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まおーに任命されました。
官能リレー小説 - ハーレム

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まおーに任命されました。 119

 蹴られた警備員の首からゴキっ! なんて音が聞こえたような気がしなくもない……。

「ああっ、魔王様ぁっ!」

 やっと俺に気付いたメイリンは膨れっ面で寄ってきた。

「聞いてくださいよ! あたしがルンルンでエロゲー漁ってたらいきなり『逮捕だー!』って襲って来たんですよ!? こんなか弱い乙女にっ、四人も! 酷くないですかぁ!?」

「かっ、か弱い乙女、ね……」

 超強いと思うんですけど、その本心は苦笑で誤魔化しておこう。

「うーん、やっぱりスカートは動き辛いなぁ……」

 あんな俊敏に動いてたのにっ……と乾いた笑いしか出てこない俺の目の端で、人がもぞもぞと蠢いた。

「ぅぅ……クソガキめっ……」

 伸びていた一人が呻き混じりに言い、立ち上がろうとしている。
 俺は仕方なく上着を脱ぐことにした。

「悪いな。あいつは俺の女なんだ。目を瞑ってもらえないか?」

 大型アダルトショップの三階で上半身裸になった男……つまり俺を見て、警備員達は青ざめる。

「まっ……魔王様っ……。まさか、魔王様のお連れ様だったとはっ……」

 誰かがそう呟いたところにやっと店長が駆け付けて事情を話し始める。

「だーから言ったのにぃ」

 メイリンはしてやったりと言わんばかりの表情で俺に身を寄せてくる。
 それを横目に、俺は苦笑しながら紋章に触れ、上着に袖を通した。
 余談だが、俺が着ているのは高校の制服だったりする。
 メイリンを引き連れて一旦一階まで下り、千奈美に事情を説明した。

「っとまぁ、こんなことになってた……」

「それでは、別行動は避けた方が良さそうですね。メイリンの用事も済んだみたいですし……」

 千奈美はエロゲーが山積みになっているカゴを提げたメイリンへ、呆れ気味に視線を遣る。

「ま、まさか……流石にあれ全部じゃないだろ……」

 その“まさか”だと知ったのは、もっと後になってからのことだった。
 千奈美の意見もあって二階からはメイリンも合流することになったのだが、

「おおっ、これ面白そうっ」

 と、メイリンが手当たり次第にアダルトグッズをカゴへ放り込んでいく。

「こういうの使ったことあるのか?」

 ローターの付いた乳首クリップを摘まんでメイリンに訊いてみた。

「まっっったくありませんですぅっ!」

「お前な……」

「おおっ! これならありますぅっ!」

 そう言ってメイリンは見本を手にし、得意気に翳した。

「アナルパール……なんでまたそんなものを……」

「だって、あたしまだ……いやんっ、言わせないでくださいよぉ」

 メイリンはアナルパールの輪に指を引っ掻けたままの手を赤くした頬にあてた。
 なんてシュール……。

「お尻だって気持ちいいんですよ……ね? 千奈美っ」

「わっ、私はまだ経験してませんー!」

 千奈美は顔を真っ赤にして言い返した。
 その傍にも面白そうな物があり、俺は咄嗟に手にしていた。

「へぇ……なら、これを機にってことだな……」

 俺が手にしたものもアナルパールなのだが、埋めた部分を引き抜く部分が猫の尻尾を模している。

「こんなのもあるぞ?」

 次は犬の尻尾を模した方を取り、千奈美を窺った。

「あああぁ……魔王様がお望みならばッ……御心のままにぃぃ……」

 千奈美は腰を捩らせ、潤ませた瞳でカゴに入れらていくそのアナルパールを目で追う。

「ああんっ……千奈美が発情してるぅ……」

 そう言ってメイリンまでも腰を捩っていた。

「なんでお前まで発情してんだよ……」

「だってぇ、千奈美が虐めて欲しそうな顔してるからぁ……」

 メイリンはまたクっと腰を捩る。

「ああんっ、あのいやらしい顔……ゾクゾクする……。いっぱい可愛がってあげたい……」

「メイリンはそっちなのか……俺のオモチャが生き甲斐みたことを言ってたからてっきりネコだと……」

「魔王様は特別ですよぉ。魔王様が興奮するなら何をされても感じてしますぅぅ……あああ……これからも虐めてぇっ、あたしを好きなように扱ってくださいぃぃ……」

「じゃあそのためにもさっさと買い物を済ませないとな」

 買い物を再開してもメイリンのターンは続く。

「洗浄は必須ですねっ」

 浣腸具……しかも注射器型とポンプタイプの二種類……。

「おおっ! これはあのエロゲーで見たことがあります!」

 クリキャップ……待てっ、俺が使いこなせないっ。

「あっ! これは外せません!」

 ローション……アナル初心者は必須らしい。
 っていうか、アナルパールだけでどれだけ持って帰るつもりなんだ?
 取っ手に向かうにつれて徐々に玉が大きくなっているゴム性のものとか、バイブタイプのシリコン性、玉の間隔が開いてるものからぎゅっと敷き詰められてるものまで……。

「この辺は外せないなぁ……ね? 魔王様っ」

 アイマスク、ギャグボール、手錠……カゴの中がカオス!

「千奈美っ。これ、カウンターに預けてこいっ」

「ええ!? は、はい……魔王様……」

 顔を真っ赤にする千奈美にカゴを渡し、新たなカゴを準備する。
 そんな俺達を余所に、メイリンは

「ああんっ、凄い……凄すぎるぅぅ……」

 双頭バイブ、リモコンのローターにバイブ、ペニバンド、貞操帯……もうわけが判らない。

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