば夕食に呼ばれたとき、旦那さんはこんなテンションだったような気がする。
 朝、洋子にハメながら話してるときは爽やかな感じなのに、あの夕食のせきではやたらと熱かったよな……

「『そうですよっ。魔王様が何の前触れもなく来られなくなってしまって、洋子が毎晩つまらなそうに……。何でも、アメリカにいらっしゃるとかなんとか……本当なんですか?』」

 千奈美は片腕を胴体に巻き付けながら脚に脚を絡ませてしっかりと密着すると、肌を擦り付けて胸元への愛撫に熱を籠らせた。
 嬉しそうに顔を胸板に埋めてしとっり湿らせた生暖かい舌を這わせ、空いている手は空いているもう一方の乳首を指の腹で優しく擦っている。
 俺は千奈美の腰から這わせた手で乳房を掬い上げた。

「ええ、まぁ。不本意ですけど、どういうわけかアメリカにいるんですよ」

 手の平に収まる胸を柔らかく揉み解すと千奈美は纏まった吐息を吐き出し、胸板にさ迷わせていた手を股座へ下ろしていった。

「『そうですか……よしっ、判りました。では、そちらにお邪魔させていただきますっ!』」

 朝勃ちの落ち着いてきた肉竿に指を絡める千奈美の媚びた視線に、顎で許可を与えた俺は予想だにしなかったことを知らされ面食らった。

「え? 来るんですか?」

 上擦りかけた声で返す俺を余所に、千奈美は手中の肉塊を優しく労るように扱き始めている。
 いつの間にか朝へ向かう空の光に室内が青白く染まっていた。

「『はい! ほら、魔王様のアレの型をとりたいと言いましたよね? あの企画を提出したその日から商品開発部総出で準備を進めまして──……』」

 旦那さんが良く判らない経緯を話し始めたので、胸を揉み上げるようにして引き上げた千奈美と口吻に及んだ。

「『幹部も全面バックアップ状態で、下請けもあっという間に交渉成立──……』」

「んふぅ……ちゅっ、ぁぁ……んんっ、ああぁ……んっ、んっ……」

 瑞々しい唇を唾液でねとねとにしながら千奈美は積極的に舌を絡ませ、瞳を蕩けさせている。

「『それに、協力してくれる人も見つかったんですよ。その手のプロが五人程。勿論、その業界では人気のある人達ばかりですっ』」

「ちゅるっ、んあっ、はあぁ……んんぅっ、ふあっ、はあん……ちゅっ、ちゅっ、れほぉん……」

 指の股で挟み込んだ乳首つ摘まみ上げるようにしながら乳房を揉むと千奈美の背筋がピクンっと跳ねる。
 同時に喉で押し殺したか細い嬌声を絞り出し、むわっと溢れる吐息を舌と一緒に絡めてくる。
 首を捻って唇を擦り合わせる度に下ろされた黒髪をサラサラ揺らす千奈美は潤んでいく瞳で俺を見つめ、頬の紅潮を色濃くさせながら肉柱を擦り、快感によって膨張させていった。

「『つきましては、いち早く製作に取り掛かるよう会社から……と言いますか、社内の女性人から猛烈なプレッシャーがありまして──……』」

「あふぅんっ、んふぅん……魔王様ぁぁ……はぅんッ、んぅ……くぅんッ……ぁぁぁッ、骨の髄まで蕩けてるみたいですぅぅ……んはぁッ、あん……」

 火照った体をすりすりと擦り付ける千奈美は限度を知らない淫蕩に溺れながら求めるように唇と舌を押し付け、手探りに這わせた指で先走り液が湧き出る鈴口をこね回した。

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