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落ちぶれ魔王のハーレム生活
官能リレー小説 - ハーレム

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落ちぶれ魔王のハーレム生活 45

下手をすれば魔王軍復興の前に、ヤリ過ぎで全滅してしまうかもしれない。
そしてその可能性は、今まさに現実に起きようとしている。

「ま、いっか。相手してくれるコは他にもいるし。
 とりあえず片っ端からお相手お願いしていきますか」

それからそこで何が起こったかは想像に難くないだろう。
ノルの行く先々で魔物娘たちは、次々とノルの相手をさせられた。
想像すら及ばないめくるめく快楽の世界に、魔物娘たちは何度も何度も、次々と昇天させられていく。
しかしノルの性欲はとどまることを知らない。
それどころか不完全燃焼で終わってばかりで、不満はますますたまっていくばかりだ。

「あーもー!どいつもこいつも簡単にへばっちまって!
 こっちはまだ終わってないっつーの!」

不満はそろそろ頂点に達し、いつ腹上死するものが出てもおかしくない状態だ。
もはやこの無法者を止められるものはいないのか?
そんなときだった。

「・・・この女は・・・」

ノルは鎖につながれた、白い少女の下にたどり着いた。
どこからやってきたのかわからないこの少女は、鎖につながれてなお、気高さや神々しさのような威圧感をまとっていた。
自分に負け、あれだけボロボロにされたのにまだこんな空気をまとえるのか。
他の娘たちは許しさえ乞うことができずに気絶してしまったと言うのに。
今までにないタイプの少女との出会いに、ノルの食指が動いた。
危険な相手だということはわかっていたが、関係なかった。
また襲ってくるなら、またねじ伏せるだけのことだから。
ノルは明かりに吸い寄せられる羽虫のように、白い少女の下に歩いていった。
白い少女は四肢を拘束されてもなお、暴れて敵意剥き出しのまなざしを魔王に向ける。
しかしやはり消耗しているのか、その鎖は音を立てるばかりで彼女を自由にすることはない。
その様子にノルは思った。

―――イイ、と。

敵意剥き出しの表情がいい。スキあらば今にも襲いかかってきそうな殺意がいい。
ノルはそれを屈服させたときの姿を想像し、それだけで射精してしまいそうになる。
それならば、とノルは鎖に手をかけた。
こんな敵意をむき出しにしてくれる獣のような少女に鎖は似合わないからだ。
いや、違う。彼女にはノルが自分の手で鎖をかけるのだ。
他人のつけた鎖など無用の長物でしかなかった。
狂える魔王が少女にかけられた鎖に手をかけ、魔力を流し込む。

パキィンッ!!

膨大な魔力を流し込まれた鎖は、それだけで音を立てて砕け散る。
それと同時に少女は眼前の敵を殺そうと襲いかかった。
右手が白い刃と化してノルのノド元めがけて突き立てる!

ドシュッ・・・!

「―――ッ!」
「く、くく・・・ははは、あははははは!イイ!!キミ、ホントいいよ!今までいなかったタイプだ!!」

少女の手刀を片手で受け止めた魔王は狂喜した。
その右手からはポタポタと血とともに白煙がシューシューと音を立てて上がっている。
どうやらただの刃ではないらしい。
魔王の笑い声を止めるべく、少女は残った手で再び刃を構成。
ノルの命を絶とうとする。
しかしそれが当たるより先にノルは少女の身体を木端のごとく振り回して地面にたたきつける。
野獣のような激しい攻防。
それは先ほどまで女をむさぼっていた男とはとても同一人物とは思えない変わりようだった。

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