落ちぶれ魔王のハーレム生活 10
「だって父さんがぼくの立場なら、無理せず万全の体制を敷いてから戻ると思うもの。
あの父さんでさえ勝てなかった相手に、急ごしらえの軍隊を差し向けたところで勝てると思う?」
「うっ・・・!」
正論を突きつけられて言葉に詰まるリタ。
確かに敵討ちを急いで返り討ちにあっては先代魔王に申し訳が立たない。
「こっ、この・・・変な言い訳ばっかり達者になりやがって・・・!」
「いやいやそれほどでも♪」
「ほめてねえっ!?」
「はいはい。それじゃ行きましょうか」
語気を荒げるリタに、ノルは無造作に彼女の手を握るとずるずると近くのジャングルに向かって引っ張っていく。
「お、おいコラ!待てって!行くってどこに行くつもりだよ!?」
「いやぁ〜、リタは早くぼくの後任を作って父さんたちの敵討ちに行きたいんでしょ?
だったら1人でも多く子供を作ってその確率を上げとかないと」
「なっ!?」
ノルの爆弾発言に、リタの顔が瞬時にして赤くなる。
「ば、バカ、よせっ!?お、オレにはまだ仕事が・・・っ!?」
「大丈夫、大丈夫。子作りのためならみんなすぐに納得してくれるさ」
「ち、違うッ、そーじゃないっ!?
お、オレが妊娠したらみんなの生活が・・・ッ!」
突然のことに慌てふためくリタは、必死になって言い訳をして逃げようとする。
しかし本心ではイヤがってないらしく、手を振りほどこうとしなければハリセンも飛んでこない。
それに気づいているノルは、さらにとんでもないことを言い始めた。
「ぼくら魔物なんだから、心配しなくても平気だって!
何なら島中の女の子たちを全部孕ませてみようか?」
「なっ!?ちょっ、待っ・・・!!」
「さあさあ、つまらない話はこれでおしまいっ!
さぁリタ、今度は子供を何人を産みたい?
こないだは1人しかできなかったから、今日は3つ子ができるまでやってみようか!?」
「ちょ・・・!無理言う・・・あッ!?だ、ダメッ!!
あンッ!ひあぁぁぁ・・・ッ!!」
やがて2人はジャングルの茂みに姿を消し、奥からリタのものと思われる甘い声が響き渡るのであった。
森の中での青姦を終えた2人。
「あはぁ・・・・・はぁ・・・・」
上機嫌で近くの木に成っていたバナナを食べるノル。
その横では、股間から精液を垂らしたリタがエクスタシー後の余韻に浸っていた。
「うーん、僕考えたんだけど、魔王の世継ぎを作るのはしばらくやめにしたいんだ。」
「な、なによ・・・そんなの、聞き入れられるわけ無いでしょ?」
「話は最後まで聞くんだ。世継ぎじゃなくて、むしろ手駒のほうがよほど僕たちには必要だよ。人間世界を制圧・統治するのにどれほど手間がかかると思う?」