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落ちぶれ魔王のハーレム生活
官能リレー小説 - ハーレム

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落ちぶれ魔王のハーレム生活 39

「ああ、置いてかないで・・・ミセリナさまぁっ・・・!」
「ずるいですぅっ・・・!お1人だけノル様の元へ行こうだなんてぇっ・・・!」
「いやぁ・・・止まらない・・・止まらないのぉっ」

先を行くミセリナに怨嗟と救いを求める声がかかるが、彼女にはどうすることもできない。
事実、ハイ・サキュバスである彼女でさえ性欲に飲まれかけ、何度も絶頂するまで自慰をしていたのだ。
放置するより仕方なかった。
そして長い時間をかけ、ようやくノルを封印場所の入り口にやってくると。
そこでは一際大きな声で、明らかな歓喜の声で喘ぐ女たちの声がいくつも響いてきた。

(まさか・・・!性欲に負けた誰かがノル様の封印を解いた!?)

最悪の可能性にミセリナは焦りと嫉妬を覚えながら急いでノルの元へ向かった。
そこでは彼女の予想通り、最悪の展開が繰り広げられていた。

「ふっふっふ・・・来ると思っていたよ、ミセリナぁ」

そこには下腹部が膨らんだ女兵士を貫いて弄ぶ魔王、ノルの姿があった。
そのまわりには、兵士たちがノルに絡みついたり幸せそうな表情で横たわっていたりしている。
そこにいるのは下級魔族だけだったが、その事実が逆にミセリナを驚かせた。
ノルにかけた封印は、中級魔族でもトップクラスのミセリナが直々にかけたものだ。
それ以上の実力者でなければ封印は解けない。
つまりここに自分以上の魔物がいないということは、ノルが自力で封印を破ったことになる。

「な・・・んで?この封印は、ノル様に解けるはずが・・・」
「ふっふっふ、ヤリたい盛りの青少年の根性を甘く見てもらっては困るなぁ。
 ここに閉じ込められてから、オレはずっとこの封印を解くために魔力を練り続けていたんだよ。
 邪な思いが強すぎて、思わぬ副産物が着いてきたみたいだけどネ♪」
「・・・!」

その言葉にミセリナは衝撃とともにすべてを理解する。
この男は、おそらく封印されたときから脱走をもくろみ、そのための魔力を練り続けていたのだ。
だが発情期と元来のスケベさのためか、練り上げられた濃密な魔力に性欲が混じり、ちょっとした媚薬のようになってしまったのだろう。
だからあの時、ミセリナは強い欲情を感じたのだ。
そして練り上げられた魔力は、時間の経過と共にどんどん濃度と範囲を広げ・・・。
島中の女たちを狂わせていったというわけだ。
まさか自分のかけた封印が、かえって被害を広げることになろうとは、ミセリナも予想だにしなかった。

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