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まおーに任命されました。
官能リレー小説 - ハーレム

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まおーに任命されました。 117

 それから暫くして大型のショッピングモールに入り、充電器の入手から最新の電気機器などを見て回ったわけだが、メイリンが一番楽しみにしていたといっても過言ではないエロゲーは見当たらなかった。

「その手の物は専門店に行った方が確実かと思います」

「専門店って、電機屋さん?」

 と、メイリンは首を傾げ、俺もそれを真似てみる。

「その……アダルトショップです」

 千奈美は恥ずかしそうにそう言った。

「アダルトショップ? この辺にあるのか?」

「はい……一応、ハゲがいつか足を運ぼうとしていた大型の店が近くにありますが……」

「おおっ! 大人のオモチャ屋さん!」

 メイリンは何故か目を輝かせて言うが、千奈美の方は俯き加減に口どもる。
 その様子に、俺はわけを訊かずにはいられなかった。

「何か問題でもあるのか?」

「はい……アメリカは日本に比べて年齢制限に大変厳しいので、魔王様とメイリンは入店時点で年齢確認される恐れがあります。どうしても言われるのなら、紋章を見せられるようにしておかれた方がよろしいかと」

 成る程……俺ルールで通せと言うことですね?

「で……どうしても、なのか?」

 メイリンにふると

「勿論ですぅっ!」

 即答で返ってきたのだった。
 そんなこんなでアダルトショップへ。
 案の定、入り口付近の店員に止められたが、紋章で難なくパス。
 そこまでは良かったんだが……。

「まっ、魔王様ですかっ……ててて、店長! てんちょー!」

 ってな騒ぎになって、

「あなた様が魔王様ですかっ! 良くぞおいでくださいました! 好きなもの好きなだけ持っていってくださいませっ」

「え? いいの?」

「勿論でございます!」

 と声を大にして言う店長らしき人は、さささっと近寄ってきて

「その代わりと言ってはなんですが、魔王様がご来店された旨をホームページに載せてもよろしいですかね?」

 などと耳打ちしてくる。

「え? そんなことでいいなら全然構わないけど?」

「さっすが魔王様っ、話が判るお方だ! ささ、遠慮なく持っていって種付け活動に生かしてくださいませっ……」

 こんなやり取りがあり、タダで持って帰れることになった。
 何だか悪いなぁと思いつつAVやパソゲーの階に直行するメイリンを見送って、千奈美と一緒に物色開始。

「ノーマルからアブノーマルまで色々あるな。上の階にはコスチュームまであるのか。へぇー……」

「あ、あの、魔王様? 何をなさってるんですか?」

 顔を赤くした俯き加減の千奈美が上目遣いに訊いてくる。

「千奈美は何色が良いかなぁ、と思って」

 直立不動の千奈美から青い首輪を外し、赤い首輪を巻き付ける。
 留め具までしっかりと。

「うーん……やっぱ赤だなぁ。フレームも赤いし。黒いスーツに赤の差し色、良いねぇ……」

 上下が黒のスーツに赤の首輪と赤いフレームの眼鏡。
 正確には胸元にシャツの白があるが、膝丈程のタイトスカートからは伸びる脚は黒いパンストの中だし、ハイヒールも黒。
 故に赤は強烈な印象を与える。

「た、大変光栄に思うのですが……その……」

 千奈美は遠慮がちに周囲を窺う素振りをみせた。
 大型のアダルトショップだけあって、こんな真っ昼間でもちらほらと人影がある。
 その全てが男だ。

「何? 恥ずかしいの?」

 首輪にリードを繋いでみるとますます“らしく”なる。

「は、はい……」

「でもお前は俺のオモチャなんだから、周りの視線を感じながら俺だけ見てれば良い。そうだろう?」

「は、はい……仰る通りです……」

「判ったら四つん這いになってみろ。本来の姿で似合うかを見てるんだからな」

「んぅっ……はい、魔王様……」

 そろっと膝を付いた千奈美は、続いて手を付き、スカートがずり上がらないよう慎重に腰を上げていく。
 そして、羞恥心に苛まれる顔を上げた。

「よ……よろしいでしょうか……?」

「犬は“わん”って啼くんだろ?」

 耳の先まで真っ赤にした千奈美が泣きそうな顔で俺を見つめている。

「わ……わんっ……」

「ふっ。そのまま尻を振れ……って言ったら、どうする?」

 腰の動きにつられ、スカートの裾がゆっくりとずり上がっていくだろう。
 それを身をもって知っている千奈美は、公然のこの場に於いて

「お許しくださいっ、魔王様っ……」

 と、懇願するのだった。

「同じことを何度も言わせるな」

「ううぅっ、わん……わんわん……」

「良いぞ。股間に響いてくる」

「んはぁぁっ……くぅぅっ……」

 俺の性欲を煽れることができていることに牝の体が反応してしまうのか、今にも振ってしまいそうな尻を腰を捩ることで押さえ込んでいる。

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