まおーに任命されました。 124
シャロルは適当に服を纏めると そろそろと這ってくる。
「浣腸だ」
千奈美から浣腸器を抜き、シャロルの方を窺う。
四つん這いになっても優美な体は全ての肌を外気に触れさせ、胸と臀部をぷるんっと揺らしながら這ってくるシャロルは小顔の中にある瞳から俺だけを見ていた。
「お前が世間を賑わせているトップモデルだってことが未だに信じられないよ」
確かにあの美貌と肢体を性玩具として侍らせているとなれば羨望を浴びるだろう。
しかし芸能活動をしているところを見たことがなく、日本でも目や耳にしたことはなかったように思うし、イマイチ真実味を感じない。
「んくっ、ぁぁぁ……んぅぅっ、んぅぅぅぅぅ……」
四本目に浅い呼吸を繰り返すメイリンの傍からシャロルが俺を見上げ続けている。
「ん……ただのオモチャなのは魔王様の前ですよ。あっ、丁度今、私の特集組んでもらったワイドショーがやっているはずです。マネージャーに見ておくよう言われたので」
「テレビか……そう言えば全然見てないな。おいっ、それはもういいからテレビを点けてくれ」
大用便女はボウルを置くなりテレビのリモコンに手を伸ばす。
俺は浣腸器を小用便女に渡し、アナル栓の付いた例の下着を床へ放り投げた。
「千奈美とメイリンはそれを穿いてろ」
そう言われ、その通りにする二人を余所に、シャロルは
「あ、それそれ。それですっ」
と、チャンネルを回していたスタッフに呼び掛けている。
大画面にシャロルの名前と顔が映っていた。
ナレーションの運びかたからして、本当に今からシャロルを紹介するコーナーが始まったばかりらしい。
それにしても、字も声も日本語になってくれるというのはとっても便利な能力だ。
コーナーはインタビューを軸にした進行らしく、シャロルと司会の一人が対面している映像に切り替わった。
それをぼんやり見ていると、下着を穿き逐えた二人が足に絡み付いて頻りに尻を振る。
「魔王様ぁ……お腹がぁ……ああんっ……」
「出させてぇ、お腹の中のっ、出させてくださいぃぃ……」
そう訴え、腿の辺りに肌を触れさせ、身を捩らせている。
「今忙しいんだ。見たら判るだろう? へぇ、ドイツではドラマにも出たことがあるのか……」
ぼそっと吐いた俺にテレビから視線を外したシャロルが微笑みを投げる。
一方で、股座では身を捩らせながらすり寄せる二人が苦悶している。
「ああ、そうだ。俺がイったら出させてやろう。シャロルっ、性処理だ」
「はぃぃ、魔王様ぁぁっ……」
シャロルは空けられた股座のスペースに身を置くと、俺の性欲を処理するために細い指をバックルに絡み付かせ、ベルトを緩めていく。
今まさにテレビに映っているトップモデルが、性処理を命じられて男性器を愛撫しようとしているのだ。
「ああん……私もお手伝いしますぅ……」
「あたしもぉ、んくぅぅ……性処理しますぅぅ……」
「俺はシャロルに言ったんだ。お前達は足でも舐めてろ」
実際は三人でやらせた方が早く射精に達するだろう。
オモチャ複数での奉仕は最早阿吽呼吸で詰まることなくやってのけ、仲良く子種を浴びる。
でもここはシャロル一人を使用することで射精を遅らせ、排泄まで時間を伸ばしてやろうというわけだ。
それにこの二人はさっき性処理させてるし、テレビに映っている女が股座で性処理奉仕に励んでいるという画も良い。
「ああん……」
ズボンもパンツも一緒に下ろしていったシャロルが、ビーン……と聳えた雄々しい肉塊に熱い視線を纏わせる。
足を抜かせて居直るときには瞳が蕩けさせ、舌を這わせていった。
「んはあああ……あんっ、痺れるぅ……ちゅっ、ちゅっ、んふぁ……」
肉柱の裏に舌の腹を使って舐め上げた後は顔を右に左にと回り込ませてキスを浴びせながら啄んでいく。
その行為に迷いなど当然なく、お口処女を捧げた逸物へ愛おしげに唇を寄せている。
一方、シャロルの脇にそれぞれ控えている千奈美とメイリンは、足を捧げ持って口に運んでいた。
千奈美が指の裏を擦るように舐め上げ、メイリンはもう一方の足の内側に唇を押し付けながら滑らせていく。
二人の間にいるシャロルは上品な唇を醜悪な肉茎に被せ、舌を絡めながら味わうようにゆったりと扱き上げ、いつも通り直ぐに口を離した。
「ふーん……結構凄い奴なんだな……」
テレビの情報によると、シャロルは十八歳でモデルデビューを果たしてから女性ファッション誌を中心に活動して、二十歳になるとCMにも出るようになり、最多で年間二十五本も契約していたという。
その間にも数々のファッションショーに引っ張りだこで、二十四歳になる今年からはアメリカにも活動範囲を伸ばし、既に二本のCM契約があるという。
一つはさっき流れたアイスクリームのCMで、続けて流れているもう一本は歯磨き粉のCMなのだが、どちらも美貌のアップに上品な口へ物を含ませるというアングルなだけに、誰もが見入ってしまうであろう。
その張本人は他を魅了する美しい顔を魔王棒の根元に寄せ、上品唇を割って肉袋の半分を覆い、玉の一つを吸い上げながら舌で撫で回すという行為に及んで荒い吐息を鼻から抜いている。
それに、テレビ画面では小指を立てて歯ブラシを摘まんでいる綺麗な指の右手が、同じ様に小指を立てて肉竿を握り締めシュコシュコと扱いているのを見ると不思議な優越感に見舞われていた。